4〜5歳・その2

夏休みだったろうか?

また赤ん坊の妹と4〜5歳の僕は

リビングで仲良く横になってお互いに笑っていた。

その時、僕らの体の下には黄色い大きな座布団ような

クッションが敷いてあった、中央に所ジョージのイラストが描いてあった。


祖父の家で飼っていた鶏が卵を産み雛がかえった。

その頃、妹が3歳になるかならないかくらいの頃で

一緒に産まれたてを見に行った覚えがある。

触った事もある、本当にまだ産まれたばかりで

雛の体は少し湿っていた。


母の妹、叔母の長女が生まれた日。

僕に取って初めての従姉妹だった。

実は父方の方にもいたがかなり歳が離れていて

他県に住んでおり会うことはなかった。

なかったというより、父が会わせる気がなかった。

避けていた、父や父方の祖母曰く

そっちの伯母一家の事「家の恥晒し」だと言っており

かなりの変わり者らしい。

僕がその人たちに会うのは10年以上先になるが

それはまた後にしよう。


従姉妹が生まれた日は地元では珍しく、その日は雪が降っていた。

母方の祖父の家で夕飯はカレーライス。

お皿は地元で有名な焼き物でオリーブ色で縁はうねうねと

曲線を描いていたデザインだった。その時、近くに

叔母の夫、叔父もいてちょうど病院から電話がかかってきた。

ガラケーの前の携帯電話、何ていうのかは忘れた。


それから僕は母方の祖父の家の隣に住んでいた

叔母の家を従姉妹を見に行くために何度も行って

あやしたりお世話したことがある。

自分の妹より従姉妹への愛着はかなり上だ。

現在いまでも、何となく親しみやすい気がするからだ。

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