第3話 戦いのその続き
薄暗い洞穴を猛スピードで駆け抜けて
風を切り、進む人影がある。
タンドレス家の筆頭達、そしてその執事
バードロット、が駆けて行く。
洞穴を抜けて光が当たり緑の世界に
変わっても速度は落さない。
当主のバイロンとバードロット達
が洞穴を探し、ゴブリンとレッサーワーウルフを捌きながら調査をしていたのだが、
少し気がかりだった。
親のレッサー達とゴブリンが少ない、それに対して魔物達の糞尿の量が多いのだ。
バードロットと執事の目があった
衛兵とユリアが危ないと。
その同意に言葉はなく、
「急ぐぞお前たち」
すぐに駆け出した。
当主とその執事バードロットは風の属性魔法を使えないが、あまりある身体能力とその魔力で周囲の木々を傷つけない程度に走った。
バイロンはユリアを失うこと
そしてユリアに関してとあるものを恐れていた。
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犬畜生どもが平伏し、そこに
白銀を当てる。
当てたとこから
赤が飛び出て、小さな池が出来る。
(うわ、やっぱりグロい、鉄臭いなあ
この中世だと高そうな白シャツと革の
靴が台無しだよ)
しかしまずったよなぁ。
悲鳴すら上げずに
魔法刺して、しかもトドメまでさして
流石に衛兵ドン引きだろうなぁ
仕方ない、メイドさんには悪いけど
服を犠牲に気絶したふりしてやり過ごすか
大袈裟に音を立てて倒れた
あとそん時滅茶苦茶けつと頭が痛かった
畜生、大袈裟すぎたか。
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