用語集①



◆超能力

何らかの方法で後天的に獲得・発現した能力のこと。生後一年以内に発現しなければこちらに分類されるため、能力者の多くは超能力である。


◆異能

先天的に獲得・発現し行使できた能力のこと。生後一年以内に発現すればこちらに分類されるが、行使できることは滅多に無く、また自然に発現したもの以外は超能力扱いになるため、異能持ちは少ない。ただし、異能持ちは総じて強力な能力を使える。


◆超能力と異能の系統

①念力系・・・物体を動かしたり、思い浮かべたものを他のものに転写したりする能力。

②知覚系・・・「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」を強化したりする能力。

③移動系・・・別の場所に転移・転送したりする能力。

④幻惑系・・・五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)や思考を惑わしたりする能力。

⑤創造系・・・物質を構成したり分解したりする能力。

⑥系統外・・・上記4つに当てはまらなかったり、理論の証明が出来なかったりする能力。


※超能力も異能も分類される系統は同じだが、異能は系統外が多い。


◆能力の覚醒

能力の獲得・発現を第一覚醒、その能力の発展・進化等を第二覚醒と定義する。

能力が周囲に影響を及ぼしたり、元々の能力に追加の能力が備わった時も第二覚醒に含む。

超人種になる時が第三覚醒、超人種の能力が追加された時が第四覚醒、超神種=神になれた時が神格覚醒と呼ばれるが、これらはあまり知られていない。なお、第四覚醒と神格覚醒は天帝暦100年までにおいて一度も


◆超人種

超人種は3種類いる。

①人間の枠組みを超えて神になろうとした者たち

②神を造ろうと考えた者たちによって造られたり、改造されたりした者たち

③能力を極め、覚醒させたが故に、人間から逸脱した力を得た者たち


※①・②は人為的であるのに対し、③は偶然なってしまった者たちのことを指す。


◆超神種計画

史上最大最凶の組織が神を人の手により造り出そうと秘密裏に立ち上げた計画。

幼い子供を誘拐し、改造していくという狂気の沙汰。

大抵の人間は改造に耐えきれず死ぬ。耐えられたとしても、精神に異常を持ち、性格が変わったり、感情が不安定になったり、破滅的思考を持ったりする。改造されて精神に異常を持たなかった者はいない。

初期の頃は高い能力を生み出すことを目的としていたため、脱落者は多かったが、生き残れた者はかなりの力を持っている。二桁番台でも

天能暦90年にたった一人の子供を誘拐し、改造してから本格的に計画が始動したが、天能暦97年に天帝国の情報局や軍部、本拠地が不明とされる世界統一総合機関の者たちが結託し、研究所を見つけて壊滅させた(と公表されている)。


◆天神

世界が西暦から天能暦に変わる以前からその姿は何度も確認されており、実際に会話した記録も残っている。現在、天神の使徒は十三席ある。その中でも第0席に座る使徒は特別であり、曰く『天神の全権――権限や権能など――における代理を任されている』

ちなみに、使徒は強さなどによって番号が変わる。小さければ小さいほど、強いことの証明であり、天神に信頼されていることの証でもある。今代の第0席は『天神のことになると神経質・過保護・狂信者などになる者』、『天神の恋人』などと呼ばれている。


◆使徒

各神族がそれぞれ選んだお気に入りの子。一柱につき使徒の数は最大100人と決められているが、基本的に20人前後、多くても75人以下であった。使徒の序列席は数が小さければ小さいほど、その神からの寵愛を授かっていると言われているが、実力の差であることが大半。序列席が第0席に近づくほど、代理行使できるその神の権限や権能が多くなる。第0席となると、全権限及び権能を代理行使できるため、その神を祀る神殿や信徒達からは現人神と同等かそれ以上の扱いを受けることもある。ただし、代理行使できるのは仕えている神の権限及び権能だけである。また、完全指名制の第0席を除く使徒の序列席は原則

だが、稀に空席状態にすることもある。もちろん、第0席は全権限及び権能を代理行使できるため、空席になることが多い。

唯一、神族の王にして、全知全能の神でもある天神は全ての権限や権能を持っているため、天神の使徒は【神々の代行】として天神を除く神と、使徒第0席は【神々の代理】として天神と、それぞれ同等に見られ、権力を持っている。そのため、全神族の中でも天神の使徒は特に数が少なく、過半数は一箇所に留まっていることが多い。


天帝てんてい

旧日本。国名を改名しただけで、地名は変わっていないところが多い。天神てんじん信仰が厚く、天神の子供――正確には養子――が代々天帝に就いている。

実際に天神はいるが、降りてから戻るまでの間に必ず天帝国を何故か訪れる。その理由として、『天神が初めて降りてきた際、この国が気に入った』という説もあれば、『現在は軍事力を持っているため、かつての戦争の二の舞いを演じないように見守ってくれている』という説もある。


