第6話
「……ごめんなさい」
「えっと…紫織さん顔を上げてください
俺気にしていないので」
目の前で土下座している
紫織さんに戸惑いながら語りかける。
「だって私、勝手に洗濯機使って」
「まぁそれは、いいですよ気にしていません」
と言うか逆に置きっぱにされる方が
不味すぎる。
「それにその…下着を見られるかも
とか思って」
まぁそれは、会ったばっかの人間だから
警戒するのも当たり前ではある。
これ改めて考えて見ると余計に、
紫織さんが謝る必要は…
「焦ってその…あの…星夜くんの…」
ボフッ!!
紫織さんの顔が真っ赤に湯気が出る。
それにつられて自分の顔も熱くなるのを感じる。
俺はあの時お風呂に入るために服を全部脱いでいた。
つまり扉を開けた紫織さんは、
俺の全てを見てしまったようだ。
「あの…本当に気を使わなくていいですよ。
逆におみぐるしいものを見せてすいません」
「うんん、見苦しくないよ
逆に………何でもないです。」
「……はい」
2人とも話してる内容に恥ずかしくなって
顔を真っ赤にして無言になる。
そんな時間が数分間流れた後
突然家の電話がプルルとなり始める。
「あっ電話だ…ちょっと行ってきますね」
「あっはい」
星夜は心の中で助かったと思いながら
固定電話に向かう。
「紫織さん」
「あっ…電話終わった?」
紫織は、少しぎごちなさが残る笑顔を見せる。
「はい、それで紫織さん
これから…どうしますか?」
「えっ…これから?」
「ええ紫織の身に何があったのか
そしてこれからどうしたいのか
俺は、紫織さんのこと何も知らないから」
「…私は」
紫織は、笑顔を歪めながら
星夜に語りかける。
「これからどうすればいいの…かな……?」
「さぁ?」
「…え?」
「え?」
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