19
また1班、また1班と皆が指定の地点へと足を進めていく。
私たちもそれに続いて指定された場所へと向かった。
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奥の方へ奥の方へ方へと進んで行く。進んで行くにつれて青緑から緑へ、そして深緑へと周囲の色が深い色になっていく。しかし木の並びは整然としている。真の森というような深い森の感じはしない。軽い里山と言えるほどのきちんと手入れされている森に見えた。というよりなんならば森と林の中間ともいえるであろう。
ところどころに強い光が差し込んでいる箇所がある。もしこの世界がゲームであったら聖剣とかが刺さっていそうだ。いやあってほしい。
「さて開始地点についたわけだが早速ひとつ始まる前にきめておきたいことがある。」
そう口を開いたのはフランシスコレットだった。
「この演習においての作戦を考えると最終的に3つの方法に帰結する。」
ほんの一瞬間をおいて発話する。
「1つ、杖の特性を生かして縄張りや囲いを作りがちがちに守りを固めること。
2つにげまわること。
3つどこかにかくしてしまうこと。隠してしまえば無駄に体力を消耗することもないからな。
しかしてこれらには当然欠点などが存在する。」
「始まるまで時間がないであろうから手短に話そう。一、これらは基本的安定している。どこかに囲いを作ってしまえばあとは守るだけになる。しかし外部から基本見られる、つまり位置がまるわかりだ。また下手に探索しに行くと人数不利なところを襲撃されてしまうこともある。」
指で2を作り続いて話す。
「二、逃げ回ること。基本捉えられることがなく応用が利く。仲間同士の立ち回りで旗を回すのもいい。問題は体力をかなり消耗するから早めに撒くためにルートを考えるなどの工夫が必要だ。」
また指をつくり3を示す
「三、これが一番ハイリスクハイリターンだ。隠す場所によってはずっと見つからないこともあるし、あるいは見つかって速攻終わりのリスクもある。が一番体力の消耗も少ない手段でもある。」
「以上が大雑把な自分なりの考えだ。皆はどの手段を取りたい?」
少し間をおいて小さめな声でエーリカサーヴィレが声を上げた。
「わ、私はあまり体力に自信がないので2つ目の方法はあまり役に立てないかもしれないです。」
その声に続いてハインリヒが声を出す。
「僕も賛成だ。あまり大きく動いて早く相手と接敵したら消耗が大きくなるかもしれない。」
「まだ入学して日にあまり過ぎていないが、相手の魔法技術や、森など自然の知識が分からないからな。ユリアさんもそれでいいか?」
私はみんなの目をそれぞれ覗き、わかるようにうなずいた。
確かに相手側の動きとかわからないから、下手に動くのはつかれるからね。
「わかった。決まりだ。では一と三の2つだが僕としてはリスクもあまりとりたくないから一番、拠点をつくる。がいい、それで構わないかな?」
みながうなずいた。
「よし、次は攻め方について話そう。ただ守っているだけでは」
そうして話していると……
ゴーン、ゴーン、と鐘の音が鳴り響いた。開始の合図だ。こういう鐘の音が響くのは町中のほうが好きだがそうも言ってられない。すぐさま場所をきめないと。
再びフランシスコレットが話し出す。
「開始の合図だ。まずは守りを固めよう」
そういって彼は配布された旗を起動して障壁を展開する。どうゆう原理なのか私たちが触れても障壁は反応しない。しかしちゃんと魔力を感じるのできちんと私たち以外が触れることはできないのであろう。
「皆さんあまり動かないで下さい。」
エーリカ・サーヴィレがそういうと同時に何本ものつる?のような太い幹が生えてきておおよそ何人かが入れそうな範囲は除きつつ周りを囲っていった。完全なる壁ではなく、網目を作るかのように壁を作り周囲を囲っている。
「手伝いますよ、エーリカさん。」
様相としては監獄のような、或い幻想的に相談するとしたらステンドグラスの様に見えなくもない。そんなことを思いながら私はその上と合間を縫うように土壁をかぶせていく。ただただ単調にかぶせていくのではなく、ミニチュアサイズのお城の様にしていく。
守るべき旗を囲うようする。そしてその囲った部分を基点として周りに壁を作っていく。特にこだわりはないが城の城壁の様に周囲を渡れるようにしていることと、数か所に階段を設置しておく。じゃないと上り降りできないからね。まず外側の壁の部分に四か所のヘリ?物見の部分を作っておく。
そうして簡易的な防衛拠点?の様な何かが完成した。突貫工事だからどれくらいの耐久力があるのかはわからないがまあ、物見やぐらとしては十分だろう。皆もできたことにきずいてそれぞれの配置についているようだし。
「よくやってくれたユリアさん、エーリカさん。だいぶ安全になっていると思う。」
あたりを見回しながらコレットそういった。
二人とも初対面?のはずなのに素早い連携だ。柔軟な行動に魔法の構築も悪くない。これがこの学園に入るということなのか。
そしてそれぞれが櫓の上に立ってあたりを見回している。
一応のことを考えてそれぞれが杖を利き手に持ち準備をしていた。しかしてこの森は美しい。いや自然というものは特段美しいものなのだが、季節なのだろうか、はたまた、演習ないという日常に余裕が生まれたからなのだろうかわからないが、それぞれが深緑からこぼれ出る光と緑の葉にほんの一瞬心を奪われていた。
深緑のかけらが落ちてきた。
ヒュッッ
ズガンッッ
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