第5話 アイテム関連の基本ルール
※演出上、ここに入れてあるだけで無理に読む必要はありません。三万六千字ぐらいあります。読まなくても問題ないので、遠慮なく飛ばしましょう。
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装備アイテム
装備できるのは武器ひとつ、防具ひとつ、装飾品ひとつである。装備している武器、防具、装飾品は所持品数に含まれない。装備していない武器、防具、装飾品は所持品数に含まれる。
最初についている「鉄の――」や「青銅の――」は等級を示す言葉であり、材質が鉄や青銅であるとは限らない。同様に名称と形は必ずしも一致しない。「剣」や「弓」、「重装甲冑」や「軽装甲冑」といった分類は、あくまでも性能を示すものである。
つまり「剣」だからといって「剣」の形をしているとは限らず、見た目は「槍」や「斧」や「銃」という場合もある。防具も同様であり、「重装甲冑」だからといって外見も「重装甲冑」であるとは限らない。
というより、この世界の武器や防具は、あくまでも装備者の力を引き出すための出力装置である。よって、形は重要でない。どんな形状であろうと、装備者の力を引き出せればよいのである。このため、武器はまだそれっぽい形をしているが、防具のほうは完全にファッション感覚である。一見すると防具に見えないものも多い。
また、「白銀の――」や「黄金の――」とついている武器や防具は、上級クラスのCLを持っていないと装備できない。人間以外の種族ならRL21以上が条件となる。
値段は固定ではなく、需給のバランスによって変化する。ある国(ある町)では高値で取引されていた商品が、別の国(別の町)では安値で売買される――といったことは普通に起きる。
値段はあくまでも平時のものであり、状況によって価格が高騰したり、逆に極端に値下がったりする。売却価格も新品の値段がどれくらいかによって変動し、さらに使用度合い(厳密には後述の破壊技能の目標値)によって価格が上下する。
また、売却する場合、実際に受け取れるのは売却額の八割である。これは税金(通常は二割)が引かれているためである。売却額は購入価格の半分を目安とするが、状況によって変わる。
なお、武器や防具といった装備品は破壊技能によって破壊できない。その代わり、製作時に耐久年数が定められる。使用度合いを問わず、一定期間で壊れる。つまり、全く使っていなくても、逆に徹底的に使い込んでいても、作ってから時間が経つと壊れるようにできている。
この仕様は破壊技能対策で生まれた。戦闘中、破壊技能によって装備品を壊される事態が多発し、どうにかする必要が出てきた。当初は耐久性をアップさせることで対処しようとしていたが、目標値が上がるだけで壊せることに変わりはない。よって、絶対に壊れないように――と作った結果がこれである。
耐久年数は鍛冶屋の特殊技能レベルに応じて自動的に決定される。レベル1なら一年、2なら二年、3なら三年である。特殊技能レベルは20が最大なので、どんな業物であろうと二十年で必ず壊れる仕組みである。耐久年数の長いものほど高い傾向にある。
なお、後述の特殊アイテムである神剣を始めとした武器や防具は何年経っても壊れない。また、破壊技能によって破壊されることもない。
「杖」
武器。攻撃力が低い代わりに防御力が上昇。
「鉄の杖」
物理攻撃力+RL+13(上限38)、魔法攻撃力+RL+13(上限38)、物理防御力+2、魔法防御力+2。500から3000フェッルム。
「青銅の杖」
物理攻撃力+RL+17(上限67)、魔法攻撃力+RL+17(上限67)、物理防御力+4、魔法防御力+4。2000から12000フェッルム。
「白銀の杖」
物理攻撃力+RL+25(上限100)、魔法攻撃力+RL+25(上限100)、物理防御力+8、魔法防御力+8。8000から48000フェッルム。
「黄金の杖」
物理攻撃力+RL+37(上限137)、魔法攻撃力+RL+37(上限137)、物理防御力+16、魔法防御力+16。32000から192000フェッルム。
「剣」
武器。バランス型。
「鉄の剣」
物理攻撃力+RL+15(上限40)、魔法攻撃力+RL+15(上限40)。500から3000フェッルム。
「青銅の剣」
物理攻撃力+RL+21(上限71)、魔法攻撃力+RL+21(上限71)。2000から12000フェッルム。
「白銀の剣」
物理攻撃力+RL+33(上限108)、魔法攻撃力+RL+33(上限108)。8000から48000フェッルム。
「黄金の剣」
物理攻撃力+RL+53(上限153)、魔法攻撃力+RL+53(上限153)。32000から192000フェッルム。
「弓」
武器。攻撃力が高い代わりに防御力が減少。
「鉄の弓」
物理攻撃力+RL+17(上限42)、魔法攻撃力+RL+17(上限42)、物理防御力-2、魔法防御力-2。500から3000フェッルム。
「青銅の弓」
物理攻撃力+RL+25(上限75)、魔法攻撃力+RL+25(上限75)、物理防御力-4、魔法防御力-4。2000から12000フェッルム。
「白銀の弓」
物理攻撃力+RL+41(上限116)、魔法攻撃力+RL+41(上限116)、物理防御力-8、魔法防御力-8。8000から48000フェッルム。
「黄金の弓」
物理攻撃力+RL+69(上限169)、魔法攻撃力+RL+69(上限169)、物理防御力-16、魔法防御力-16。32000から192000フェッルム。
「重装甲冑」
防具。防御力が高い代わりに攻撃力が減少。
「鉄の重装甲冑」
