罰欲センサー

うすしお「それじゃあ、次は罰欲センサーについて話していきたいと思います」


鳴坂眞白「よろしく」


爆発オチの人「え、ちょい待ち」


うすしお「はい?」


爆発オチの人「さっきから思ってたんだけど、鳴坂眞白ってこんなキャラだっけ? なんかきっちりしてるって言うかさ、本編そんな感じの雰囲気じゃなかったというか……」


うすしお「(ニコォ……。)」


爆発オチの人「え、何こわい」


嘉良下加奈「ほら、あの、罰欲センサーの最後さ……」


爆発オチの人「あ、(察し)」


うすしお「そうだよお、あの終わり方じゃあんまり強調されてないけど、眞白君はリア充だからねえ(ニヤニヤ)」


爆発オチの人「おい誰かこの腐男子を止めろ」


鳴坂眞白「?」


うすしお「ああごめんごめん、罰欲センサーの話だったね」


嘉良下加奈「なんか、なんとも言えないよね……。もう最後はそのままでいてください見たいな感じに受け取っちゃったよ私は」


うすしお「まあ、そうだよね。僕的にはこの話が何気に最高傑作だと思ってるんだけど、やっぱ独特な雰囲気があるのかな? 重苦しいというか」


鳴坂眞白「それでも、刺さる人にだけ刺さる、そんな作風でもいいんじゃないですか?」


うすしお「そうだねえ。自分はそのスタンスで書いてたよ」


爆発オチの人「なあ、ちょっと罰欲センサーの話に質問があるんだけど……」


うすしお「はい何でしょう」


爆発オチの人「なんで眞白は最後、全部の罪意識を消し去るほどにまで自分を傷つけたんだ?」


うすしお「はい君良い質問」


爆発オチの人「おおなんか先生みたい」


うすしお「最後に罰欲センサーのあの使い方をするシーンは、結構最初の構想に入ってたのね。はじめは意外な展開を入れたかったって言う安易なきっかけなんだけど、割とその選択ってありだなーって思ったわけ」


深山佐凪「え、なんでなんで?」


うすしお「この罰欲センサーの最後の決断って、正しいこととは言えないわけ。その中で、本編に出てくるハイイロさんっていう最強のキャラがいるんだけど、そのキャラは割と正論パンチをぶつけてくるやつなのね。ハイイロさんは最後に、眞白君の最後の決断は褒められていいことじゃないって言ってるし。でもこれって小説じゃん、道徳の教科書じゃないじゃん。新〇誠監督も言ってたし。正しさだけでオチがついたら面白くないしさ、正論パンチで終わらせる小説ってのも気に食わなかったんだよね」


爆発オチの人・深山佐凪「ほへえ(オタク語りすげえ)」


※こっから腐男子特有の話になるので注意。


うすしお「そして最後、眞白くんと亜黒くん(この名前漢字で変換しづらい)は結ばれるわけだけれど、ここ、亜黒君が押し倒されてるのね(ぐへへ……。あ、やべ抑えなきゃ)。これ本編では攻めは亜黒君、受けは眞白君みたいな感じにしてるんだけど、最後の方は逆にしてるの。ここで二人の心境の変化みたいなのを好きに読み取ってくれたらなーみたいな願望を自分勝手に込めてるんだよね。そもそも二人がヤッてる時点でなんか少し二人は前を向けるようになったとはいえないまでも、何もかもうまくいくわけじゃない現実を生きれるようになった、そんなハッピーエンドにしてるつもりだよ」


鳴坂眞白「あ、ありがとうございます……」


うすしお「ふふ、照れてんねえ。それじゃあ次はあなた!」


嘉良下加奈「へ、私?」


うすしお「次はドーパミンガールについて話していこう!」



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