第17話
音を捨てる速さで空中を進んでいくカイト達。
そのおかげで時間も掛からずに聖地ニルマの大きな建物が見えてきた。
(まだ復活はしてないがヤバいな……!)
聖協会の本拠地でもあるそれは、大勢の回復術師が務めている。
多くの人が各地の支援に出ているが、それでも百人ほど残っている事が、聖協会の組織としての大きさを表しているだろう。
だがその大勢の人達の命が今、危険な状況になりつつある。
「予定変更だ! このまま突っ込む!」
「あ、ちょまっ、ウワァァァ!!!」
闇の魔力が滲み出ている聖地ニルマへ、カイト達は上空から突撃した。
⭐︎⭐︎⭐︎
聖地ニルマはこれまでにないほど混乱している。
長い間ここを務めていた司祭はそう感じていた。
「司祭様、これでは……!」
「むぅ……」
いつもは余裕を持っている彼でさえ冷や汗をしている。
その原因となる方へ視線を向ければ初代聖女像が立っていた。
祝福の象徴など世界の平和を表す像。
遥か昔に魔王と戦った初代聖女と初代勇者を讃える像。
いずれにせよ、ここにいる聖教会の教徒達が毎日祈りを捧げていた神聖なる像だ。
だが今は神聖さなどなくむしろその逆。近くにいるだけで身の毛もよだつ闇のオーラが滲み出ていた。
しかもその闇のオーラは周りを破壊してしまうほどの力があった。
「今は教徒達が抑えていますが、それも時間の問題です。何か判断を……!」
冷静さを欠いてる側近の教徒にそう言われた司祭は目の前の光景を見る。
そこにはニルマに務めている数十人の上級教徒達が、初代聖女像を中心に円で囲っていた。
皆が像に出して両手を出し防御魔術……ドーム状の結界を作り出して、闇のオーラを封じ込めていた。
(彼女の言う通りこのままでは長く持ちませんな……)
だがその教徒達の表情は芳しく無い。
全員が汗を流して苦しそうな表情をしている。
この聖教会本部に務めている、上級クラスの実力持ちの彼ら達でも時間稼ぎが精一杯のようだ。
「分かりました。まずはヴァルハラ王国に情報を──」
そう別の教徒達に指示を出そうとしたその時、闇のオーラが放たれた。
(これほどの力は……!?)
形は全く似ている。違うとすればその大きさだ。
今まで漏れていたオーラのふたまわりは大きい。
だがその見た目より遥かに、それに込められた魔力の質が大きすぎる。
津波を思わせる量の闇に司祭が連想させたのは「死」
人が勝てる相手ではない。
人類が逆らってはいけない。
津波を思わせると言ったがまさに災害だ。
人類はただ見ているだけで何も出来ない理不尽であり、抵抗しても僅かな時間稼ぎしかできない。
(これでは全員が死んでしまう。なんとしても……!!)
