第8話 マジか…

 ゴブリンが近づいて来たのを視界に捉えるが、何故か息遣いが荒い様に見える。


「はぁ、はぁ…、どこ居る?俺を誘ってる雌はどこに居るんだ!俺のその気にさせといて隠れて無いで出て来いよ!いつでも出来る状態なんだせ?」


 えっ…、やって来たゴブリンは性的興奮状態で、下半身は熱り勃っていた…なんで?


『マスターの艶っぽい声を聞いた雄が、興奮した為にやって来た様ですね。間接的ですが私の責任です。誠に申し訳ありません。』


 マジか…〚並列思考〛に魔力を動かして貰った時に、一瞬漏れていたあの恥ずかしい声に反応したのか…

 しかし、小さい声だったはず無のに、あそこまで熱り勃ってしまうの?

 前世では男性経験が無かったので、あんな状態の物を見た事も無かった。それが魔物になったせいなのか?普通に直視出来ることが不思議だった。


 取り敢えず単体でやって来たので、毒殺戦法で倒させて貰う事にする。私の恥ずかしい声に反応して、気持ちいい事を期待して来て貰ったんだろうけど、私の毒針スティンガーであの世へあげる事にした(笑)


 興奮状態のゴブリンが私の下を通り過ぎようとしたその瞬間、私はゴブリンの背中へ襲いかかる。


『釣られて来たのが悪いのよ〚毒針スティンガー〛!』


「いってぇー!なんだ?」


 振り返るも、私は既に木の上へ戻り枝へ変化済みなので見つからない。


「焦らしやがって!見つけたらグチャグチャに嬲ってやる!」


 うんうん、その調子で暴れてくれたら毒もすぐ回るね♪

 極度の興奮状態の為に速攻で毒が回り、仰向けに倒れたので止めを刺す!


「さぁ、私が逝かせてあげるね♪〚刺突スピア〛」

「ぐっ…」


 ゴブリンの心臓を一突き!直ぐに絶命した。しかし、死んでも勃ったままなのね(汗)


[ゴブリン]〚格闘術〛


『スキル〚格闘術〛を強奪しました。』


 近接戦闘のスキルだね。

 私としては華麗な剣技とか使いたいなぁ〜!ゴブリンを狩っていけば手に入るかな?


 結局、熱り勃ってるゴブリンはキモイので食べないで放置した(笑)


➖➖➖➖新たなスキル➖➖➖➖

〚格闘術〛近接戦闘に特化したスキル。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る