第17話 ゴブリン乱獲

 昨日はあんな事になったにも関わらず、スッキリとした気分で目覚めた。


『マスターおはようございます。昨晩はその…勝手な事をして申し訳ありません』

『ううん、魔力を動かすと魔力総量も増える事を踏まえての行動だもんね。でも、寝てる時は余り激しいのは止めてね?』

『はい、声が漏れない程度で行う事を約束します』

『うん、お願いね。じゃあ、複数のゴブリンを見つけて倒せるか試しに行くよ!』


 〚並列思考〛も反省してるので、特に咎める様な事はしなかったの。〚並列思考〛が私が寝てる間も魔力を動かして、魔力総量を増やす事は効率が良いからね!私の為にしてくれてるのは嬉しい事だよね♪それに、恥ずかしいんだけど、決して嫌では無いんだよね……(笑)


 気持ちを切り替えてゴブリンを探す。拠点からある程度離れてからゴブリンに変化して、『誰か〜、助けて〜!』と叫んでみると、〚臭感知スメルサーチ〛が反応する。ゴブリンが3体近付いて来るみたいなので、いつでも魔法を発動出来る状態で待ち受ける。


 複数戦闘を考えて、刃ではなく複数の矢で攻撃するの。単体なら狙いを定めるのも簡単だけど、複数となると難しいので、大量の矢を放てばどれか当たるだろう作戦にしてみたの(笑)


「どうした!森狼フォレストウルフに襲撃されたのか?」


 ゴブリン達がやって来た。仲間意識はある程度高い様で、心配して駆け付けてくれたの。


『否、やって来たのは雄ゴブリンで、雌を助ければ繁殖行為が出来る為だと思われます』

『えっ、そっち目的なのか!』


 そんな奴らなら殺っちゃうよ♪油断させて一気に殲滅させるんだからね!


「ここだよ、何とか逃げ切ったけど、足を痛めたから助けて!」

森狼フォレストウルフは居ないのか?それは好都合だ…たっぷり楽しませて貰うぜ♪」

「うん♪逝かせてあげる!〚風矢ウインドアロー〛!」


 20本の矢、これが私の魔力操作の限界だけど、ゴブリン目掛けて矢が襲う。


『シュン、シュン、シュンッ』

『ザクッ…ザクッ…ザクッ!』


「お前……」

「逝ってらっしゃい♪〚刺突スピア〛!」


 思ったと通りだ。ゴブリン体に複数の矢が命中して、動けなくなった所へ止めを刺した。


 その後は誘き寄せ作戦で、ゴブリンを乱獲しまくったの。

 これで外周から少し中に入れるね♪

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