司祭はそんな絶望的な状況でも何とかしようとするがもう遅い。
音速で迫るオーラが教徒達にそして司祭を飲み込もうとして──
「守れ」
像の遥か頭上にある窓から四つの剣が降ってきた。
赤、緑、青、茶とそれぞれ四色の魔剣が教徒達のさらに内側へと像を囲むように刺さって、教徒達を殲滅させるはずだった闇のオーラと衝突した。
衝撃の余波が爆風の如くこの建物内を伝っていく。
地面は揺れて壁にはヒビが入り、その激しさに尻もちする教徒達。
それを肌で実感した彼らは顔を青くしている。
余波でこれなら本体を受け止めたあのオーラはどれほどの物なのか。
「よしっ。間に合ったな」
「ゼェ……ハァ……あんなの……二度と体験したくない……!!」
そんな轟音の中で二人、軽い音を鳴らして地に降り立つ者がいた。
教徒並に顔を青くして息を切らしている少女と、衝突の余波でフードが外れその顔を露わにしている好青年。
「あなたは魔王カイト……! 何故ここに!?」
司祭達はその好青年を見て構えた。
司祭だけでなくここにいる教徒達はその者の顔をよく知っている。
そして彼らはそれがどれだけ残虐な存在なのかも理解している。
「待ってください司祭様、その方は私達を助けるためにきたんです!」
だがその間に入る女性がいた。そこで司祭はカイトと一緒に降り立った女性がメリーナだと気づく。
両手を広げて彼を庇うように司祭の目の前に立つ。
「メリーナさん、何故こんなところに? それに今助けると言ったのは……?」
「今は……説明の時間がありませんが、彼はこの像から現れる敵を倒す為にここへ来たのです」
そうメリーナが言うが、当然司祭には意味が分からない。
倒すとは言ったがその像から何が出てくるのか、その敵と目の前の魔王になんの関係があるのか、司祭では判断できない情報が多すぎた。
「………………」
長い沈黙が二人の間で続く。
あまりにも前代未聞な状況が司祭に判断を下らせないでいた。
だがそれが悪手となる。
「まずい、天井が崩れるぞ!」
教徒達の悲鳴と共に司祭が視線を上へ向けると崩れている天井が見えた。
先程のオーラと魔剣の衝撃で耐えられなくなったのだろう。
落ちてくる破片の中には人を軽く潰せるほどの大きさもある。
それが教徒達に降り注ぐ直前、目の前の魔王が淡々と言った。
『蹂躙しろ』
その言葉が生み出したのは爆風。
彼の言葉に反応した緑色の剣が光出し、その内側から標的を切り刻まんと形の無い刃を解き放つ。
恐ろしく早い速度をもったそれは器用なことに、教徒達に襲いかかる天井の破片だけを木っ端微塵にした。
詠唱も無しに行われたその瞬間を見た教徒達は唖然するが、カイトはそれだけで終わらない。
『この建物を守れ』
次に生み出したのは地の再生。
輝き出した茶の魔剣を中心に地面、壁……そして天井に魔力が走ったのを司祭は感じた。
その直後、見る見ると各場所のヒビが無くなっていくく。教徒達は今にでも崩壊しそうな建物が、建てられた時の姿に戻っていく様を見せられた様だった。
「これは一体……何が?」
側近の教徒はそう言うがわざわざ答える必要もない。
私達を守ってくれたのだ。
その事実を冷静に受け止めている司祭は、視線を目の前の男──カイトへと移す。
そうしてカイトと目があった。
「………………司祭さん、時間が無いのは本当です。僕が言うのもアレですが、メリーナを信じてくれませんか?」
振り返った彼の黄金の目と視線が合う。
黄金の目とは昔から恐れられていた瞳の色。
そのものは必ず不幸をもたらすと言われ、そしてそれを持つ物は人類にあだなす絶対悪と言われていた。
だが……今の彼の目はどうだろう。
言い伝えの様な恐ろしさは無くむしろ──
「……分かりました。メリーナの信頼と貴方の言葉に応じて、この像を任せます」
──いい目をしていた。
「な!? それはダメです司祭様。あの魔王の言葉を信じるなどと!?」
その言葉に教徒達は驚き今の言葉を批判する者もいたが、司祭の心は変わらない。
