和音の鬱憤妄想日記③
もう、お兄ちゃんたらあんなにデレデレしっちゃって……。
家庭的な女の子が好きなのかな?
私もエプロンをして、お帰りなさい! ご飯にする? お風呂にする?
それとも……私? って、兄さんダメですよ。
キャーと一人で小声を漏らして、妄想の兄に迫られるところを妄想する。
ダメ、ダメ。今は作戦を立てないと。七緒だけじゃなく、文月さんという新たな恋敵現れたのだから油断はできない。
そうだ、次の休みにでも漫画を口実に二人でデートに行きましょう。
日記にドキドキデート作戦と書き込む。
「どうしてこんなに素直に話せなくなったんだろう……」
小さい頃はよく遊んでいたけど、兄が中学に入ってからだっただろうか……。
「うー、寝よ寝よ」
考えてしまっては眠れなくなりそうだと頭を振って、立ち上がり電気を消してベッドに倒れ込んだ。
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