9話の続き お買い物2

次にやってきたのは魔法関係の物が置いてある店だった。どっかのメガネの少年が行ってたような店のように杖が無造作に積み重なってるわけでは無く


きちんと整っていて、ハ●ー●ッター

みたいな細いショートワンド?


もあるがどちらかと言うと大きめの

先が曲がっていたり、宝玉?の様なものが付いているものが少し多く感じた。


その他にも魔道書の様なものも置いてあった。一応シュバルツ邸宅の魔導書を読んだことはあるからなんとなくわかる。


黒い魔女 魔法入門 火の書壱

少し字が崩れているものだったり

焼印?の様に題名が書かれているものもあって目が惹かれるが、今は早く杖を選ばないと


「エレーヌ」


「はい、ユリア様」


「どの様なものを選べばいいの?」


「そうですね、ユリア様の場合シンプルショートワンドがよろしいかと」


「あの大きいのは?」


コホン

そう言っておくにいま初老?の人が立ち上がった

「少しよろしいかな?」


「ああいったものは祭儀を行うもの、専門度の高いもの、また魔力の補助を必要な人がお使いになります。まだ魔法の癖などがはっきりしない人はシンプルなこういったものからがよいと思いますぞ」


「ありがとうございます

ところであなたは?」


●リバンダーかな?


「ここの店のものです。お嬢さん」


そう言って手の示された方向へと行った。


木でできていて、芯や模様に差があるものから、金属製のものもあった。


「手に取っても?」


「ええ、どうぞ」 


うーん、わからない。うちの父は弓や本を渡してくるし、執事のおっさん《バードロット》は剣は教えてくれたが

杖は使ったことがないな。今考えると謎だ


「そんなに悩まなくても大丈夫です。うちの杖はどれも高品質ですよ。」


よし

勘でいこう。


ということで、勘で選んだ結果このシンプルな少し暗め色の木の杖にした。

杖の底に不思議なマークがある以外

特に特徴はない。

成金みたいな宝石がある物。金銀の杖もあったけどまあ、うん、これくらいが良いよね


「お似合いですユリア様」


「ほう、成程セペテント イェイツリー。

とある森から取れる木で、それを黒い魔法液に浸けたものです」


ふーん

なんかわかんないけどかっこいい。


「これをいただけますか?」


「はい。ただいま」









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