「もしこの方が真に魔王ならば、メリーナさんと私達の命は既にありませんよ。先程のお見事な技も、その気になれば私たちに向ける事だってできた筈です。……ですがそうはならなかった」
冷静に語り始めた司祭の言葉は強い。圧をかけている訳でもないのに、聞いている皆んなはどうしても耳が離せなくなる。
「よってここに残った事実は彼は私達を守った事です」
そう諭した彼の言葉に反論の声を上げるものはいなかった。
周りを見てそれを確認した司祭は続け様に言う。
「それにどちらにせよ、私達ではこの像をどうにかする事は出来ません。……必要な説明は終わりました。それで私達を脱出する手段は持っているのですか?」
「……はい、勿論!」
メリーナは腰に付けている袋から、沢山の道具を取り出す。
司祭の目に映ったのは沢山の宝石だ。
勿論ただの宝石では無いが。
「転移道具でここから離れます!!!」
⭐︎⭐︎⭐︎
「カイト様、全員の避難が終わりました!」
「良かった。なら後は君だけだな」
それから数分が経って建物内にいた全員を退去させる事ができた。
後はメリーナ自身が退去すれば彼女の役目も終わる。
「……カイト様」
メリーナに呼ばれたカイトが振り返ると心配そうな表情をした彼女が見えた。
その理由は当然、魔王との戦いだろう。
「大丈夫だよ。ちゃんと対策は打ってある、魔王には必ず勝つさ」
「……でも」
カイトが言ってもやはり不安は拭えない。
そんな彼女を安心させる様に頭を撫でながら、苦笑して言う。
「僕だってまだやりたい事はある。……その…………クレアに好きだって告白もしてないしな」
「…………」
こんな緊迫した状況で出てきたピュアな言葉にメリーナは唖然して、そしてクスリと小さく笑った。
「ふふっ……分かりました。確かにそれをやり残しているなら、こんな所でやられている場合ではありませんね」
そう言った彼女に不安の様子は無い。気持ちが和んだ彼女は少し離れてお辞儀をした。
「それではカイト様、またお会いしましょう」
「ああ、また後で」
まだ十数歳とは思えない程綺麗なお辞儀を披露したメリーナは、そのまま転移の光に包まれて退去した。
これでこの建物内にいるのはカイトと目の前にいるラスボスだけになる。
(……ごめん、メリーナ)
その気持ちだけを残して振り返った背中を戻し、もう一度像を睨む。
そして魔王が復活したのもメリーナが退去した直後だった。
初代聖女像にヒビが入り爆発する。
像の破片を半身で避けたカイトが、像の方を向けると一人の男が佇んでいた。
砂埃があるせいで姿はよく見えないが、黄金の両目だけはよく見えた。
間違いなく本物の魔王だ。
「私が復活する時は、光の魔力の持ち主がすぐそばにいると思ったが……まさか聖女すらもいないとはな」
砂煙の中にいる影から声が聞こえる。
それだけで空気が変わった。
魔王が呪文を使ったわけでは無い。ただその一声だけの圧で自分の体重の何十倍もの重さがのしかかる。
(流石は魔王。並以下の奴では戦うことすらできないか……とっ)
それを平然と受けながらもカイトは一歩左に避けた。
それと同時に煙から一筋の光が放たれる。
煙を吹き飛ばしながら放たれた魔術は、自分のすぐ右隣を通り過ぎていく。
それが建物に当たった時、光がこの建物全てを包み込んだ。
「ふん、口ほどにも無い」
前世で言う核爆発並みの爆発を生み出した張本人は、そう一人呟いた。
周りは平地へ変わっており、建物の代わりに大きな砂煙が舞っている。
その中心にいる人の形をしたそれは、はっきり言って並の人間とそう姿は変わっていない。
頭にツノが生えていなければ、背中に翼が生えている訳でもない。
違うのは黄金の目と彼が纏っている闇のオーラ。
ブラックホールを思わせるほど莫大で、終わりが見えないその漆黒の闇は、幹部であるイヌティスと比較しても天と地程の差がある程だ。
「我が天敵は…………都合がいい。まだ覚醒していないか」
