第5話 ハルカ、ゴブリンと遭遇する

 沈黙の森フォレスト オブ サイレンスの手前まで到着して森の中の様子を見ると、鬱蒼と木々が生い茂っていて、かなり動きにくいと判る程だった。


 槍蜂の姿で飛行しながら森に入ってみると、『シーン…』とても静かで、音を立てれば森に侵入した事がゴブリンに伝わると理解する。

 私は木の枝に変化してから、下へ石を落として音を立ててみると


「なんだ?侵入者か?」


『えーーーーーーっ!』ゴブリンの分際で言葉を使ってる事に驚き隠せない…


『ふぅ…マスターは魔物なのですから[魔語]を理解できて当然です』

『えっ…ゴブリンのって人には判らないの?』

『是、人には唸り声にしか聞こえません』


 魔物に転生してるのに、『私って魔物なんだな』と思わされる事ばかりだな思ったが、現実に戻ってゴブリンに目を向ける。

 音がした辺りをまだ調べてるので、毒殺戦法を試してみる事にした


『私の毒は中々だよ〚毒針スティンガー!〛』


 ゴブリンの背中を一刺しして直ぐに離れる


「痛っ、なんだ?どこから…」


 背後に振り向くも私は上なので見つかってない。『キョロキョロ』と周りを見てるが誰も居ないが、逆に不安になり動いて探索範囲を広げた。動けば動く程に毒は体を蝕むので、私の勝利は確実なので弱り切るのを待つ。


「はぁ、はぁっ…く、苦しい…」


 ゴブリンは呼吸困難状態になり、地面に蹲った瞬間に止めとどめを刺す


「サヨウナラ〚刺突スピア〛!」


 背後から心臓を一突きする


「馬鹿な…どこから…」


 悔しそうな口調を残して絶命した。


[ゴブリン]〚悪食あくじき


 持ってたスキルが〚悪食あくじき〛のみなので


『スキル〚悪食あくじき〛を強奪しました』


 余りお世話になりたくないスキルだね(汗)しかし、毒殺戦法はこの森でも有効だと判ったのが自身になった。


 こうして沈黙の森フォレスト オブ サイレンスでゴブリンと戦う毎日が始まったのだった


➖➖➖➖新たなスキル➖➖➖➖

悪食あくじき〛どんな物も食べれる強靭な胃袋。

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