第四話『そうだ 魔王領、行こう。』
「うん、可愛いな…」
『
レイに勧められて白のワンピースを着せられているが思ってたより似合うな…
「そうでしょう、そうでしょう。流石私です。」
「しまった、お前も読心術を心得ていたのか」
「魔王様は顔に出やすいんですよ。ニマニマしてましたよ、今。」
「そういやなんで白のワンピースなんだ?もっと魔王っぽいやつあっただろ?」
「『
う〜ん…俺的にはワンピースにした理由の方が聞きたかったんだが…多分趣味だろうな…
「趣味です。」
「だろうな。まぁ、似合ったるから文句は言えないんだけどさ」
さらっと心を読まれたのはもうツッコまなくていいか…
「そうでしょう?満更でも無いんですよね。よかったですね女の子になれて」
「う〜ん…悩ましいな頭は男に戻して欲しいって思ってるけど体の方は受け入れてきてるんだよね…」
「なるほど…勇者様によって頭すらも女の子に堕とされてしまうのですね」
「…まて、なんの話だ」
本当になんの話をしているだコイツは…
「てか、そろそろ勇者来るんじゃ…」
ピンポーン!ピポ!ピポ!ピ!ピ!ピ!ピンポーン!ドンドンドンドン!
「来たわ…あれ、レイがいねぇ」
今度は音を鳴らさずに行ったというのか…更に強くなってやがる…
もう『
『さぁ、レイさん。どっからでもかかってきな!今日の僕はいつもの僕とは…あれ?エマさん居なくない?ちょっ…まっ…うがぁぁあぁあぁぁああぁ!』
『メキッバキッゴキッ』
う〜ん…エマがいない事を除けばいつも通りだな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆
「おばよう、マボぐん…」
「マボくんって誰だよ、麻婆豆腐か?あと関係ないと思うけど全身ボロボロだぞ?どうした?」
「関係大アリだよ…!今日エマさんがいなかったんだよ…」
「あ〜エマさんね、今日休みだよ」
「休みの日とかあるんだ…」
「そりゃウチはブラックじゃないからね」
「魔王城でもそういうのはあるんだ…」
「そりゃ、人族と違うのは見た目だけだと思ってるからな俺は」
「…確かに、そうだよね…!いやぁ、僕とした事が無意識のうちに、ごめん」
「まぁ、仕方ないと思うぞ?そういう風に育てられてるんだからな…」
☆★☆★☆★☆★☆★☆
「よし、それじゃあそろそろ行こうか。準備できてる?」
「あぁ、もちろんだ。」
そう言って俺は麦わら帽子を被りキャリーケースを持つ。…似合うな。
「結構似合ってるね!それ、レイさんが選んだのかい?」
「あぁ、よく分かったな」
「そりゃあね、だって君のセンスじゃないだろう?」
無視だな、無視。
「じゃあ、行こうか」
「そうだな」
「そうですね」
「まって、なんでレイさんがいるの?」
「魔王様の秘書だからです。」
「そうだぞ」
「そういうもんかな…じゃあ、マオがいない間魔王城はどうするのさ」
「そりゃあ、エマさんだろ。あの人割となんでも出来るぞ?」
「エマさん優秀すぎるな…」
「ウチは数で押し切るタイプではなく少数精鋭の精鋭が多いタイプなので」
「え、怖…僕は今までそんな連中を相手にしていたのか…」
「よかったな運が良くて」
「僕が生てるのは強さじゃなくて運が良かったからなのか…」
「まぁ、お前も十分化け物じみた強さしてるぞ?」
「マオくん…!」
「運ですね」
「レイさん…!?」
こうして俺たちは城をエマさんに託して旅に出た。
頑張れエマさん。
To be continued…
ーーーーーーーーーーーーー
あとがきです。
特にいう事無くなっちゃいました…強いていうなら、眠いです…
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転性!?魔王ちゃんっ! さばめ @ShioSaba0
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