感想22「恐竜の街」作者 ポン_a.k.a.DM 様

22個目の感想、ポン_a.k.a.DM 様の「恐竜の街」についてです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330655229254148


面白かったです!最後まで楽しませていただきました。


ネタバレ感想いきます。(ほぼネタバレなので未読の方はご注意ください)










ジョーという名を聞いて、海外かなと思いました。

そのほかの登場人物もカタカナや、外国人の名前が多いし、けれども舞台は日本設定でした。

細かい描写、登場人物の仕草、好み、それぞれから、設定は不思議だと思いながらも、リアルティを感じて、肌にベタつく嫌な汗をかきながら読みました。

全体的に暗い。街が荒廃に満ちていて、希望がない。

そんな中、生きている人々。

いじめられているジョーを助けないが、寄り添い続けた主人公。

うまく就職できたが、退職して、街に戻る。

彼の紹介で就職してからジョーとの距離感が開いていった様な気がします。

ここから、さらにネタバレになるのですが、もし作者さんがこの感想を読まれたり、もしくは読者の方、私の考察に付き合ってほしい。

というか、私が感じたものは正しかったのか、意見がほしい。


前半ジョーとの友情が描かれています。

これが、後半のジョー、もしくは主人公の裏切りに、いい感じで効いてます。友情であったに違いないが、何か歪んでいる様な。私はそんな印象を受けました。

ジョーは、主人公のことを大事な友人と思っていて、ユゲ先輩を紹介することに対して消極的です。ある意味、この時点で、ジョーは主人公に危険信号を出してます。

主人公は共に働くことになった、ユゲ先輩の「女」のムーと親しくなっていく。

そうして日々働いている中、ある日主人公のバーの常連客で、ジョーの先輩アールが破滅する。それを手助けしたのはジョー。

この話を入れたのは、多分今後の暗示でしょうか?

ジョーは、ユゲ先輩の親戚で、離れられない。だから裏切られないと読者にわからせる。

けれども、主人公はユゲ先輩の「女」とデートを繰り返す。三人で飲んだ時、楽しいながらも、ジョーは二人の男女の関係に気づいた。だから、帰る途中、二人を睨みつけるジョー。

あの場面は、単にジョーが何か個人的に悩みがあってと、思ってましたが、これもきっとジョーの警告だったんですね。

そして、最後、ジョーがバーに訪れて、機械のようにビールを煽る。

その時、彼は、主人公を試したんだと思いました。

ジョーがはかったのか、それともユゲ先輩か、その後バーに多くの人が訪れ、主人公とムーはくたくたに。そして流れるように……。

主人公は最後、ジョーもムーも捨てて逃げる。

結婚して生活が落ち着いてから、再び街にふらりと寄るとさらに荒廃していて、ジョーもムーの影も無くなっていた。


ジョーとムーは主人公を追いかけようとするユゲ先輩を止めと思います。だから、彼はユゲ先輩に見つからず平和な生活を送っている。

けれども、ジョーとムーは……。もしかしたら、二人がユゲ先輩を殺しちゃったりして。

色々想像してしまった最後でした。


ほぼ全部物語の流れをバラしてしまい、すみません。

けれども、なんていうか、私の解釈があっているかちょっと確認したくて。

読まれた方、もしくは作者のポン_a.k.a.DM様、解釈があっているか教えてください。


またあまりにもネタバレが酷すぎると思った場合、応援コメントにコメントをいただければ、ネタバレをほぼしない感想に書き換えますのでご一報ください。


企画にご参加いただきありがとうございます。


さて、次の感想は、氷室凛 様、「僕の勇者のいちばん長い日 運命の夜と最後の魔王」についてです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330653800201651


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