第2話 表裏

 海渡かいとくんの家を飛び出て家への帰路きろいている私が最初に発した言葉は


「計画通り」


 はたから見れば『死のDeathノート』の某主人公のマネをしているように見えるだろう。普通の人であれば。

 私は成瀬川なるせがわ 玲羅れいら自分で言うのも何だけど、完璧美少女よ。日本人離れした容姿。美しい銀髪。成績優秀。そして品性方向。完璧美少女と言わない方がおかしいでしょ?


はできていたかしら?」


 そう、先程の泣き声は嘘である。


「まさか、本当に断ってくれるなんて思っても見なかったわ」


 断られたのは心が痛むけど、別にこれからのの結末を考えれば些細なことね。


「やっぱり……海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん海渡くん!だぁぁぁい好き!」


 いま、海渡くんは身体からだは強くても心は人並みの強さですから罪悪感に悩ませられていることでしょう。そう思うと心苦しさが増します。でもそんな事は何度も言うけどほんの些細なこと。


「私の計画が成功すれば海渡くんはなる……私のものに……ならせてみせる……」


 さて、これはまだ計画の一段回目、二段階目の計画に移ります。

 二段階目の計画というのは私がフラれたというのを海渡くんの名前を伏せて噂として流してもらいましょうか。噂だけは好きな頭の回転の遅いお馬鹿さんたちに。


「ふふ、海渡くんに罪悪感を抱かせるのは申し訳無いとは思うけど、私にをして好きにさせたあなたが悪いのよ?ねぇ、海渡くぅん?」


 周りには誰もいないけど、人から見れば私はおかしいのかしら? 海渡くんもおかしいと思うのでしょうか? う〜ん、私がボロを出して海渡くんにこの性格がバレなければいいかな?


「そうだわ!計画がバレた時の対処法も考えておきましょうか?」


 思い立ったが吉日です。早く帰って計画を練りましょう。


「るんるん、ふんふ〜ん」


 鼻歌を歌いながら今後の事を考えていると家が見えてきた。

 私の家は簡単に言えば、塀が立ち並び縦と横の長さが大体110㍍位の庭です。そして噴水があります。そのまんなかに大きな洋風のお屋敷が立っています。

 家は正確な大きさは覚えていませんが40㍍位の、見た目は白い壁に灰色の屋根の西洋館風の屋敷です。


「ただいま帰りました」


「「おかえりなさいませ」」


 家にはメイドさんが三人います。皆とても優しい人たちです。……そういえば海渡くんを初めて家に招いたときにメイドを見た時は「メイドがいるのか!?」と言ってましたね。


「荷物お預かりします」


「ありがとう」


 荷物を渡して私は部屋へと向かいました。


「さて、海渡くんに計画がバレた時の対処法を考えましょうか。ふふふふ……」


 なぜこの私、|成瀬川なるせがわ 玲羅れいら汐川しおかわ 海渡かいとに告白するまでに至ったのか気になる人もいることでしょう。そして計画の内容も気になることでしょう。今からみなさんに教えます。

 さてどこから話しましょうか?











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 作者の言葉


アストルフォが男の娘だなんて信じられない。なぜ生えているのだ! 解せんな!


☆は少し星いかもしれない。面白かったら♡を押してもらえたら作者が狂喜乱舞します。(文章がおかしい)

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