物理攻撃力-2、魔法攻撃力-2、物理防御力+RL/2+10(上限22)、魔法防御力+RL/2+10(上限22)。500から3000フェッルム。
「青銅の重装甲冑」
物理攻撃力-4、魔法攻撃力-4、物理防御力+RL/2+16(上限41)、魔法防御力+RL/2+16(上限41)。2000から12000フェッルム。
「白銀の重装甲冑」
物理攻撃力-8、魔法攻撃力-8、物理防御力+RL/2+28(上限65)、魔法防御力+RL/2+28(上限65)。8000から48000フェッルム。
「黄金の重装甲冑」
物理攻撃力-16、魔法攻撃力-16、物理防御力+RL/2+48(上限98)、魔法防御力+RL/2+48(上限98)。32000から192000フェッルム。
「軽装甲冑」
防具。バランス型。
「鉄の軽装甲冑」
物理防御力+RL/2+8(上限20)、魔法防御力+RL/2+8(上限20)。500から3000フェッルム。
「青銅の軽装甲冑」
物理防御力+RL/2+12(上限37)、魔法防御力+RL/2+12(上限37)。2000から12000フェッルム。
「白銀の軽装甲冑」
物理防御力+RL/2+20(上限57)、魔法防御力+RL/2+20(上限57)。8000から48000フェッルム。
「黄金の軽装甲冑」
物理防御力+RL/2+32(上限82)、魔法防御力+RL/2+32(上限82)。32000から192000フェッルム。
「戦装束」
防具。防御力が低い代わりに攻撃力が上昇。
「鉄の戦装束」
物理攻撃力+2、魔法攻撃力+2、物理防御力+RL/2+6(上限18)、魔法防御力+RL/2+6(上限18)。500から3000フェッルム。
「青銅の戦装束」
物理攻撃力+4、魔法攻撃力+4、物理防御力+RL/2+8(上限33)、魔法防御力+RL/2+8(上限33)。2000から12000フェッルム。
「白銀の戦装束」
物理攻撃力+8、魔法攻撃力+8、物理防御力+RL/2+12(上限49)、魔法防御力+RL/2+12(上限49)。8000から48000フェッルム。
「黄金の戦装束」
物理攻撃力+16、魔法攻撃力+16、物理防御力+RL/2+16(上限66)、魔法防御力+RL/2+16(上限66)。32000から192000フェッルム。
「指輪」
装飾品。技能を有利にするもの。
「跳躍の指輪」
跳躍技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「破壊の指輪」
破壊技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「調査の指輪」
調査技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「解除の指輪」
解除技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「隠匿の指輪」
隠匿技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「潜伏の指輪」
潜伏技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「尾行の指輪」
尾行技能に修正値+2する。500から3000フェッルム。
「耳飾り」
装飾品。技能を有利にするもの。
「能力解析の耳飾り」
能力解析技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「直感の耳飾り」
直感技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「治療の耳飾り」
治療技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「着地の耳飾り」
着地技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「奇襲の耳飾り」
奇襲技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「逃走の耳飾り」
逃走技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「生還の耳飾り」
生還技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「耐性の耳飾り」
耐性技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「精神の耳飾り」
精神技能に修正値+2する。800から4800フェッルム。
「徽章」
装飾品。戦闘を有利にするもの。
「攻めの徽章」
戦闘中に一度だけ、自身の行なった物理ダメージまたは魔法ダメージの乱数を振り直せる。なお、複数所持して戦闘中につけ替えても無意味である。戦闘中に使えるのは一度きりである。3500から21000フェッルム。
「守りの徽章」
戦闘中に一度だけ、自身の行なったダメージ軽減の乱数を振り直せる。なお、複数所持して戦闘中につけ替えても無意味である。戦闘中に使えるのは一度きりである。3500から21000フェッルム。
「祈りの徽章」
戦闘中に一度だけ、自身の行なった会心技能の乱数を振り直せる。なお、複数所持して戦闘中につけ替えても無意味である。戦闘中に使えるのは一度きりである。3500から21000フェッルム。
「薬の徽章」
