小学生の頃・3

小学生の話も今回で終わり。

4〜6年になってからの僕は、人間不信。

いや、男性不信になりはじめた。


4年の担任教師は最初は女性だったか。

産休ですぐに休職し、後任が男性の新人教師なった。

この男の口癖はいつも「けじめ」だった。


何でもかんでも「けじめ」「けじめ」

「けじめを付けろ」とそれしか言ってる記憶しかない。

カタギの癖して「けじめ」って…

今思えばヤクザかって言いたくなる態度のデカい教師だった。


僕が同級生と、けじめ男とスキンシップで

肩を軽くポンと叩くと怒られた、意味がわからなかった。

そこからお約束の「けじめ」、あーだこーだ言ってきた。

本当に意味がわからなかった。


5、6年の時の担任もけじめ男同様、新任教師。

楽観的というか、異様に熱血系でいつもアコスティックギターを持っていた。

音楽が好きだった印象が強い、いつもキレていた。

怒鳴っては教卓をよく蹴飛ばしてのを覚えている。


気に入らない生徒の机を廊下に出したり。

クラスで問題があると犯人探しで授業を潰す

昼休み、休み時間も全て潰された。


僕がこのギター男に、一番不快で最悪な出来事が一つだけある。

インフルエンザが流行してる時期だった。

ギター男は風邪をこじらせ、マスクをしていた。

この時、本人は自身がインフルエンザにかかっている事に気づいていない。


要は僕はコイツから、ウィルスをもらってしまったのだ。

何の授業だったか、忘れてしまったが

僕の席に来て、ギター男は顔を近づけてきた。

ああ、思い出すだけで胸糞悪い。


勉強を教えてるのは教師の義務だが、僕の顔に向かって

何回も咳とくしゃみをした。おかげさまで僕は感染した。

それは他の子も同じだった。


皮肉だが、それが原因のせいか

一時期「ギター男菌」というあだ名がついていた。

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記憶カメラ 松原りあん @matsuhararian

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