あいつはプロじゃない

エリー.ファー

あいつはプロじゃない

 プロの定義について、考えてみよう。

 いや、やめておこう。

 いやいや、やるか。

 いやいやいや、やめておいた方がいい気がする。




「このままずっと、ここで戦い続けるというのですか」

「それしかないのです」

「悲しいですね」

「悲劇の上にのしかかる物語であるべきです」




「悲しみがやってきます」

「あなたにとっても」

「そう、そして僕にとっても」

「失わないで下さい」

「何を」

「何もかも」



「ふさぎ込んでから始まる物語は、プロに近づくための手段なのでしょうか」

「謙遜など必要ありません」

「あなたには、私と僕とは違う世界があるのです」

「分かっています」

「崩壊ですか」

「そうです。崩壊です」

「悲しみには、白と黒があるということです」

「さようなら」

「えぇ、さようなら。バイバイ」

「バイバイは安っぽいですね」

「そういうダメ出しは必要ないと思います」

「あぁ、失礼いたしました」




「アートとは何なのか」

「ビジョンなしでは語れません」

「このエレメントって何なのですか」

「真っ黒な嘘を下さい」

「何もかも下さい」

「これが、物語ですか。これが、ショートショートですか。何を考えて書いているのですか」

「さあ、どうでしょう。本当に、何なのでしょうかね」

「隣人の声が聞こえてきます」

「えぇ、書き漏らしたすべてです」

「立ち位置を教えて下さい」

「ここから、そこまでです」

「シンプルな塩味こそ、最高だと思いませんか」

「宿命と運命は、どこに向かっているというのでしょうか」

「愛人を殺して幸せになりました」

「浮気が最高」




「浮気をしている人ほど、楽しい人生を送っていると勘違いしています。浮気によって抱えなければならない愛は偽りです。間違いをしてはなりません」

「クソ映画のレビューを繰り返しているうちに、病みつきになっていく」

「もしかして、病気ですか」

「的ですか」

「いいえ、ノートです」

「カプチーノを聞きながら、朝ごはんを捨てる夢を見ました」

「正夢にしてあげましょうか」

「復活にも、再起動にも意味はない」

「一作。二作。三作。四作。五作。六作。七作。八朔。旧作。述作」

「正直なところ、意味不明です」

「拳銃は甘粕です」

「白髪の根絶」

「腹筋なんて、カクテルに入れてしまえばいいのよ」

「パンがあるならケーキにすればいいと思うべきなの」

「黒人なの」

「白人なの」

「アルコールが足りない。本当に、つまらない飲み会」

「複雑」

「一層」

「洗浄」

「錯綜」

「コルトレーン」

「ヴェイルテニジェーター」

「気が付いたら、ファンの結婚式にいました」

「復活ってなんですか。本当に」

「僕が修正パッチそのものなら、胃が痛くなるね」

「映画館で殺人を行いたいのですが、どうすればいいのですか」

「人を殺すなんて、最低ですよ。何を言いたいか分からないでしょうね。まぁ、あなたはそういう人間ですからね」

「プロモーション」

「ローマ字って、どういう意味ですか」

「容赦のない味に口ひげを足してくれませんか」

「食塩を下さい。あと、粉チーズを出しておいて下さい。ケチャップはありますか。え、ないんですか。そうですか。じゃあ、もう殺すしかないですね」

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