第4話 帰り道と 家に来たすぐのユリア
少ししてから目を覚まそうと思ったのに
馬車に乗せられて、そのまま寝落ちしてしまった。
まあ、不自然感消えるからヨシ
と思っていたら、なんだかあったかい。
目を開けてみると執事のおっさんと
お父様が怪訝そうな顔をして見てきた。
やっぱり服のことで怒っているのだろうか
「ユリア...怖い思いをさせてすまなかった」
「ユリア様」
執事のおっさん...服ごめん
「今日はメイド達と執事のみんなも一緒に
夕飯を食べよう」
「バードロット就寝時ユリアを任せた」
「御意」
メチャクチャ仰々しいなぁ、よっぽど妾の奥さんが怖いか、相当な美人だったと思われる
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俺、もとい私が家に来た初めの時はどういう状況だったのか知らないがシュバルツのおっさん以外苦虫を噛んだような、訝しむというか、怖がるというか、つまり歓迎のムードではなかったのだ。
当主と執事のおっさんでさえ明らかな表情は
出さなかったが、こちら側の顔を伺うような感じだった。
それもそうだろう、当主の子とは言えども
異種族であるエルフ、それもボロボロの服だった。
それでも文句や罵詈雑言が飛んでこずに、
温かな飯と湯浴み、なんなら執事の監視?
という名のお世話がついてくれて、言葉や
ある程度の本、魔導書?魔術書?まで
与えてくれた。
お姉様やお兄様、お母様方の接し方も
少しずつ変わっていって、ある程度のスキンシップならしてくる程。
というかこの家の人ハグというかボディタッチ多くない?
そんなこんなであの服を汚したことを怒っているのか知らないが、お出かけや狩りも少なくなってはいたが、ある程度楽しく暮らさせてもらっていた。
そう、あの日までは
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