第54話 錬金先輩、希望を宿す

この度僕に、迷宮運営をする権利が回ってきた。

本来この権利はダンジョンコアが担うものであり、その番が手にする事はないとされていたのだが……後輩曰く、


『人類側が一つ持っていた方が、何かと便宜しやすいでしょう?』


との事。

丁度前回の配信で人類滅亡を予期させるコメントが幾つか上がったからね。

みんな心配してるんだ。

このまま人類がダンジョンに負けるんじゃないかって。

そうならないように立ち回ってても心配は尽きなかった。


そこで僕に白羽の矢が立ったってわけ!

それがプライベートダンジョン。人類最後の希望……とか言われてるけど、絶対無茶苦茶いうのが目に見えてるんだよね。どこまで譲歩すべきか……もう今まで通りでいいんじゃないかな?


結局悩んだ末に視聴者に聞く事にした。

ダンジョンの管理権手にしたけど、要望ある?

軽ーい感じに聞く。運営券よこせって言われたら、じゃあ国の権利よこせって言い返す自信はある。僕たちにとって同じくらい深刻なモノだ。

なんせダンジョンの有無は、後輩やその子供達の実家。

その実家を手放す選択肢を僕は握っているんだからな。


「と、いう事で! 楽しい楽しいハワイ島ダンジョンの運営をしていくよー? ハワイ島の住民? 全員空にお引越しさぁ!」


<コメント>

:え? 聞いてないんやが……

:俺らいつも通りハワイで暮らしてるよ? 言って、事前にそういうことは!

:そう言えば海まで遠くなったなって……これ空の上なの!?

:はえー、すっごい

:全然気づかなかったわ

:住民の意見聞かないの、独裁者の思考で草


『ハワイは砂浜に境界線があって、その座標からリアルのハワイ島へジャンプできる仕様です〜。スライム人なら空気が多少薄かろうが生きていけるので無問題ですね〜』


<コメント>

:事前に教えてクレメンス

:言うて、生活に支障がないんやら別にええんじゃね?

:探索は! 探索はできるんですか!?


「転送陣はいつもの場所と繋がるように配置してあるから、いつでも行けるよ! けどスライム人の居住区に外部の人は入れないから、友達連れてくるとかはゴメンねー?」


<コメント>

:カゴの中の鳥で草

:ハワイ島とかいうクソデカ鳥籠www

:真ん中にクソデカ空洞が空いてて、そこには空に伸びる塔が建築されてまぁす


「僕はその塔の住人です。住み心地は快適だよだよ」


:下も何メートル空いてるんだって空間やし

:まぁ落ちても戻ってこれるのはスライム人だけっしょ

:先輩は……単独で赤のコア倒せるし平気なのか?

:スライムは何度でもママのお腹からリポップできるし

:いやー、スライム人にとっては安住の地よ、ハワイ

:人間怖いよママー

:ヒカリママー

:ママー

:ママ怖いよー


『寝言は寝てから言ってくださいね? あとリポップを産み直しで例えるのは正直キモいです』


<コメント>

:辛辣ぅ〜

:ちゅき!

:いっぱいちゅき

:スライム人、ドM多くね?

:スライムなんかにされたら、そりゃメンタルもイカれるわ

:スライム人以外の居場所もください!


『そう言うのは他のコアと相談してからですね。あなたのママが私の前で頭を垂れて、うちの子をよろしくお願いします。そう言いながら永遠の忠誠を誓い、足を舐めたら考えなくもないです。私に忠誠を誓ったら、毎日私の着せ替え人形になってもらいます!』


<コメント>

:これが暴欲の紫!

:そこに痺れる憧れるー!

:とんでもねー欲求をその身に隠してるじゃん

:言うて着せ替え人形させられるだけで種族全員保護してくれるならワンチャン

:後輩ちゃんに渡しちゃいけない称号だったんじゃね?

:逆、後輩ちゃんだから至った

:ただのスライム人から欲の深さだけでクイーンに上り詰めた女

:クイーンが存在進化でキングに上り詰めたんだよな

:俺たちの出したゴミが後輩ちゃんの餌になってた件

:せこい商売だ

:その前に赤のコア食ってるんですが……それは

:俺たちのは前菜にすら劣るってか?

:涙拭けよ、お陰で世にモン半飯が出回ってる。全て無駄じゃないから

:こういう所で後輩ちゃん上手いよなぁ

:昔からできる女感出してた

:推しを見守る壁の人、という自分すら捨て去る概念の局地がスライム人?