戦闘中に一度だけ、行動済みにならずに傷薬か霊薬をひとつ自分に対して使用できる。ただし、自分の行動順でないと使えない。なお、複数所持して戦闘中につけ替えても無意味である。戦闘中に使えるのは一度きりである。3500から21000フェッルム。
「身代わりの徽章」
戦闘中に一度だけ、自身が受けたダメージをMPで肩代わりすることができる。自身がダメージを受けた際に任意のMPを消費し、消費したMPの分だけダメージを軽減する。なお、複数所持して戦闘中につけ替えても無意味である。戦闘中に使えるのは一度きりである。3500から21000フェッルム。
「通常アイテム」
装備品と同様、鉄→青銅→白銀→黄金の順に上質なものになっていく。持てるアイテムの数は、所持品数の分まで。なお、この所持品数というのは当人の異空間にしまっておけるアイテムの数という意味である。
かばんや袋などを利用すれば、より多くのアイテムを所持できるが、壊れたり汚れたり盗まれたりする危険がある。また、当然ながら異空間に入れていないアイテムは、即座に使うことができない。
装備品の交換も同様である。所持品として持っていれば一瞬で替えられるが、そうでない場合は相応の時間がかかる。なお、破壊技能によって壊す場合の目標値はアイテムによって変わる。
売却する場合、当然ながら装備アイテムと同様、税として二割ほど持って行かれる。売却額は、基本的に購入価格の半分を目安とするが、状況によって変わる。
「薬」
回復アイテム。使用することでHPやMPが回復する。治療薬を複数個使っても、効果は一個分のみである。より上位のアイテムを使用した場合、効果は上書きされる(鉄の治療薬と青銅の治療薬を同時に用いると、修正値が+1から+2に変わる)。
なお、飲んでも体にかけても効果は同じである。
「鉄の傷薬」
回復アイテム。対象のHPを40回復する。消耗品。10から60フェッルム。
「青銅の傷薬」
回復アイテム。対象のHPを160回復する。消耗品。100から600フェッルム。
「白銀の傷薬」
回復アイテム。対象のHPを640回復する。消耗品。1000から6000フェッルム。
「黄金の傷薬」
回復アイテム。対象のHPを2560回復する。消耗品。10000から60000フェッルム。
「鉄の霊薬」
回復アイテム。対象のMPを20回復する。消耗品。10から60フェッルム。
「青銅の霊薬」
回復アイテム。対象のMPを80回復する。消耗品。100から600フェッルム。
「白銀の霊薬」
回復アイテム。対象のMPを320回復する。消耗品。1000から6000フェッルム。
「黄金の霊薬」
回復アイテム。対象のMPを1280回復する。消耗品。10000から60000フェッルム。
「鉄の治療薬」
治療技能を行なう際に使用する。修正値+1を与える。消耗品。15から90フェッルム。
「青銅の治療薬」
治療技能を行なう際に使用する。修正値+2を与える。消耗品。45から270フェッルム。
「白銀の治療薬」
治療技能を行なう際に使用する。修正値+3を与える。消耗品。135から810フェッルム。
「黄金の治療薬」
治療技能を行なう際に使用する。修正値+5を与える。消耗品。405から2430フェッルム。
「煙幕」
逃走技能を有利にするアイテム。行動順を無視して使用可能。使っても行動済みにならない。複数個使っても、効果は一個分のみである。より上位のアイテムを使用した場合、効果は上書きされる(鉄の煙幕を使用したあと、青銅の煙幕を用いると、修正値が+2から+4に変わる)。煙幕の効果を受けるのは味方のみである。敵味方が同時に使った場合はそれぞれに規定の修正値が入る。
「鉄の煙幕」
1ターンのあいだ、逃走技能に修正値+2。消耗品。50から300フェッルム。
「青銅の煙幕」
1ターンのあいだ、逃走技能に修正値+4。消耗品。150から900フェッルム。
「白銀の煙幕」
1ターンのあいだ、逃走技能に修正値+6。消耗品。450から2700フェッルム。
「黄金の煙幕」
1ターンのあいだ、逃走技能に修正値+9。消耗品。1350から8100フェッルム。
「通行証」
身分証を兼ねた統轄管理局発行の通行証。これがないと町に入るたびに検問で止められ、質問攻め(「どこから来たか」「この町に来た理由は」「何日滞在予定か」「定住希望か」「宿泊先は」「仕事は」「この町に知り合いはいるのか」などなど)に遭う。
といっても、自分の住む村や町を出入りするだけなら、後述の預金通帳が簡易の身分証として機能するため、通行証を持たないで生活する者も普通にいる(正確には預金通帳を発行した村または町に出入りする場合のみ有効)。
また、統轄管理局で依頼を受ける際にも必要になる。特にその統轄管理局で初めて依頼を受ける場合、この通行証を提示し、全滅時の蘇生の儀式用に体の一部(髪の毛や少量の血液が一般的)か愛用品を統轄管理局に預けておく必要がある。
依頼を受けて四半月(二十五日)音沙汰がない場合、または全滅したと報告があった場合、生死確認のあと蘇生の儀式が行なわれる。
むろん、無料ではなく費用がかかる。一人あたり5000フェッルム、これに黄金の宝玉の相場(10000フェッルムから60000フェッルム)が加わる。ひとりにつき15000フェッルムから65000フェッルムの借金を背負うことになる。
費用は現金による返済であるが、消費した分の黄金の宝玉を献納すれば、5000フェッルムを支払うだけでよくなる。このため、黄金の宝玉を手に入れて支払おうとするのが一般的である。
なお、「青銅」以降の通行証は勲章のようなものである。
「鉄の通行証」
