第6話魔物と魔法
ゴブリンのでる魔の森という所に着いた俺たちは魔法を試すことにしてみた。
「とりあえず火魔法から試してみるか」
ギルマスから聞いた話だと魔法はレア度?みたいな物があるらしい。
星1
・火魔法
・水魔法
・風魔法
・土魔法
・無魔法
星2
・雷魔法
・氷魔法
・炎魔法
・鉱石魔法
星3
・光魔法
・闇魔法
・嵐魔法(風と雷複合)
・火炎魔法(火と炎複合)
・大地魔法(土と鉱石複合)
・雪氷魔法(氷と水の複合)
・時魔法
・空魔法
星4
・時間魔法
・空間魔法
・聖魔法
・暗黒魔法
星5
・時空魔法
・混沌魔法
大体こんな感じらしいが、ユニークマジックや特殊なためランク区分されてないものもあるらしい
「とりあえず初級のファイアボールから行くか」
「そうですね、でも森で火なんて使っていいんですかね?」
「んー、まあ最悪水魔法使いになればいいさ」
「……あ! そういえば何でほかの魔法使い系ジョブにならないんですか?
そしたら全魔法使えるようになるのに……」
「あぁ、それはな、ある程度その魔法に慣れてからじゃないと暴発の危険性があるかもしれないからな。
その点例えば水魔法使いってのは水に特化してるから水魔法が暴発しにくくなるんだ。
だから1個1個慣れていくべきかなと思うんだ」
「そういう事だったんですね」
「だからまあ、とりあえずは俺も空魔法を練習して、、危なくなさそうだから風魔法と光魔法なら練習してもいいかな、適正も高いし」
「なるほど」
「さぁ、ファイアボールの練習、やるぞ」
「わかりました、いきます!」
《ファイアボール!》
ボォッ!
魔法名を唱えた瞬間ヒナノの掌の先に炎の玉が現れた
「おぉ! 魔法だ! こんな感じなのか……」
「え、ほ、炎が……でも、熱くない??」
「ヒナノ! それを前に打ち出せないか?」
「え、と、いけ!」
炎球が目の前の木に当たり焦げる
「おお! 凄い! 魔法ですよ! トウマさん!」
「ああ! ヒナノ魔法だ!! ……って!」
(近い近い!)
魔法に興奮したのかヒナノが真隣に来た
「凄くないですか?! トウマさん! 魔法ですよ!」
「いや、凄いんだけど……あの」
「見てください! 木が焦げてます! 私がやったんですよ!」
「あの……ヒナノ、近いんだが……」
「え?! ……あ! え、とその、違くて! 今のは魔法を見て驚いたからで……」
「あ、あぁ、いや、気にしないでいい。
少し驚いただけだ」
「は、はい……」
ヒナノの顔が真っ赤になる
「あ、あー火魔法の威力は流石だな。
でも、まだレベルが足りないのか燃えるまでは行かなかったか……」
「そ、そうですね、次は空魔法を試してみましょう!」
「あぁ、空魔法はレア度こそ星3だがあまり適正者がいないせいか魔法が想像だよりらしい。だから色々考えたんだが……まあ見ててくれ!」
《エアウォーク》
その瞬間俺の体は宙に浮かび上がった
「え?! 飛んでる?!」
「いや、これはジャンプだ。
靴の効果で高く飛んで着地する前に空魔法で空に足場を作る。エアウォーク! 剣士とも相性が良さそうだし、いいだろ?」
「凄いですね!」
「よっと、まああくまでジャンプな上に足場の形成と靴へ篭める魔力もあるから長時間は無理だけどな」
「なるほど……デメリットもあるんですね」
「あぁ。
あと俺にファイアボールを打ってくれないか?