:んなわけ

:スライムになっても先輩を思った結果が暴欲なのが実に後輩ちゃんなんよ


「後輩は、モンスター化する前からこう言う子だったよ」

『そんな〜褒めないでください。照れます』

『お母さん、それきっと褒めてない』


夫婦の会話に娘がツッコミを入れる。最近こんなのが増えてきたね。


『リコちゃんはお父さんのこと何もわかってないでちゅねー。お父さんは生粋の天邪鬼で、本音とは真反対のこと言うんでちゅよ〜? リコちゃんもそうですよね? 本当はお父さん大好きなのに、嫌いみたいな感情出してるのは恥ずかしいからですよね?』

『は? 見当違いも甚だしいし。お母さんのそう言うところ嫌い。行こう、じゃぶちゃん』

『にゃーん』


僕からしてもウザい絡み方だ。ほらー、余計に意固地になってる。


なんだかんだこの二人って親子になれない間柄だよね。

僕が中に入ってる時はここまでじゃなかったのに、身内になった途端に扱いが雑になった気がするんだよね。リコ、可哀想。


その内機械少年化したジャンブーと一緒にハワイに開いた大穴に家出しそう。

なんてね。


リコはすっかりジャンブーの虜。

うちの家族全員で可愛がってるが、とりわけリコの拘束時間が長いのだ。なんでも言葉を教えていて、会話を試みてる感じ。液体金属でネコだから『にゃーん』以外のフレーズも覚えられる、と躍起になってるよ。


「と、まあやれる事は実はそんなにないんだよね。権限といっても、ダンジョンを運営する上で一番大事なものは生きていくために必要なコアポイント(以下CP)これを貯めて、ダンジョンの構造を変化させる時はこのCPを使う。僕たちがお金を貯めて物を買うのと同じ感じだよ」


<コメント>

:俺たちの資源はCPによって賄われていた?

:実際にそのCPがどうやって貯められるか全くわかってないんやが

:それが貯まるなら、誰も傷つかずに資源のリサイクルができる?


「無理じゃない? CPってほら、人類の命的なところあるから。人の数が地球上から減れば減るほど貯まる仕組みなんだ。折衷案がモン半でさ。ただこれの面白いところが、地上が海の上までで、そこから空に浮く分にはカウントされないって事。半分人間ならリサイクル可能なことが挙げられる。人間が生きたまま地上に残り続けるのって実は難しいんだ。ここで僕のリゾート計画が生きてくるわけだけど……」


<コメント>

:待って待って待って!ダンジョンが人類を襲ってるのってそういう理由なの?

:俺ら、コアにとってはお金だったのかよ

:モンスターが同士討ちしないで人間ばかり襲う理由が判明した!

:知りたくなかった、そんな情報

:でも人類が地上を手放せば襲ってこなくなるってことだろ?

:先輩! お願い先輩!


『それでは、今回の目玉商品『モンスター変身薬』のレシピをお披露目しまぁす。こちらはなんと、一時的に人類から脱却できる上に、モンスターから仲間認定され、その上でCPに加算されないという特性を持ちます。しかし効果が非常に長い。相当に薄めて飲まないと半年はモン半生活を強いられますのでご注意ください。その場を凌ぐか、一生モンスターとして生きるかは使用者の覚悟にもよります。今日はネコ獣人、ウサギ獣人のモンスター変身役のレシピです。スライム人用のは無償提供しちゃってもいいですよね、先輩?』

「うん、大丈夫。スライム人になったらハワイ島の施設利用料が全部7割引になる程度の恩恵があるくらいだけど、わざわざ欲しがる人いるかな?」


このわざとらしい振りによってコメントでは応募が殺到した。

この7割引、実際のところはタネも仕掛けもある。


なんせ人類のまま使用するなら、衣料、食事、居住区とそれなりにお金がかかるのだが、スライム人になったらそれらが一切必要なくなる。


一応人の枠組みで扱うが、睡眠も必要とせずに、遊んだり冒険したり自由にできる。最初こそは夢中になれるんだが、途中で飽きがくる。


食事とか一切不要で、水分さえあれば何度でも復活可能。

ハワイ島はスライム人の生まれ故郷なので何度でもリポップ出来るのだ。


そうしていくうちに人間らしさを忘れていき、島の住民になる。

人間だった時の欲が全部抜け落ちて、後輩の傀儡になるのだ。


後輩がスライム薬を配りたがってるのはこんな理由から。

自分でモンスター化させれば、それはそれで問題だから個人の自由意志でモンスター化させたい。その人が選んだ道を応援してるだけって体裁を取りたいんだろうね。


で、今回発表するものは耳と尻尾だけネコちゃんとウサギちゃんになる代物だ。

僕とアメリアさんがつけ耳、つけ尻尾してたぐらいの仮装あるじゃん?