その場で戦闘不能にされたうえで能力解析技能によってステータスを開示されれば発行してもらえる。発行手数料に100フェッルムかかる。都市に入る際、これを提示すれば能力解析技能によってステータスを開示されるだけですんなり検問を通過できる。このため便利屋はもちろんのこと、衛兵や騎士などの軍人、行商人、旅行好きの一般人なども取得している。
なお、通行証には名前、性別、生年月日、出生地、種族、能力値、RL、修得済みのCLと特殊技能(レベルも記載)、さらに発行した統轄管理局(神殿)の名称(国名と町名または村名)、登録を行なった年月日を記してある。
また、通行証は原則として新しいものは発行せず、能力値、RL、CL、特殊技能が上昇した場合(またはスキルと能力値上昇点の振り直しをした場合)は同じ通行証に更新情報を記載する。ただし、紛失した場合は新しい通行証を発行する。
「青銅の通行証」
下級クラスをマスター(つまりRL20以上)していると、通行証が青銅になる。便利屋や軍人の場合、一角の人物となった証でもある。
「白銀の通行証」
上級クラスをマスター(つまりRL40以上――ただし下級から下級にクラスチェンジした場合はこの限りではない)していると、通行証が白銀に変わる。
「黄金の通行証」
特殊クラスを修得していると、通行証が黄金に変わる。最高位の称号であり、勲章である。
「便利屋用の道具」
冒険をするうえで必要になるアイテム。ただし場合によっては不要。また、一般に使われるものも含まれている。
「所持箱」
一つしか所持できないアイテム。中に所持品を複数入れて、所持品数を節約することができる。鉄の所持箱には、所持品を五つ入れておくことができる。青銅だと七つ、白銀だと九つ、黄金だと十二のアイテムをしまっておける。所持箱のなかに入れてあるアイテムは、例外的にそのまま使用することが可能である。また、所持箱を捨てるなどして所有権を放棄した場合、「宝箱」と呼ばれるようになる。なお、開閉は魔力で行なう。
擬似的に所持品の能力を再現したものなので、入れておけるアイテムの大きさも所持品と同じ一〇〇黄金掌(十八万リットル=一八〇キロリットル)以下の容量でなければならない。所持箱の中に所持箱を入れることは不可能である。
安物(鉄の所持箱)は60フェッルムから360フェッルム。青銅は180フェッルムから1080フェッルム。白銀は540フェッルムから3240フェッルム。黄金の所持箱は1620フェッルムから9720フェッルム。
「野営道具」
テントや寝袋、毛布のほか、折りたたみ式のイスやテーブルなども含まれている。これがないと野営をすることができず、睡眠回復ができない。高級なものは寝心地がよかったり、快適に過ごせるようにできている。テントや寝袋などを個別に買うことも可能だが、通常はセット販売のこれを買う。なお、テントは四人用で、寝袋や毛布、イスなども四人分である。テーブルは一脚のみ。安物(鉄)は200から1200フェッルム。青銅は600フェッルムから3600フェッルム。白銀は1800フェッルムから10800フェッルム。黄金の野営道具は5400フェッルムから32400フェッルム。
「ロープ」
誰かを縛って状態異常・拘束を与えたり、木などに結びつけて跳躍技能を自動成功にしたりできる。長さは可変式なので自由に伸ばしたり縮めたりできる。高級なものほど破壊技能の目標値が高く、そう簡単には壊れない。鉄のロープは目標値20、青銅のロープは目標値27、白銀のロープは目標値35、黄金のロープは目標値45である。安物(鉄)は20フェッルムから120フェッルム。青銅は60フェッルムから360フェッルム。白銀は180フェッルムから1080フェッルム。黄金は540フェッルムから3240フェッルム。
「ランタン」
明かりをつけるための道具。ランプと違って、持ち運びができるものをランタンと呼ぶ。光源は火の宝玉を加工したもの。魔力をそそぎ込むことで光らせている(このときMPは消費しない)。光源そのものはまぶしくなく、光っていることがわかる程度。照射範囲全体を一定の明るさにする機能を持つ。これを使うことで暗闇による状態異常・視覚を打ち消すことができる。鉄のランタンは半径二〇青銅背(三〇メートル)を照らせる。青銅のランタンだと半径四〇青銅背(六〇メートル)、白銀のランタンは半径八〇青銅背(一二〇メートル)、黄金のランタンは半径二〇〇青銅背(三〇〇メートル)が最大照射範囲となる。安物(鉄)は30から180フェッルム。青銅は90フェッルムから540フェッルム。白銀は270フェッルムから1620フェッルム。黄金のランタンは810フェッルムから4860フェッルム。
「食器と調理器具」
皿やコップ、スプーンやフォークといった食器類(おおよそ四人分)と、調理をするためのフライパンや鍋、包丁、まな板などの調理器具。飯盒と調理のための簡易コンロもある。これがないと野外で食事をすることができず、状態異常・空腹を受ける。包丁やフライパン単体で購入することも可能だが、通常はセット販売のこれを買う。大量生産品なので、質はあまり高くない。鉄の食器と調理器具なら料理技能に-1の修正値、青銅だと修正値なし、白銀は+1、黄金なら+2の修正値が得られる。あくまでも旅の途上で使うために作られたものである。安物(鉄)は30から180フェッルム。青銅は90フェッルムから540フェッルム。白銀は270フェッルムから1620フェッルム。黄金の食器・調理器具は810フェッルムから4860フェッルム。
「糧食」
