第14話. 酔っ払いと後始末1
「なに!ドラゴンとの交渉が破談になった?」
アリスト達魔王軍は魔族全てを統治しているわけではなく、ごく一部の知恵のある魔族によって作られている。そのためトトリス魔王国ないにも魔王軍に反発するものも少なからずいた。
「魔王様の配下にならないと他の魔王に殺されてしまうというのに困った奴らですね。とりあえず、数十名の兵士たちが巨人の腹の中と聞いていますがどうしましょうか?」
さらにトトリス魔王国の周りにも複数魔王国があり、他の魔王達もまた反発するものに容赦はなかった。
「うむー。丸呑みなら数日は争うと思うが…」
アリストはいいアイデアがなく、時間がない中で助ける方法を考えなくてはいけなかった。
そんなこんなで夜になりアリストはこんなことを言い出した。
「コウタロー。悩んでも仕方ない。まだ数日兵達は腹の中で生きているはずだ。仕事はこの辺にして今日は飲みに行くぞ。」
アリストは酒は好きではなかったが、コウタローの日々の労務を労い、魔王城の中にあるバーを予約していた。扉には魔王幹部専用と書いてあり、一般の兵士達はは入れない。
「コウタロー。今日は飲み明かそう。日々の疲れを癒してくれ。」
アリストはコウタローに気を使い自分から飲む。
コウタローは酒にはそこそ強い体だったが、ここは異世界、あまり飲みたくないのが本音だ。
「アリスト様。ありがとうございます。けど、あまり飲みすぎても明日の業務に響きますのでほどほどにしておきます。」
「そ、そうなのか。いや。いいんだ。私の酒を飲めないと言うなら飲まなくても。」
気を遣ったつもりが、嫌がられたようで少し傷つくアリスト。
「あーれ?なんか珍しいやつがいると思えばアリストじゃん。」
上機嫌に酔っている声をかけたのは魔王軍最強とな高い、傲慢担当のフォード。
名前: フォード • グリファー
種族:獣人 (彪人族)
性別:男
能力: 選択接触
どんな能力もスキルも能力者が触れることができるか決める。
筋肉質で高身長。銀色の髪を持ち、体の大半は人間だが、獣人らしく頭に彪の耳、お尻には細い尻尾がある。
「フォード。貴様、会議に一度も出ずにこんなところでフラフラしていたのか。」
「会議で何きまったのー?どうせくだんねーことでしょ?」
「くだらなくなんぞない!この前は魔王軍のルールについて話し合ったんだ。」
「くだんねー。好き勝手どうせやるんだから決める意味ないでしょ。」
そう言ってコウタローの方を見つける。
コウタローは軽く会釈をして酒を煽る。
「あぁ。そうだ。これは私の付人、キノコ魔人のコウタローだ。」
「フォード様。よろしくコウタローと申します。」
酒を置き、立ち上がり挨拶をする。
「へぇー。キノコ魔人ねー。初めて見た。人間みたいだな。お前強いのー?」
ニコニコしながら怖いこと聞く
「今日は無礼講だ。堅苦しい挨拶はしなくていい。…
アリストはコウタローに注意をした。
…そしてフォード、私の部下に手を出したら只じゃおかないぞ。」
「アリストとは昔やって完全勝利したしなー。どうしようかなー。コウタロー何しちゃおうかなー。」
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