第26話 バレていた嘘

12月24日

クリスマスイブ

もう人生で最後かもしれない。

最後にして私のところにサンタさんが来た。正体は桜翔くんだけどね。

サンタさんのふりしてまで手紙残してくれた。このマフラーのかわいいし、うれしかった。

実は途中から起きてたけどサプライズの邪魔をしたくなくて寝たふり。起きてたことはきっと気づいてないよね?


 サンタのふりをして任務完了と思っていた頃の自分は恥ずかしい。そして、本気でサンタが来たと思い込んでいた桜夢は僕のサプライズを成功させるための優しさだったことを今となって知る。

りんごジュースをストローで吸ってもずるずる音を立てるだけで、なかは氷だけになった。


1月1日

無事、新年を迎えることができました。

もう春も目前です。

最近、寝るのが怖くなってきました。今までそんなことなかったのに。なんでだろうね。

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