宝玉の力を使って、腐らないように特殊な処理を施された食べ物。保存食とも呼ぶ。内容は様々で、パンや乾麺、米といったものから肉、魚、野菜、果物などが必要に応じて入っている。もちろん飲料水もある。糧食がない場合、食事をすることができず、状態異常・空腹を受ける。もっとも、普通に旅するだけなら途中の村や町に立ち寄って食事ができるため不要であることも多い。ただし山や森を何日も探検するなら必要になる。なお、防腐処理の影響で風味がだいぶ落ちている。このため、料理技能の達成値が下がる。一個でひとり一日(一食)分。一食分なのはあくまでも状態異常・空腹を回避するためのものだからである。消耗品。値段は鉄の糧食(達成値に-5)が10から60フェッルム。青銅の糧食(達成値に-4)が30から180フェッルム。白銀の糧食(達成値に-3)が90から540フェッルム。黄金の糧食(達成値に-1)が270から1620フェッルムほどである。
なお、通常は糧食単体で所持品にすることはなく、たいていは糧食七日分のように複数をひとまとめにして持つ。
「保存箱」
食料を保存しておける箱。ただし糧食と違って期限付きである。十日ほどしか鮮度は保たれない。十日が過ぎると、通常と同じ速度で腐敗していく。便利屋の場合は薬草や食材などを探す依頼を受けたときに使用するが、一般家庭でも食材の保存に利用している。鉄の保存箱だと三〇白銀掌(五四〇リットル)の容量で100から600フェッルム。青銅の保存箱だと九〇白銀掌(一六二〇リットル)の容量で300から1800フェッルム。白銀の保存箱だと二七〇白銀掌(四八六〇リットル)の容量で900から5400フェッルム。黄金の保存箱だと九〇〇白銀掌(一六二〇〇リットル)の容量で2700から16200フェッルム。
「携帯倉庫」
その名のとおり、持ち運びできる倉庫――というより、要するに巨大なコンテナである。ルシラドグー大陸の生物は、基本的に所持品としてアイテムを持つことができるため、こういった巨大な箱に物を収納し、輸送する。便利屋などが長旅をする際に大量の糧食や雑貨類、野営道具、着替えなどを入れておくのにも使う。なお、所持箱と違って、中身を即座に取り出して使用することはできない。完全に持ち運ぶための道具である。等級はなく、基本的に値段がそのまま容量になっている。相場は100フェッルムなら一黄金掌(一八〇〇リットル)、1000フェッルムなら十黄金掌(一八〇〇〇リットル)となるが、もちろん値段は一定ではなく上下する。
ただし、一〇〇黄金掌(十八万リットル)以下でないと所持品として収納できないため、携帯倉庫の容量には限界がある。それ以上の携帯倉庫は普通、生産されていない。
「預金通帳」
統轄管理局に金銭を預ける際、そのやり取りを記録しておく帳面。当然ながら便利屋以外も利用する。年利は一パーセントであるが、非課税ではないため受け取れる額は〇・八パーセントである。
預金通帳には金銭の出し入れの記録だけでなく、発行した統轄管理局(神殿)の名前(国名と町名または村名)と年月日が入れられる。もちろん名前、種族、性別、生年月日、出生地も明記されている。
金を引き出す場合は能力解析技能を使って、預金通帳に記載されている預金者の情報と本人の情報に齟齬がないかをチェックする。本人以外が金を引き出すことは原則としてできない。
また、預金通帳は簡易の身分証にもなる。村や町に出入りする場合、通行証なしだと検問で質問攻めに遭うため、時間がかかる。しかし預金通帳を発行した町や村に出入りするときのみ、通帳が簡易の身分証として機能する。
ただし、通行証と違って預金通帳には能力値やRL、特殊技能の記載がないため、通行証ほどの効力はない。あくまでも通行証を持たない人向けの身分証である。
なお、国が発行する身分証というものは存在しない。もちろん国側でも個人情報の管理は行なっているが(ちなみに戸籍制度はなく、あくまでも個人情報の登録のみを行なう)、身分証としては統轄管理局もしくは神殿発行のもののほうが信頼性が高いうえにどこの国でも通用するため、基本的に身分証を作らないのである。
「無線通信機」
別の通信機と通話したり、文章を送ったり、立体映像を送ったりするほか、そういった音声や立体映像を保存することもできる。さらに無線通信経由で販売されている映画や音楽や本やゲームなどを購入し、見たり聴いたり読んだり遊んだりすることも可能。
形は長方形の板状のもの。大きさは可変式であり、ある程度は変えられる。ルシラドグー大陸のおけるスマートフォン、あるいはパソコンである。キーボードはないが、ルシラドグー大陸の人間は魔力で文字入力を始めとした操作を行なうので特に不都合はない。
また、通信距離に制限はなく、基本的にどこでも使える。地球のインターネットと同じようなもの。なお、動力源は電気ではなく使用者の魔力である。セキュリティを高めた特殊な回線を用いる特殊無線通信機も存在するが、そちらは一般販売されていない。
値段は主として通信費の差である。通信速度も通信機そのものの性能も同一なので、何年契約するかで値段が決定される。基本的に端末ごと買い換える。データの移行自体も新しいほうに古いほうを接触させるだけでよい。
なお、当然ながら契約期間を過ぎてもデータそのものが消えるわけではない。無線通信ができないだけで普通に映像や音楽などのアーカイブとして利用することは可能である。
ちなみに端末に容量限界はない――正確には存在しているのだが、個人で使う分にはどうやっても容量いっぱいまで使い切れないので、気にする必要はない。そもそもクラウド上に保存してあるケースが多いので、なおのこと気にする意味がない。
なお、当然だが無線通信機本体は、他人が使えないように(あるいは指定した人物だけが使用可能なように)魔力による生体認証でロックすることが可能である。ただし、解除用の道具(販売や使用には許可がいるが)もあるので、絶対に破られないわけではない。