◆国立能力者養成学園

天帝国が運営する能力者の養成学園。

北海道地方(北海道札幌市)、東北地方(宮城県仙台市)、関東地方(東京都千代田区、神奈川県横浜市)、中部地方(愛知県名古屋市)、近畿地方(大阪府大阪市、兵庫県神戸市、京都府京都市)、中国地方(広島県広島市)、四国地方(愛媛県松山市)、九州地方(福岡県福岡市)、沖縄地方(沖縄県那覇市)にそれぞれある。設立順に番号が振られている。

第一能力者養成学園:東京都(関東):総合学園

第二能力者養成学園:北海道(北海道):氷雪学園

第三能力者養成学園:島根県(中国):防衛学園

第四能力者養成学園:沖縄県(九州):軍事学園

第五能力者養成学園:大阪府(近畿):経済学園

第六能力者養成学園:熊本県(九州):山岳学園

第七能力者養成学園:愛知県(中部):工学学園

第八能力者養成学園:宮城県(東北):祈祷学園

第九能力者養成学園:高知県(四国):水海学園

第十能力者養成学園:石川県(北陸):芸術学園



◆世界統一総合機関

正式名称は「における統一及び総合的な機関」だが、名前が無いため、「世界統一総合機関」または「世界機関」という略称で呼ばれている。本拠地は不明。構成員も不明。ただし、全世界の国々と対等以上に戦えるだけの戦力と技術力を有しており、各国はこの機関を蔑ろに出来ない。その証拠に機関が定めた特別憲法を国の最上級の法としている。「国際連合」を解体し、独自の武力介入・経済制裁などを行えるように強化させた組織。内部構成員をインナー、外部協力者をアウターとそれぞれ呼び、形式上は区別しているが、実際のところはほぼ同じ。強いて違いをあげるとすれば、インナーは完全な無国籍、アウターは本来は無国籍だが、担当地域の国籍も一応持っている。また、インナーは自由気ままな者、欲望に忠実な者、変人や奇人と呼ばれる者など、基本的に纏まりがなくバラバラであることが多いのに対し、アウターはインナーとほぼ似ているが、現アウター統括局局長には敬意を払って行動するので、纏まりがあることが多い。


◆特別憲法

世界統一総合機関が定めた憲法にして条約。

これには『介入権』、『断罪権』、『命令権』などが含まれている。ただし、機関の構成員全員がこの権力を行使できるわけではなく、『部長』以上の権限持ちが条件付きで行使可能。

例えば、『介入権』は介入する対象の組織に関わる部または局の長、『断罪権』は司法局と情報局の局長、『命令権』は情報局の局長または軍部の長

ちなみに、統括局の局長は全権限・権力を持つ。また、統括局局長が許可した場合のみ、特例として権限を代理執行することが可能。


天の反逆竜ヘブンリーリベルドラゴン

人類史上、最大規模かつ最凶最悪最低の犯罪組織と呼ばれ恐れられた組織。

これまでに起こした犯罪は数多くあり、ほとんどの犯罪事件の黒幕とさえ言われている。

500年以上前から活動しており、掲げるスローガンは『弱肉強食を是とする混沌の世界』、そして100年前から『天神てんじんの失墜』が付け加えられた。

天能暦10年から計画を立て、90年から本格始動した超神種計画の実行組織であるが、その七年後に起きた事件で壊滅させられた。とある国の政府の研究機関にアジトがあり、その国自体が天の反逆竜ヘブンリーリベルドラゴンの本拠地でもあった。(国王は組織のボスであり、大臣たちは組織の幹部であった。ボスも幹部も顔を出さなかったため、一国の国王や大臣であることに気付けなかった)



◆魔境

異常現象が起きている領域を【魔境】と呼び、その中でも特に異常かつ超常的な現象が起きている場所を【七大魔境】と呼ぶ。【七大魔境】は総じて『奥に行けば行くほど現象や出てくる魔獣が強力になる』という性質がある。

