暖かい涙

アルパカさん アル(Al)

尊厳とはなにか

ジージー、


ガチャ

「こちら、湖羽屋、至急応援頼みます。」

撃たれた。


白昼の銀行強盗で武装した、犯行グループの一味にふとした瞬間にだ。


もう終わりか。死ぬのか。


周りには、俺を含めて3人の警察仲間が倒れている。


「撃たれたな」


「ああ、撃たれた」


「もう死ぬな」


「ああ、殉職だ。」


「悪くない。」


「犯罪者であっても、人だしな。」


「まだ、若ぇな、もう道踏み外しちまったのか。」


「課題だな。」


「あ、目が霞んできた、そろそろだな」


俺は恐くなかった。あの世だってあるだろう。


ないものなんてないだろう。















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

暖かい涙 アルパカさん アル(Al) @alpacahisho

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