したがって地球と同じく、パスワードによる知識認証、物理キーによる所持認証といった多要素認証を行なっていることがほとんどである。
無線通信機本体の値段は600フェッルムから3600フェッルムであるが、通信費として四半月(二十五日)ごとに20から30フェッルムかかる。年間(四〇〇日)だと320から480フェッルムほど必要になる。
「新聞」
ニュースを伝える読み物。地球にある新聞と同じく製本されていない。日刊。内容によって世界新聞、一国新聞、地域新聞と呼び分けられている。世界新聞は文字どおり、世界中の出来事を取り扱う。基本的にどこの国でも購入できる。一国新聞はその名のとおり、ある一つの国の新聞を指している。たとえばディーオン王国新聞なら、ディーオン王国のニュースが網羅されている。一国新聞の発行は基本的にその国のみだが、他国でも入手自体は可能である。地域新聞は特定の地域で売られている新聞で、その地域の出来事が記載されている。大国の場合はたいてい中部、東部、西部、南部、北部の五地域それぞれに新聞社があって発行している。普通は中部新聞、東部新聞などと呼ばれる。国内であればほかの地域でも入手可能である。ただし、他国の地域新聞を入手するのは難しい。
入手難度に応じて値段は上がっていく。基本、新聞は1フェッルムである。世界新聞はどこの国にも支社があるため値段は共通、一方で一国新聞や地域新聞は必ずしも支社があるわけではない。このため値段に差が出る。一国新聞はその国ならどこの町や村にも支社があるため1フェッルム、他国なら支社があれば2フェッルム、ない場合の値段はピンキリである。地域新聞もその地域なら1フェッルム、同じ国の別の地域なら(大きな町には支社がある)2フェッルム、他国には基本的に支社がないため入手は難しく値段はその分だけ釣り上がる。
「簡易拘束具」
対象を拘束するための簡易的な道具。対象は状態異常・拘束を受ける。といっても通常は目隠し用の道具も付属されているので、同時に状態異常・視覚を受けて状態異常・多重になることが多い。高いものほどで頑丈で、解錠技能や破壊技能の目標値が高くなる。目標値は通常、器用+乱数で決定される。
このアイテムは対象の同意か、戦闘不能にした状態でないと使用できない。後者の場合、対象を戦闘不能にしたまま戦闘を終わらせれば使用できる。戦闘中に使うことはできない。また、このアイテムは破壊技能の対象となっても目標値が下がらない。
鉄の簡易拘束具は達成値に+3の修正値が入って100から600フェッルム。青銅の簡易拘束具は達成値に+6の修正値が入って300から1800フェッルム。白銀の簡易拘束具は達成値に+9の修正値が入って900から5400フェッルム。黄金の簡易拘束具は達成値に+13の修正値が入って2700から16200フェッルム。
「宿屋」
状態異常・不眠を解消することができる。値段は素泊まりのもので食事はつかない。ただし、入浴料は含まれている。また、たいていの宿屋は食堂が併設されている(これは別料金)。
料金は一人一部屋のもの。二人で二部屋使うなら値段は二倍、三人で三部屋なら三倍、四人で四部屋なら四倍である。ただし、一部屋に二人で泊まる場合は一・五倍の宿泊費で済む。四人で二部屋なら三倍なので、お金を節約したい場合はそうするのが一般的である。
なお、部屋の広さや豪華さは値段次第だが、どの宿であっても掃除や洗濯が行き届いているため清潔である。また、個室にはトイレや風呂がついているのが普通であるが、たいていの宿は大浴場がある。
入浴料を支払えば、泊まらずに大浴場だけを利用することも可能である。入浴料は宿の質に応じて変わる。当然ながら高級な宿は入浴設備も豪華であり、自然と入浴料も高くなる。これは入浴が娯楽だからである。ルシラドグー大陸の人間は常に清潔なので、基本的に入浴の必要性がない。したがって、入浴は娯楽となっており、たいがいの宿は競うように素晴らしい入浴施設を完備しようとする。
なお、長期滞在する場合は賃貸住宅のほうが安いので、宿屋を利用せずに手頃な部屋を探して借りてしまう場合が多い。
「鉄の宿」
もっとも安価な宿。金のない便利屋や旅人、行商人などが利用する。勤務する清掃員や洗濯屋、使用人のレベルは5以下。建物の土建技能の達成値もさほど高くない。一泊40から240フェッルム。入浴料は2フェッルムが多い。
「青銅の宿」
一般的な宿。観光客などはこのクラスの宿を利用することが多い。勤務する清掃員や洗濯屋、使用人のレベルは6以上。建物の土建技能の達成値はそれなり。一泊120から720フェッルム。入浴料は7フェッルムが多い。
「白銀の宿」
高級な宿。勤務する清掃員や洗濯屋、使用人のレベルは11以上。建物の土建技能の達成値も高く、立派である。一泊360から2160フェッルム。入浴料は21フェッルムが多い。
「黄金の宿」
最高級の宿。勤務する清掃員や洗濯屋、使用人のレベルは16以上。建物の土建技能の達成値も非常に高い。一泊1080から6480フェッルム。入浴料は65フェッルムが多い。
「飲食店」
状態異常・空腹を回避することができる。食堂のランクが上がっても効果は変わらない。宿屋に併設されている食堂も多いが、もちろん食堂のみで営業しているところもたくさんある。
なお、併設されている場合、宿屋としての等級と食堂としての等級は必ずしも一致しない。つまり宿は上等だが飯はまずい、またはその逆などが普通に起こりうる。もちろん一致するところもあるが。