飲んだ人はそれがついて人類換算されなくなるって寸法だ。


これで獣人とは片腹痛いが後輩曰く、ノーマル一般人が許せる線引きがギリギリでここだかららしい。

難しい問題だよね、そこは。


「制作難易度130。モンスター変身役のレシピはこちら!」


テテーン、と間の抜けた音楽とともに発表される上級モンスターの肝、それと今までの中でも高難易度の品質Sポーション。


<ネコちゃん変身薬>

猫又の肝×2

猫又の生き血×1

エクスポーション【品質S】×25

快癒湿布【品質S】×10


<ウサギちゃん変身薬>

ハンターラビットの生き胆×35

万能薬【品質S】×25

エクスポーション【品質S】×25


「これらを熟練度125で取得できる中級融合で、確率5%で完成を引くだけです! 材料さえ用意しちゃえば、あとは祈るだけなので誰でもできますねー!」


<コメント>

:ハンターラビットって確かSランクダンジョンのレア個体じゃなかった?

:ゴブリンで言うところのレッドキャップクラスの化け物

:それを25個かよぉ

:猫又もレア個体なの草


「そうなの?」

『怠惰の黄、グレンシーちゃんに融通して貰いました!』


<コメント>

:コアのつながりをご近所さんの繋がりみたいに言うな!

:《セニア》これ絶対脅したぞ?

:白のコア様からこの言われよう

:《ジャンブー》暴力? 暴力?


『みんなして酷いです。攻めてきたから返り討ちにしただけですもん! プンプン。それで配下にならなければ残りの部隊も駆逐するって軽い雑談を交えたらやめてくださいって謝りながら足を舐めてくれただけですよ。ねー、グレイシーちゃん?』

『こいつ、嫌い。誰かオレの代わりに滅ぼしてくれ!』


そこにはすっかり幼女と化したライオンを模した黄のコアが居た。

僕も会うのは初めてだが、一人称がオレの時点で性自認はオスなのだろう。

肉体を掌握されてるのか、着せ替え人形にされながら表情を引き攣らせている。


こう言う時、なんて声をかけてやればいいのだろう?

「似合ってるよ?」だと「殺す!」と言い返されない?

やはりここはスルーが一番か。


君の気持ち、わかってるよって顔をしたら睨まれた。

解せぬ。


<コメント>

:怠惰って割に攻めてくるのな

:きっと防衛ガバガバだったんだろ

:うっかり仕掛けて「これオレでも行けるんじゃね?」って思わせる狙いか!

:グレンシーちゃんかわゆ!


『殺す! オレサマオマエマルカジリ』


口を大きく開けて、歯をガチガチさせながら威嚇する。

そうやって他の動物たちを威圧してきたのだろう。そこへうちの愛娘、サンディがやってきてブレスを吐いた。

寝てたのになんか鼻がむずむずして起き出してしまったのだろう。


『ぷえっくち!』


一瞬にしてモサモサの鬣を燃やされたグレンシーはわんわんと鳴き出した。

あーあー、ツルッパゲだよ。ツルッパゲ幼女だよ。

それを見かねた後輩がサンディをメッと叱った。


『あらー、ダメよサンディちゃん。グレンシーちゃんはサンディちゃんのお姉ちゃんになるんですからね?』

『ばぶー?』


そんなの承知してないぞ、と言う不貞腐れた顔。

これは泣きじゃくる前の合図だ。

泣き始めたらブレスフィーバーになる。配信どころじゃなくなるぞ。


『オレはオスだぞ!』

『我が家に男はいらないんです!』


<コメント>

:言い切った!

:そう言えば黄色乗っ取ったら紫じゃなくなるのか?

:紫に黄色混ぜたら何色だ?

:黒くなるけど、茶色かなぁ?

:排泄物みたいな色だな

:いっそ黒の方が潔い

:《ジャンブー》ダメ、黒は私!

:そういやジャンブーちゃん黒だった

:先輩は男じゃなかったっけ?

:こんな可愛い子が女のわけないだろ! いい加減にしろ!


「控えおろう! 僕はおじさんだぞ?」

『先輩はおじさんでも可愛いからいいんです!』


<コメント>

:この独裁者、どうにかしろ

:せめてポイントで買えるようにして!

:馬鹿野郎! 空での生活を捨てるつもりか!

:その前に地上侵攻されたら困るだろ!

