第4話
1ヶ月以上は経過したんだと思う。
気持ち的にはマシになったような全然なっていないような。前ほど泣く回数は減ったような気がするけれども全然泣かなくなったわけでもない。
どこかで泣こうがわめこうがどうしようもないことがわかっているので泣きながら結局「泣いたってしょうがない」ってなってしまう。
普通の生活を淡々と送り始めてはいる。
いろんなことを覚えているうちに書き止めておきたいと思ったけれども書いてもしょうがないような気もしてきた。
せっかく身につけたいろんな介護技術ももう使うことはない。移乗ができるようになるまでさんざん苦労したこととか、車椅子も最初は全然上手く押せなかったとか。簡易トイレに座らせるのがこれまた一苦労だったとか。もう全部どうでもいいことなのだ。
全部忘れて前に進むのがいい気がする。
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