自炊する場合、市場で直接食材を買ってきて調理することになる。当然値段はピンキリだが、安上がりに済ませるなら一日5フェッルム程度に抑えることも可能である。
「鉄の食堂」
安さを重視した料理店。料理人のレベルは最高でも5。料理人ではない使用人が作っている場合も多い。一食あたり3から18フェッルム。
「青銅の食堂」
一般的な大衆料理店。料理人のレベルは6以上。一食あたり9から54フェッルム。
「白銀の食堂」
高級料理店。味はいいが値段も高い。使われる食材も高価なものが多い。料理人のレベルは11以上。一食あたり27から162フェッルム。
「黄金の食堂」
最高級料理店。最高峰の食材を、レベル16以上の料理人が調理する。当然ながら値段も最高峰である。一食あたり81から486フェッルム。
「賃貸住宅」
宿屋に泊まるのではなく、家を借りて住む場合の値段を記す。なお、家賃の支払いは一ヶ月(一〇〇日)ごとではなく四半月(二十五日)ごとである。一年は四〇〇日であるから、年間十六回支払う計算になる。
賃貸住宅には一軒家と集合住宅の二種類が存在しており、当然ながら一軒家を借りる場合のほうが家賃が高い。敷金や礼金のたぐいはないが、原則として家賃は前払いである。
建物としての価値そのものは土建技能の達成値の高さによって変わるが、住宅の場合は立地条件や床面積、設備、老朽化などの諸条件に左右されるため、土建技能の達成値が高い建物=高級住宅ということにはならない。
とはいえ、基本的に高級な住宅は土建技能の達成値も高いのが普通である。
「鉄の賃貸住宅」
一番安い賃貸住宅。集合住宅の場合、いわゆる1DKか2DK(つまり、ダイニングにキッチンに寝室が一つか二つ)というのが多く、家賃は250から1500フェッルムくらいである。一軒家の場合も小さな家屋で、家賃は400から2400フェッルムくらい。
なお、集合住宅の場合、まれに風呂やトイレが共用のところもある。主として家賃が極端に安い場合に起こる。
「青銅の賃貸住宅」
一般的な賃貸住宅。集合住宅なら、いわゆる3LDKか4LDK(つまり、リビングにダイニングにキッチンに居室が三つか四つ)が多く、家賃は750から4500フェッルムくらいである。一軒家も構成としては同じである。家賃は1200から7200フェッルム。
「白銀の賃貸住宅」
高級な賃貸住宅。集合住宅なら、意外と4LDK以下が多い。ただし、青銅の賃貸住宅に比べると部屋そのものが広く、建物自体も立派である。家賃が高いところだと、プールや大浴場がついているものもある。集合住宅の家賃は2250から13500フェッルム、一軒家なら家賃3600から21600フェッルム。
「黄金の賃貸住宅」
最高級の賃貸住宅。住宅そのものも大変広く、プールや大浴場のほか、集合住宅なら建物内に高級食堂つきのものもある。一軒家の場合、広い庭つきが多い。集合住宅の家賃は6750から40500フェッルム、一軒家なら家賃10800から64800フェッルム。
「持ち家」
賃貸ではなく購入する場合の値段。新築。中古住宅の場合はこれよりも値が下がる。基本的に床面積と平屋か二階建て、三階建てかで価格は変動する。台所、トイレ、浴室、洗面所などは建築費に含まれている。
基本的に土建技能を使う大工のレベルに応じて格が決まる。値段も大工のレベルで変動する。
土地の値段は場所によって変わる。田舎の村だと一鉄臥(三平方メートル)あたり100フェッルムから600フェッルム、小さな町なら300フェッルムから1800フェッルム、大きな町だと900フェッルムから5400フェッルムくらいが大体の相場である。
ただし、これらはあくまでも一般的な値段なので、場所や時期や状況によっては高騰していたり逆に暴落していたりする――そういった部分はほかの商品類と同じである。
「鉄の家」
一番安い家。大工のレベルは5以下。当然、できあがる建物も安普請である。建築費は一鉄臥(三平方メートル)あたり1300から7800フェッルム。
「青銅の家」
一般的な家。大工のレベルは10以下。いわゆる標準的な水準。建築費は一鉄臥(三平方メートル)あたり3900から23400フェッルム。
「白銀の家」
高級な家。大工のレベルは15以下。高水準であり、居住性はもちろんのこと建物自体の耐久性も高い。建築費は一鉄臥(三平方メートル)あたり11700から70200フェッルム。
「黄金の家」
最高級の家。大工のレベルは16以上。値段もすごいが、居住性も耐久性も最高峰である。建築費は一鉄臥(三平方メートル)あたり35100から210600フェッルム。
「乗り物」
購入した場合の値段と維持費、さらに交通手段としての馬車と飛行船の運賃を記載する。
なお、徒歩による移動距離は能力値によって変わる。具体的には筋力+敏捷+耐久の四〇〇倍である。RL0(能力値オール1)を例に取ると、(1+1+1)*400で1200となる。したがって、一日あたりの移動距離は一二〇〇黄金背(一八〇〇〇キロメートル)である。
この数字は疲労せずに移動できる距離という意味であり、もちろんこれ以上の距離を一日で踏破することも可能である。ただし、疲れすぎれば状態異常・疲労になる。該当条件は移動距離を超えてしまうこと。
RL0を例に取れば、一日に一二〇〇黄金背(一八〇〇〇キロメートル)以上の距離を歩けば、問答無用で状態異常・疲労になる。
また、旅をするうえでは状態異常・空腹や状態異常・不眠にも気を配らなければならないため、通常は近場の村や町で休むか、野営で睡眠をとり、適宜休憩や食事をはさみながら進むのが一般的である。
