第9話 魔力操作は難しい…
私は早く〚風魔法〛を使いたいので魔力操作の練習に励んでいるけど…なかなか難しいね。
体内を『ぐるぐる』と小さく動かせる程度から先へ進まない、魔法と全く関係ない生活をしてたから感覚が判らないのよね(汗)
それでも魔法は使いたいので、諦めず魔力操作を頑張り続けてると、〚並列思考〛から提案を受けるの。
『マスター、感覚を掴む為に私が魔力を動かすのが最適だと思います。そのうちあの感覚にも慣れてくるのでは無いでしょうか?』
確かに〚並列思考〛が言う様に、魔力の動きを感じると何となく感覚が掴めるの。だけど…感じ過ぎて声を抑えきれないと、かなり恥かしいんだよね(汗)
興奮したゴブリン雄が『はぁはぁ』言いながらやって来るかも知れないのもね…自分の恥ずかしい声を聞かせて発情させる[エロいスライム]とかって、なんか嫌な感じ(汗)
出来るだけ早く魔法を使いたい私は、〚並列思考〛の『そのうち慣れる』と言う言葉を信じて、魔力を動かして貰う事にした。
『では、最初は優しく動かします。』
『本当に優しくだよ?ゆっくりだからね?』
『お任せ下さい』
いったい何をするの?って会話だけど、私の魔力を動かすだけだからね。
そして、私の中の魔力が動き始める。
「んっ…」
この動きなら大丈夫だ。滑らかに身体中を魔力が動いてるのが判る。この優しい動きを感じていると徐々に動きが大きくなる。
「はぅ、うっ…でも、大丈夫。」
身体中を『ゾクゾク』する感覚がはしり続けてるけど、血流とは違う独特な流れを感じ取れる様になって来た。この調子なら私にも真似が出来そうな気がしてきた瞬間!
「んっ、だめぇ…」
〚並列思考〛が激しめに魔力を動かしたら…私は我慢出来ずに大きな声を漏らしたの…
ひょっとして〚並列思考〛に弄ばれてる?
『否、マスターが早く魔力操作を覚えて貰う為の行動で、弄ぶ行為ではありません』
『うんっ、ならっ、止めてぇ……』
『本当に止めて良いのですか?もう少しで何か掴めるのではありませんか?』
止めますか?と聞かれたので、何とか我慢しようとしたけど、耐えきれず頭が真っ白になったの……
➖➖➖➖並列思考視点➖➖➖➖
私のマスターはとても可愛い。
少し魔力を動かした時の声は最高なのです。
『弄ばれてる?』と思われた時は驚いた。何とか言い訳をして信じて貰えたが、実際には弄んでいたのです。
仕方ありませんとても可愛い反応をするのですから…これからもマスターの為に尽くし続けるので、可愛い反応を楽しむ事をお許し下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます