第2話

「重い」ってなに?


軽い愛ってなに?


軽いけど愛ってそれってウケんね。


私だって死ぬほど好きだとか、本当は分かんないしただ探してただけ。この人だってビビビってくる衝撃のあとの燃えるような恋。


それがいつか凪て目が合うとお互いの言いたい事が分かるほどの深くて穏やかな愛になって、死ぬならこの人の側がいいと思う圧倒的な信頼。



そんなのはさ、重いもんでしょ普通。



互いの人生いい事も悪い事もしょって重みで曲がった腰がその証拠で、重くて、しんどくて、とびきり幸せなもんなんじゃないの?



明日は分かんないけど今日はとにかく一番愛してるってゆーのも別にナシじゃないよ。


アンタの底が浅いだけでしょ?必要とされるなら私は毎日小まめに底まで愛を注いであげる。


だから目は逸らさないで、ちゃんと向き合って。


例えば明日私が死んでも愛はゼロにはなんないよ、毎日ちゃんと積み重ねて染み込ませてあるからね。そーなった時にあげる最後の愛は幸せな未来。



誰かに愛されてもいいよ。


誰かを愛してもいいよ。


だから目一杯幸せでいてね。


そんでちょっと我儘言っていいなら忘れないで、今のいちばんがその人でもいいから、私が居る時は私がいちばんだったこと。


私のいちばんはアナタだったこと。


そしてちゃんと忘れないでね、今のいちばんがそばに居るその人でその人のいちばんがアナタだってこと。


そうやって気付いたときはもう、愛なんてこれっぽっちも欲しく無くって、



愛の大きさを誰とも比べないでいられた。


分けっこした愛だって本物なら愛せたし、


均等に分けられた一口ずつの愛にだって親切にできる。


愛の大きさはきっと私が貰うぶんの方が少なくても、それでもいいから笑ってて欲しい人が出来た。


これが百二十パーセントの愛であってる?

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