見せたい魔法があるんだ」
「え?! トウマさん……もしかして、ドMですか?」
「違う! まあ、百聞は一見にしかず、いいから打ってくれ!」
「え、はい分かりました……」
《ファイアボール!》
「きたな!」
《シールド!》
「え?!」
炎の玉が俺の作りだした魔法にぶつかり……
「ほらな?大丈夫だっただろ?」
俺は無傷だった
「どういう事ですか?」
「簡単だよ、エアウォークで作る床と基本は同じだ。
あれは空間を固定する魔法だからな。
攻撃を通さない盾になると思ったんだ。
耐久力は要検証だな」
「凄いですね!」
「後は、出てこいアイテムボックス!」
俺の前に黒い渦が現れる
「それって……!」
「あぁ、レベルが低いせいかまだ狭いし、時間が遅くなるとかも無いけどな」
「それでも凄いですよ!」
「まあ、魔力を使いすぎるからこれはものを入れすぎないようにしよう。持てるものは持とう」
「そうですね。っあ!」
「どうした?」
「そういえば私たち服とか回復薬とか、何も買ってないですよまだ!」
「…あぁ?! 完ッ全に忘れてた……」
「どうしましょう……?!」
「……よし、とりあえずゴブリン討伐だ。
依頼内容は15匹だったよな」
「そうですね」
「すぐに終わらせて買い物に行こう!
風と光の魔法はまた後で時間がある時に検証だ」
「はい!」
そして俺たちはゴブリン探しをしたのだが…
「全然いないぞ……?」
「1匹も見当たりませんね?」
「何かおかしい気がする……」
「さっきから物音も全然しませんよ?」
「一旦帰ろう、依頼は明日受け直そう」
そう言って俺が引き返そうとしたその時
「ゲギャギャ!」
ゴブリン達が俺たちの目の前に集団で現れた
「来たか……!」
「どうしますか!トウマさん!」
「まず火魔法で相手を怯ませよう。
その後……」
「待ってください! 後ろからもゴブリンが!」
後ろからもゴブリン達が集まってきており既に俺たちは囲まれていた。
「……嘘だろ?! どうやって切り抜ければ……」
「とりあえずやるだけやってみましょう!」
「……あぁ! そうだな! ヒナノ! 俺たちが来た方向にファイアボールを頼む。
一点突破だ!」
「はい!」
《ファイアボール!》
「ゲギャ?!」
ゴブリン達にファイアボールが当たる
先頭の何体かは吹き飛ぶが死なず、威力が足りてないようだった。
「だめです!全然効きません!」
「……! まずい!」
「きゃっ!」
俺は咄嗟にエアウォークでヒナノを抱えて跳ぶ
「グギャ?」
俺たちがその場から消えたことで一瞬こちらを見失うゴブリン達だが上にいるのをみつけ追ってくる。
「くそ! このままだとジリ貧だ……!」
「どうしますか?! ゴブリン達が……ひいふうみい、、軽く50はいますよ?!」
「……よし、決めた!」
「え?! ちょっとトウマさん!」
俺はヒナノを抱え奴らの少し先におり降ろした
「どうするんですか?! まさか戦うんですか?!」
「どうするもこうするもそれしかないだろ!」
「……わかりました。私も火魔法で援護します!」
ヒナノがそう言うが俺はヒナノに戦わせるつもりはなかった。
「ダメだ。ヒナノは先に街に戻って応援を呼んでくれ」
「そんな……?!」
そう、俺は1人残って戦うつもりなのだ
「勝ち目がないですよ! 逃げましょう!」
「それはダメだ。奴らが俺たちをおってくる以上…誰かが足止めしなきゃならない。
幸い俺は職業を好きなだけ切り替えられるからな。
奴らに有効なスキルでも探し当てれば耐えるくらいできるさ」
「でも……!」
「早く行け! ヤツらがもう来る!」
「……絶対助けに来ます!」
そう言ってヒナノは走り去った。
そして俺は……
「さて、やるしかないぞ……俺!」
覚悟を決めた
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