音楽ランキング 若手編 カネコアヤノ

カネコアヤノ Sランク


死ぬまでに聴かないと損する若手度 94 Sランク


【解説】

つい先日、筆者が『ラブミュージック』という音楽番組を適当にながら見していると、画面から『向井秀徳』という到底聞き捨てならない言葉が流れてきた。


そう、向井秀徳とは以前ご紹介した『ナンバーガール』のフロントマンであり、SSランクの実力を有した音楽業界の異端児、一言で言うと『音楽の変態』である。(良い意味で)


その変態とスピッツ草野マサムネが最近イチ押しのシンガーソングライターということで、筆者はこの『カネコアヤノ』の存在を初めて知ったのだった。


あの向井氏がオススメしていると聞いたからには、筆者としてはその実力を採点しない訳にはいかない。


結論から言うとカネコアヤノは、まだ『発展途上の天才』だ。


ラブミュージックで披露した曲は『祝日』という曲だったのだが、初めその実力を懐疑的に観ていた筆者も、徐々に彼女の歌の持つ圧倒的なエネルギーに惹き込まれていった。


筆者が当ブログで何度も言っているように、直接的でなく間接的に深い意味を感じさせるような歌詞に、一見単純なようでいてその実自然で深みのあるメロディー、どこか物哀しさと、それと本来相反するはずの力強さを感じさせる独特の歌唱。(どこかで聴いたような声だと思っていたら、ある人がこれを『クレヨンしんちゃんの声』と評していて、なるほどと思った)


ヤバい。


向井氏の聴く耳はやはり正しかった。


これは間違いなく化ける。


現時点では吉澤嘉代子の域までは至っていないように思うが、まだ奥底に秘められたとてつもない才能を感じる。


正に『発展途上の天才』という感じだ。


筆者はこの曲を聴いていて、何故か童謡の『赤とんぼ』を思い出したのだが、彼女の曲にはそういった、どこか懐かしい『郷愁の匂い』がある。


彼女の歌が人を惹きつけるのは、そういう目に見えない『無形の力』を、彼女の歌がまとっているからなのかもしれない。


『祝日』がとても良かったので他の曲も色々聴いてみたのだが、そちらはまだインディーズの匂いがプンプンしており玉石混交といった印象、これからに期待というところだろう。


今後『祝日』レベルの曲を量産出来るようになってくると、100点も狙えるのではないかと思えるぐらいの天才である。


久しぶりに、これからの大いなる飛躍を感じさせる大器に出逢えた。


(その後『抱擁』という生きるエネルギーに満ち満ちた素晴らしい名曲にまた出逢えたので、評価を『94』に変更)

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