憲法第2回目
さて今回は世界の法と憲法を比較してみたいと思います。
1 法体系
世界にはさまざまな法体系がありますがそれを比較してみたいと思います。
(1) 大陸法
主にヨーロッパ圏のフランス、ドイツなどがこの法体系を取っています。
特徴としては成文法主義で罪刑法定主義もこの考えから来ています。
(2) 英米法
次に英米法ですが英国や北米大陸や英領や旧英領の地域ではこの法体系となります。判例法主義なので裁判所の権限が強いのが特徴です。
(3) 教会法
教会の秩序を定めた法律で英国でのヘンリー8世の離婚(正確には婚姻無効)が有名です。
(4) イスラム法
イスラム教の教えが世俗の法として機能するのが特徴です。
日本においては法学分野よりも文化人類学等の分野で研究が盛んです。
また、面白い特徴があり
Egイスラム教徒との男性はユダヤ教徒やキリスト教徒の女性とは相手を改宗させなくても結婚できる。
これはアッラーもヤハウェも1柱の神と考えるためです。
(5) その他
中国法など儒教文化の影響による者やさまざまな法体系が世界には存在します。
2大陸法と英米法 日本においては
明治維新後日本には大陸法が入ってきました。明治憲法がプロイセン憲法を参考に作られたり、ボワソナード博士というフランス人法学者を招いて戦前の日本の法体系を整えたことが理由となります。
また、第二次対戦後に作られた日本国憲法は英米法の影響を強く受けています。大陸法の罪刑法定主義と英米法の適正手続の補償の2つのバリアで国民の人身の自由が守られるようになったという特徴があります。
3世界の憲法
世界にはさまざまな形であったり中には形のない憲法も存在します。
と英国では成文の憲法はありません歴史的に積み上げられてきた不文の憲法が存在しています。
米国やカナダは統治という国の仕組みだけを書いた憲法から始まりました。
米国合衆国憲法の修正条項以外やカナダの英領北アメリカ法などは統治という国の仕組みのみでした。
権利は「自然権」によって保障されているという考え方が強かったからです。
しかし、のちに権利条項が必要となり米国憲法には修正条項が入れられk、カナダでは1982年憲法によって権利条項が追加されました。
フランスではフランス革命の人権宣言が今も憲法の一部として生きていたりドイツではボン基本法という名前になり東西統一後国家を支える役割を果たしています。
中国、北朝鮮の憲法を見ると社会主義国家らしい憲法となっていますね。
Eg中国の一人っ子政策には憲法上の根拠あり
お隣の国韓国を見てみると日本から独立した後、憲法改正を繰り返しているという特徴があったりします。
このように憲法は「お国柄」を表すモノでありまさに「国家の骨組み」という意味がそのまま反映されています。
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