ただそこにいるだけで人を狂わせる程のオーラを持つ魔王に敵対できるのは光の勇者のみ。
懸念点である相手を探すために、広範囲の魔力探知を使える彼が見つけ出すのにそう時間は掛からなかった。
だが予想外な事にその勇者は真の力を引き出せていない。
(引き出せていない……と言うよりは眠っているか)
どう言う事情かは知らないが、魔王の目的である人類滅亡がより簡単になったのは好ましい。
そう不敵の笑みを浮かべ歩き出す。
「まあいい、目的さえ果たせば後はどうでも良いのだ。まずは勇者に慣れていない奴を殺すとして……」
そこで歩みを止める。
違和感を感じた魔王は、そのまま自分の間に従い振り返る。……先程カイトが立っていた方を見るために。
まだこの空間に自分以外の誰かがいる事を察知して。
「ふぅ〜……。今の威力、本当に魔王だな」
砂煙が晴れていくと共に一人の男が姿を表す。
当然怪我もなく、闇のオーラを受けても平然としている人間が。
「おかしい。小鼠如きがあの攻撃を受けて無事であるはずがないが……」
魔王は己の目を疑う。今のは本気ではないとは言え、ネズミからすれば強すぎる破壊力だった筈だ。
己の力の源である闇の魔力を無効化する、光の魔力の持ち主ならいざ知らず、普通の魔力しか持っていない人間が五体無事なのはあり得ない。
その魔王の考えを粉砕する様に、目の前の男は当たり前に話し始めた。
「無事なのは当然だ。今から魔王を倒すと言うのに、アレで大怪我を負っていたら話にならない」
「魔王を倒す? ……ふっはっはっはっ!!!!」
魔王の目が見開く。無謀としか取れない男の言葉に。
哀れな未来を思い描く相手を嘲笑う様に腹を抱える。
「貴様は自分が言った事を理解しているのか! 光の魔力さえない奴が、どうやって私を倒すと言うのだ!!」
「光の魔力無しで倒すんだよ」
「────」
今度こそ驚きという意味で目を見開いた。
会話が合わないと魔王は思った。下等生物とは話すだけでもこんなにも疲れるのかと、魔王は思い出す。
だが目の前の男は本気で言っている。
その顔に油断も余裕もない。小鼠如きが、この魔王に対して真剣な眼差しを向けていたのだ。
(その態度が気に入らないな……)
その自信が魔王をイラつかせる。自分から逃げることしか無い相手が、傲慢にも自分に立ち向かう。
それが気に入らなくてしょうがなかった。
「……本気か?」
怒りから魔力をのせた言葉を、目の前の男に突きつける。
ただいるだけで周りに踏み潰される様な圧を放つ魔王が、目の前の男を排除するために魔力を送る。
それが意味することは強力な、何倍もの圧を相手に与えること。しかも魔力が乗ることで、物理的に踏み潰される圧を送り込むことになる。
だがカイトはそれで潰れるほど生半可な旅は送ってきてない。
圧を受ける前と変わらず平然と答えた。
「ああ本気だ。そうじゃなければ自分はここに立っていない……それに策はある」
その瞬間、魔王の背後から四つの魔剣が襲いかかってくる。
直線で突撃する速度は音速を超え、確実に立って魔王の首へと狙うが、見えない何かに弾かれてそのままカイトの周りへと戻った。
「……そうか、威勢を張るだけの策はあるようだ」
魔王はその傲慢な態度の原因を魔剣に見出した。
確かにその魔剣を持っていたら、魔王を倒すと言いたくなるだろう。
正直なところ魔王は驚いている。目の前の四つの魔剣に隠れている強大な魔力に対して。
だが驚くだけで終わった。敵とみなすにはまだ足りない。
「その剣は、確かに強い。他の者が相手ならそれだけで勝てただろう…………だが相手はこの魔王だ。強い武器を持っただけでは勝てんぞ」
そんなことカイトは知っている。
その魔王らしい自信を持つ理由は透明なバリア──つまり『盾』から来ていると。
しかし魔剣だけで突破できないのはこっちも承知だ。
「それはそうだろうな。魔剣だけじゃお前には届かない。でも──
───策は一つとは言ってないぞ?
