📜聖モニカ学院講義ノート 憲法学📜

猫川 怜

憲法第1回目


法学入門(法と道徳の違い)


法と道徳の違い、法と道徳は共通する部分が多い

EG旧約聖書のモーゼの十戒 汝殺すなかれ

刑法199条人を殺したる者は……

は共通する部分であるのに対して刑法199条の後半び部分

EG死刑若しくは無期……の拘禁刑に処する

とあるこれが法と道徳の決定的な違いである、

法と道徳の違いは国家権力による強制力、サンクションのあるかないかである。


憲法入門(憲法と法律の違い)


さて次は憲法と法律の違いですが皆さんは小学校、中学校、高等学校‘で先生に「法律の親分」みたいな説明を受けたかも知れません、この点は最高法規制(憲97条、98条、99条)から見ればあながち間違っているとは言えませんが憲法99条を見てみましょう!

何か気がつきませんか? 憲法を守るべき者に天皇や国会議員や裁判官等の公務員は入っていますが、わたしたち国民は入っていないことを確認してください。

つまりわたしたちは憲法を守るのではなく天皇や公務員たちに憲法を守れ! と主張する側なのです。


これに対して法律は先ほどの刑法のように何かしたらこんな罰を受けますと書いてあります。(これを罪刑法定主義と言います)

民事では、借金を返さないと裁判所によって強制執行により財産を赤いラベルを貼って差押えられて競売にかけられて債権者への弁済に当てられます。

法律はわたしたち国民が守るルールであるのに対し憲法を守らなければいけないのは国家権力を行使する側であることが理解できたでしょうか?






まとめ


制限をかける対象


憲法→国家権力


法律→国民


と国家権力からわたしたち国民を守るために憲法は存在するのです。


次回は世界の憲法を比較してみたいと思います。



 

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