・霧の幻夢:幻惑の霧で包み込まれ、方向感覚だけでなく思考まで誘導させられる領域。

・沈没の海:天候が急に荒れたり泡が吹き出たりして、入ったものを海に沈める領域。

・破天の塔:大きな塔の周りに塔を守るように異常な天災が起こっている領域。

・煌天王墓:王家の墓と思われる建物を中心に灼熱の砂漠と砂塵の舞う領域。

・海底神殿:神殿と思われる建物を中心に予測不能な海流が渦巻く領域。

・深淵迷宮:通常の迷宮と異なり、全階層が暗闇で覆われている領域。

・光輪天柱:突然現れる迷宮でもある光の柱。この迷宮は光輪が上空に現れてから一時間後に出現し、それから一年後に消える。柱が立った場所に住んでいた者は迷宮内に転送される。消えるまでに迷宮から出られなければ、次に柱が立つまでその迷宮に取り残されるが、生き残った者は確認されていない。各国は出現したらすぐに救助隊を編成し、転送された者たちを救出する準備をしている。


◆天能暦

『超能力や異能が現れ始めた年を天能暦元年とした』と歴史には書かれているが、より正確に言うと、天能暦元年は『超能力や異能が表舞台に立ち、おおやけに公開された年のこと』であり、超能力や異能といったものは昔から裏世界に存在していたし、無自覚に持っていた者も多かった。ただし、一部の政府や組織などが、表舞台に出ないように隠蔽工作を行っていたため、その時まで存在が明らかにされなかった。


◆武器の等級

『一般級<名具めいぐ級<魔具まぐ級<秘宝級<秘器ひぎ級<神器級<神話級<創世級』となり、それぞれ『粗悪<普通<上質<極上』に分けられる。秘器級武器の所有者に選ばれた時点で神族になる挑戦権を得られる。

神器級以上は神族か使徒にのみしか扱えず、神話級となると上級神クラスの神威量を保有しないと扱えない。それらの更に上に位置する創世級は世界に4つしか存在しない。現状確認されている創世級の武器は天神が持つ【虚無】と【混沌】以外の全属性を形にした【創造武装】のみ。天神と互角にやり合ったとされる【世界の王】も同じ創世級の武器を2つ持っていたと天神本人から明言されている。名は【虚無武装】と【混沌武装】。それぞれ、【虚無】と【混沌】の属性を形にした武装であり、決まった形はない。最後の一つは名前も実態も不明。【世界の王】が王座から消失してから、一緒に消えていたため、『消失武装ロスト・ウェポン』とも呼ばれている。ちなみに、『知った者は存在ごとこの世から抹消される』という噂もある。

ちなみに創世級の共通点は『世界を破壊できる』、『武器として定まった形を持たず、その場に適した必要な形に変形する』、『同じ創世級の武器でしか1%にも満たない力を開放しただけでも耐えられない』などという破格の性質を持っている。

・一般級・・・・・・一般の武器

・名具級・・・・・・名刀など『名』の付く武器と妖刀など『妖』の付く武器の総称。

・魔具級・・・・・・魔剣や魔杖など『魔』の付く武器の総称。

・秘宝級・・・・・・秘器級には及ばないものの、魔具級を超えた力を持つ武器の総称。

・秘器級・・・・・・持ち主の力によって神器級に進化する可能性を秘めた武器の総称。使徒でない人間が扱える武器の中では最高位となる。技量によっては神器級と互角にやり合える。

・神器級・・・・・・神族か使徒にしか扱えない神の武器。

・神話級・・・・・・神族の中でも上級神かその使徒、もしくは上級神に匹敵する力を持つ者にしか扱えない武器。天神を除く神族や使徒が扱える武器の中では最高位となる。

・創世級・・・・・・世界を作り出したとされる至上にして至高の武器。


◆魔境

異常現象が起きている領域を【魔境】と呼び、その中でも特に異常かつ超常的な現象が起きている場所を【七大魔境】と呼ぶ。【七大魔境】は総じて『奥に行けば行くほど現象や出てくる魔獣が強力になる』という性質がある。

・霧の幻夢:幻惑の霧で包み込まれ、方向感覚だけでなく思考まで誘導させられる領域。

・沈没の海:天候が急に荒れたり泡が吹き出たりして、入ったものを海に沈める領域。

・破天の塔:大きな塔の周りに塔を守るように異常な天災が起こっている領域。

・煌天王墓:王家の墓と思われる建物を中心に灼熱の砂漠と砂塵の舞う領域。

・海底神殿:神殿と思われる建物を中心に予測不能な海流が渦巻く領域。

・深淵迷宮:通常の迷宮と異なり、全階層が暗闇で覆われている領域。

・光輪天柱:突然現れる迷宮でもある光の柱。この迷宮は光輪が上空に現れてから一時間後に出現し、それから一年後に消える。柱が立った場所に住んでいた者は迷宮内にランダムに転送される。消えるまでに迷宮から出られなければ、次に柱が立つまでその迷宮に取り残されるが、生存者は確認されていない。故に各国は光輪が出現し次第、すぐに救助隊及び攻略軍を編成し、転送された者たちを救出する準備をしている。




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