魔剣探しの為に旅に出たが、旅で得たものは魔剣だけでは無いのだ。
そうして魔剣では足りない……光の魔力の代わりになるピースをカイトは使う。
『オーバーロード』
自分だけにしかできない特別な詠唱をする。
それは前世を思い出した時に見た、カイトの魔力暴走を引き起こす為の詠唱。
これを唱えると身体中の魔力が通常の数倍の速さで身体中を駆け巡る。
「魔力の循環速度を上げるか……だが小鼠よ、それでは体が爆発するだけだが? そこからどうすると言うのだ?」
普通の人間ではできない技を見た魔王は少し感心するが、それと同時に致命的な欠点がある事も一目で理解した。
魔力の速さに体が耐えられない。
魔王の指摘には一切の間違いはなく、現にカイトは体に来ている負担で苦しんでいた。
『オーバーロード』はロイがカイトに下剋上されない為に作られた魔術、簡単に言えば自爆技だ。
魔力とは爆発といった破壊に繋げるエネルギーでもある。だから自分の魔力が制御から外れてしまうと、身を滅ぼす結果にもなる。
体……つまり魔力を抑える器より魔力の動きが勝ってしまったら、辿る結末はあの夢と同じ自爆。
詠唱をした瞬間、夢の通りに魔力は加速して体は光りだした。
「…………」
魔王はその間何もしない。先程の核爆発クラスの攻撃を幾らでも放てる彼自身には絶対の自信があったからだ。
その上、それ程の火力でも押し通せない『盾』と、核爆発を軽く超える威力を誇る『矛』がある。
自分は勇者以外なら決して負けない。
その思いが目の前の男を殺す事より、これから何をするのか見てみたいと言う感情を優先してしまった。
それは慢心で、その選択肢は当然失敗である。
際限なく輝き続けた光は──突如その勢いが弱まった。
「一体何が──」
魔王が気づいた頃には、既に隣を通り過ぎた音だけが遅れてやって来た。
「自分は元々勇者の力を奪う為だけに作られたホムンクルスで生贄だった。そして裏切られた事を考慮し、魔力速度を上げる暴走、つまり自爆技ができるようにこの体を作った人は設計した」
目の前に男の姿は無く、目の前にいたはずの男の声は後ろから聞こえた。
「────なら逆に言えば、いつでも魔力を暴走気味に加速できる」
四大魔剣を統合させた剣を持つ彼は、魔王に振り返ってそう言った。
前世を見たカイトは光の魔力や魔剣とは違う強力な武器は無いか考えた。
そうして考えた末、色々あったが使いこなせれば短時間だけ強くなれる方法を見つけ出す。
『オーバーロード』
それは正確には自爆技ではなく魔力速度を上げる魔術である。ロイはこれを自爆に繋げただけに過ぎない。
自爆してしまうのは体が耐えきれないほどに魔力速度が速くなるから。
なら体がその速度を体が耐え切れるほどまでに抑え込んだら?
そう思ったカイトは旅の途中で何度もその魔術を使った。
本当に自爆しない様に調整しながら自分の魔力を加速させる。
それは鼓動が加速する心臓を、強引に手で押さえて操作する様なものである。
そんな自殺紛いの行為を行なってきた結果が今の自分だ。
「……なるほど。それを上手く使えれば、これほどに恐ろしい強化魔術になるか」
魔王は淡々とそう言って後ろではなく、右前を見る。
そこには斬られて一部崩壊している『盾』の姿があった。
魔王は男の事を『小鼠』から『敵』として認識を改め振り返る。
「勇者である彼女に出番は必要ない」
するとそこには剣をこちらに向ける人類最強の男がいた。
「勇者の踏み台でしかない、偽勇者の僕がここで倒す」
「……いいだろう。魔王である私に挑む勇気ある者よ」
最初に放った核爆発クラスの魔法陣が魔王の背後に十数個出現し、その全ての砲塔がカイトへと向けられる。
そして向けられたカイトは剣を四大魔剣に戻し、魔力を解放した。
「光の魔力無しで私を倒してみるがいい!!!」
「望むところだぁ!!!」
魔剣と魔術が交差して魔王との戦いの火蓋は切られた。
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