一人の社会人の心情が、とても伝わってきました。
すごく日常が伝わってきて、まるで追体験したようでした。
非日常を味わうために小説や短歌を読む場合もありますが、こちらは現実的で、誰もが感じるであろう何とも言えない虚しさや、日常の中にある救いのようなものを、ありありと伝えるような作品だと私は思います。
ファンタジーな世界に逃げ出したくなる日もありますが、こちらの作品を読んで、
「案外現実も悪くないかもしれない」
と少しだけ思うことができました。
この作品を読んだのは日曜日の夕方であり、明日からは平日で仕事が始まりますが、創作のネタになるような日常が始まると思えていることが、個人的には救いです。