:確かに


加速するコメント欄、泣き喚く子供達。

画像にはボートが流れていく映像に差し替えられ、アイテムグッズには、スライム変身薬が並んだ。

一時凌ぎみたいに言ったが、普通に半年戻れないので直に飲むのは危険だと再三説明したにも関わらず、送ってすぐ飲んだバカがいるらしい。


『これ、すっごく美味しいので薄めて飲む方が邪道ですよね?』


とは後輩談。

すっかり普通の食生活を忘れてたので、味覚について触れてなかったな。

僕? 僕は数ヶ月飲まず食わずでも錬金術に没頭できる薬品を摂取してるから。

味覚とかどうでもいいんだよね。


後輩曰く、僕は人間でありながらスライム人のような生活をしているとの事。

いっそ人間を辞めたらどうかと提案された。

非常に魅力的なお誘いだが、それは遠慮した。


人間は儚いからこそあれこれ求める生き物なんだ。

万能な力を手に入れたらそれに溺れるのが目に見えてしまうからね。

僕は人間のままの方がスペックを発揮しやすい、そう返したら後輩は苦笑していた。


『変わらないですね』


どこか昔を懐かしむような儚げな笑み。

戻れるなら人間に戻りたいと彼女なりに思っているのだろう。

それなりに思い入れのあったあのボディに。


そんな過去を振り返えっている最中、右腕に強い痛みが走った。

焼きごてを肌に直接当てるかのような痛み。

鈍痛が引く頃には右腕に見覚えのないマークが描かれていた。


そして何かを祝うような明るい女性の声が脳に直接叩きつけられる。


<おめでとう! 人類衰退の危機により君は希望の印を手に入れた>

<ノーデンスを讃えよ。ダンジョンに悩まされる人類よ!>

<信仰に応じて力を発揮する【福音】を授けよう>

<福音はモンスターを根源へ返す力! モンスター化した人類を取り戻せ>


そんな言葉と共に、頭の中にずっと気になってた熟練度一覧が現れた。

いやー、助かる。


★statusーーーーーーーーーーー

種族:人類

属性:七元徳/希望

信仰:ノーデンス

福音:モンスター分解/モンスター化人類復元

信者:0

<JOB>

1.錬金術  :450

2.魔導具技師:350

3.鍛治師  :220

4.ガンナー :100

5.ーーーー :ーーー

<解放ダンジョン>

ハワイ諸島

ーーーーーーーーーーーーーーー★


なるほどね。

思いの外高かった熟練度を知れて満足した。

じゃなくてなんだこれ!


『せんぱーい、どうしたんですか〜?』


猫耳を生やした後輩がするするとやってくる。

同時に頭の中にけたたましい警鐘が鳴らされた。


<warning! warning!>

近隣にモンスターのキングと思われる対象がいます。

危険ですので信仰を獲得して、恩恵を得てから敵対しましょう!


うーん、なんと言うか頭の中に突如宿った神の使いみたいなのがうるさい。

神妙な顔をしてると、後輩が人の姿になって僕のおでこに手を当てた。


『お熱でも出ました?』

「そうかも、何か一方的な幻聴が聞こえる」

『お布団しいときましょうか?』

「大丈夫だよ。これぐらい7徹した時の幻聴に比べたら全然大した事ないし」

『そうですか? でも無理はしないでくださいよ? 熱っつ』


後輩が僕の焼きごてをつけられた右腕を触れようとした時、まるで痛覚でも思い出したかのように痛がった。いや、熱でも感じたか? スライムが?

痛い、と言うよりかはあらゆる耐性を持つはずの肉体が触った部分だけ崩壊してるようだ。


『先輩、本当に大丈夫ですか? おて手すごい熱いです』

「どうしたことかなぁ、どうも僕、ダンジョンを駆逐する側の人間になってしまったようだ」

『ええっ!?』


もしもこの世界に神様がいるのなら、こんなに気の利かない事はない。

が、逆に。僕にこの権利が回ってきたのは幸運だ。

なんせ人類側の戦力が一人減ることになるのだからな。


『それって、私達お別れした方がいいって事ですか?』

「いやいや、どうもそう言うわけじゃないみたいだぞ?」


僕は焼きごての押された手と、そうじゃない手を両方後輩に突き出した。

焼印の押された手は相変わらず触れないが、もう片方の手は大丈夫だった。

もしかしたら信仰次第では全身に退魔能力が行き渡るのかも知れないが……

適用範囲がガバガバなのが救いだな。


「僕が今更後輩を失って生活できるとでも? 下のお世話を任せすぎて排泄の管理も一人でできない僕が?」

『あの、そのセリフはあまりロマンチックじゃないです』


いいんだよ。僕はどう転ぼうと僕だ。君と一緒に生きることを望んだ男だ。

人類の希望? そんなものはクソ喰らえだ。


「まぁこの件は僕に任せとけ。悪いようにはしないよ。君は僕のパートナーなんだから。こんな印一つで家族をバラバラにできると思うなよ!」


ちょっとだけ燃えてきた。

それよりもフィフスジョブ、どれにしよっかな。

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