第21話 ちょっとした反抗期
9月21日
家族と桜翔くんが鉢合わせ。話してないから大丈夫かな?
お母さんは特に。口を滑らせた私が悪い。それはそう。
でも、絶対にそれは嫌。止められたとしても嫌だ。
もういい子ちゃんは辞める。そう決めたから。
10月4日
もう10月になりました。
最近、体が重いです。どこかで望んでいたのにいざとなるとためらう気持ちが出てきた。
10月17日
1日がとてもながいです。
ひさしぶりに編み物をしてみました。小さいころ、ひまだからって理由でお母さんから教えてもらってあんなにかんたんにできていたのに、もうそんなにできません。完成するのはいつになるかな。
10月24日
お母さんと口ゲンカになった。
何もわかってない。もう私はいい子ちゃんは嫌だ。それで得するわけでもない。だったらもう思うがまま生かせてほしい。
氷も溶けてグラスの周りにも水が溜まり始めていた。周りのお客さんも数名入れ替わっていて、それだけの時間を過ごしたことがわかる。
残っていたプリンを平らげ、糖分補給。半分以上読み上げた手帳の中身はどんどん今日の日付に迫っていて、記憶も鮮明になっていく。
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