最終日
声の正体は分からずじまいのまま、私たちは宿をあとにした。
紙の花も謎の声も気にはなったのだけれど、私は結局、宿の人に何も聞かずに帰途についた。
駅前の店でおみやげを買って、家に帰宅する。
帰りの電車の中で、ひと夏の思い出に面白い土産話が出来たな、と考えていた。
海からよぶもの 篠原 鈴音 @rinbell_grassfield
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