第33話 創造神と乗っ取られた教会総本山
アルテナ教会総本山、教皇の寝室。
ベットの上では初老の男が、まだ幼さが残る少女の上でゆっくりと腰を動かし、少女を喘がせている。
「『神殺し』か、アルテナめ、なかなか可愛らしい事をするのぉ。じゃが、まだまだ甘い。再び力を取り戻し、妹共々またたっぷりと可愛がってやらねばな。そして二度と逆らえないように躾けてやろう。ルーナとウリエルも良い仕事をしてくれておる。まさか、妹二人が儂に心を弄られて、知らないうちに情報を儂に報告しているなどとは思いもせんだろうて。ルーナとウリエルも相変わらず可愛がり甲斐がある娘よ。あの二人を通じてアルテナから少しづつ儂の力を取り戻してはいるが、まだまだ時間が掛かりそうじゃ。本当に忌々しい限りだ」
「あっ、あっ、きょ、教皇様ぁ、イッ、イッ、イッちゃう、あっ、イクっ」
「最初は嫌がっていた割には、随分と感じるようになったではないか?聖女の一人として恥ずかしいとは思わんのか?」
教皇にそう言われ、少女は羞恥に染まりながら顔を逸らす。
その仕草がたまらず、笑い声を上げる教皇は、再び腰を動かしだす。
「フハハハハ、恥ずかしがるな。夜は始まったばかりよ。朝までたっぷりと仕込んでやろう」
「え!?あっ、い、いや、あっ、あっ、あっ、はげし」
乱暴に腰を少女に打ち付ける教皇。
息一つ乱れることなく、教皇は寝室の扉の脇に控えるシスターに話し掛ける。
「そういえば、どこぞの領都教会に禊を行っている創成神アルテナ似の美しい女性がいると聞いたが?」
「はい、しかし、勇者のせいで神罰が下ってしまったとか、全身傷だらけになってしまったそうです」
「そうか、それは痛ましいことよ。婚姻誓約書も薬物で破らされたと聞く。その女性の
「はい、わかりました。教皇様」
「ふん、アルテナ教会も完全に儂の手に落ちた以上、本格的に動くとするかのう」
創成の女神アルテナによって、この世界に閉じこめられてからどれくらいの月日が流れたであろう。
力を隠し、アルテナ教会に入り込み、今や教皇の座に上り詰め、毎日のように教会の女どもを犯し調教する日々。
創造神としては、これほど愉快なことはない。
女神アルテナの威光を世界にしらしめるはずの教会は、すでに創造神によって乗っ取られていた。
そして、特に優秀なシスターたちを聖女として選定し、聖女達を犯し調教しては、自分の忠実な下僕として洗脳することを繰り返している。
洗脳した聖女達には自分の子を産ませ、神の力を持つ裏切ることのない忠実な尖兵を少しづつ教団内に増やし、自分の思いのままに教団を動かしている。
創世神話の改竄や、アルテナ教の儀式や教義なども自分にとって都合のいいものに変更してきている。
そして、創造神である教皇は、一人の女性に目を付ける。
教会の保護対象となり、領都教会で『禊』を行っているリリアその人に……。
それが創造神にとって命取りになるとも知らずに。
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