鍵穴くん

うすしお「櫂房令斗さん、鍵穴くん、どうでしたか?」


櫂房令斗「あ、えっと、鍵穴くんは僕に大切なものをくれたし、僕に寄り添ってくれて、とても嬉しかったよ」


深山佐凪「うん! 鍵穴くんとっても面白かったよ! ちょっとミステリーチックなとこあるし、伏線回収もよかったよ!」


爆発オチの人「コミュ強だな……」


深山佐凪「? なんか言った?」


爆発オチの人「いや別に……」


うすしお「いいですねいいですね。自主企画にも頑張って参加して、嬉しいレビューもいただけたそうじゃないですか」


櫂房令斗「へへ……」


うすしお「だがしかーし!」


 うすしおはキッパリと人差し指を櫂房令斗に向けた。


櫂房令斗「え?」


鳴坂眞白「何か課題でもあるんですか?」


うすしお「ああそうだ! 鍵穴くんが抱えている重要な問題は、それは……」


櫂房令斗「(ごくり……)」


うすしお「つまり、読まれる構成になっていないっ!」


嘉良下加奈・カズ「読まれる構成?」


櫂房令斗「え、なにそれ……」


うすしお「鍵穴くん、プロローグがめっちゃ辛いし、一話の文字数が多すぎる! 今は結構修正されてるけど、その前は一話10000字越えとかザラにあったからな!」


爆発オチの人「マジか……」


櫂房令斗「うう、確かに……」


うすしお「このweb小説界隈、いろんな小説がわんさか溢れかえってるから、終盤で心を掴みに行くより、序盤である程度インパクトが必要な気はしたよね。各話ごとのpv数を見る限りプロローグでリタイアしちゃってる人多いみたい。後半はスピード重視でいいと思うけど、僕はこの話が心温まる話として読まれたらなあ、みたいなのを思ってたわけ。まあ、こういう風に見られたいっていう願望って、叶う方が珍しいと思うからさ、色々学習だよね。まあでも、処女作ならではの良さはあったんじゃないかな? 読んでくれた方には感謝しかないよね。その気持ちは忘れちゃいかんぜよ」


櫂房令斗「はい。そうですね!」


うすしお「じゃあ次は……あんた!」


 うすしおは、人差し指を櫂房令斗の隣に座る人物に向けた。


鳴坂眞白「僕ですか」


うすしお「じゃあ次は、僕が作り出した作品の中で最もヤバいと自負してる物語『罰欲センサー』について話そうか……」




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