なお、全力疾走した場合の速度は筋力+敏捷の二〇〇倍である。RL0(能力値オール1)なら、筋力1+敏捷1の二〇〇倍で四〇〇黄金背(時速六〇〇〇キロメートル)である。最高速度を保っていられる時間は共通で四半刻(三十分)である。
四半刻(三十分)を過ぎると、半刻(一時間)のあいだ最高速度の半分しか出せなくなる。RL0なら最高速度が四〇〇から二〇〇黄金背(時速三〇〇〇キロメートル)に落ちる。
なお、ルシラドグー大陸では全力疾走できる時間がちょうど四半刻(三十分)なので、本来は筋力+敏捷の一〇〇倍が最高速度として用いられる(時速ではなく四半刻速……ルシラドグー大陸ふうに言えば全速)。
これらの事情は、ほかの生物でも同様である。RL1の馬(筋力4、敏捷4、耐久3)が疲労せずに移動できる距離は四四〇〇黄金背(六六〇〇〇キロメートル)であり、最高速度は一六〇〇黄金背(時速二四〇〇〇キロメートル)となる。もちろん最高速度も四半刻(三十分)は維持できる。馬車(一頭立て)の場合であっても、移動距離や最高速度に変化はない。
郵便馬車(乗り合い馬車)の場合、替え馬を使って一日に六刻(十二時間)ほど運行している。多少の違いはあるが、おおむね運行時間は鉄の中刻(午前八時から午前十時)から白銀の中刻(午後八時から午後十時)である。馬一頭が六刻(十二時間)で六四〇〇黄金背(九六〇〇〇キロメートル)ほど進む。
早馬の場合、三十分ごとに宿駅や町、村で馬を交換するリレー方式であるため、一日あたりの移動距離は最大で三八四〇〇黄金背(五七六〇〇〇キロメートル)である。
飛行船の場合、時速は一〇〇〇黄金背(一五〇〇〇キロメートル)で休むことなく目的地に着くまでずっと飛行しつづけるため、一日あたりの移動距離は二四〇〇〇黄金背(三十六万キロメートル)に達する。
「馬」
ごく普通の馬(馬のRLは1で、筋力4、敏捷4、耐久3が一般的)。購入に3000から18000フェッルム(馬具込み)。維持費として毎日20から120フェッルムが必要になる。RL1の馬でも、RL0の人間ならば徒歩よりも移動速度が上がる。しかし、RL1以上の人間にとってはそうでもないため、移動目的でRL1の馬を購入する便利屋はまずいない。ただし、一時的に長距離を移動する場合、高レベルの馬をレンタルするケースはある。
RLが2以上になると購入費が上昇する。具体的にはRL1につき1000から6000フェッルムの増額。つまり、RL2なら4000から24000フェッルムに、RL3なら5000から30000フェッルムに、RL4なら6000から36000フェッルムに上がる。
レンタルの場合、一日あたり購入額の千分の一で借りられる。すなわちRL1なら一日3から18フェッルム、RL2なら一日4から24フェッルム、RL3なら一日5から30フェッルムである。
「馬車」
ごく普通の馬車(馬のRLは1で、筋力4、敏捷4、耐久3が一般的)。購入に6000から36000フェッルム。維持費として毎日20から120フェッルムが必要になる。荷台があるため、人や荷物を運べる。便利屋の場合は長距離の移動などで高レベルの馬をレンタルすることのほうが多い。
馬の場合と同じく、RL2以上の馬を買う場合はその分だけ値段が上がる。増額はRL1につき1000から6000フェッルムである。また、レンタルの場合も同様で一日あたり購入額の千分の一の値で借りられる。
「荷車」
いわゆる人や物を乗せるための車輪付きの荷台である。便利屋の場合、レベル(と能力値)によっては長距離移動に使われる。一人が荷車を引き、残りの仲間は荷台に乗る。そして三十分ほど全力で走ったあと、仲間と交代してまた三十分の全力疾走、さらに仲間と交代して……というように移動距離を稼ぐ。謂わば馬の役割を人間が引き受けた人力車である。能力値と移動距離、時間によってはこちらのほうが安上がりの場合もあるため(さらにいえば維持費もかからない)、馬や馬車を買うくらいなら荷車を購入するという便利屋も多い。値段は3000から18000フェッルム程度。
「郵便馬車(乗り合い馬車)」
購入することはできない。町から町へ移動するための乗り物。運賃は距離によって変わる。おおむね四〇黄金背(六〇〇キロメートル)ごとに1フェッルムずつ増えていく。
すなわち移動距離が四〇黄金背(六〇〇キロメートル)未満なら1フェッルム、四〇黄金背(六〇〇キロメートル)以上なら2フェッルム、八〇黄金背(一二〇〇キロメートル)以上なら3フェッルム、一二〇黄金背(一八〇〇キロメートル)以上なら4フェッルム……という具合である。
なお、郵便馬車の名前のとおり、基本的には郵便物を運ぶための馬車である。だが同時に人を乗せて運ぶ業務も行なっているため、乗り合い馬車と呼ばれることもある。
なお郵便料金は重量によって変わる。距離は無関係で、国内であればまったく同じ料金で配達してくれる。ただし仕分け作業などがあるので即日届くわけではなく、通常は翌日から二日後に到着する。
なお、六刻(十二時間)で六四〇〇黄金背(九六〇〇〇キロメートル)を走破する関係上、郵便馬車の移動速度は時速八〇〇〇キロを超える。本来なら超音速で衝撃波が巻き起こるが、風の宝玉によって抑えている。
重量を問わず、二白銀掌(三十六リットル)以下の体積のものでないと配達してもらえない。わかりやすく言うと、縦四十センチメートル、横三十センチメートル、高さ三十センチメートルの箱が三十六リットルである。料金は荷物一つあたり1フェッルム。
なお、この値段は代表的なものである。すべての国で郵便料金が同じなわけではない。ただし、たいていの国ではこの値段で配達している。
「早馬」
購入することはできない。三十分ごとに馬(通常はRL1以上で、筋力4、敏捷4を超える馬が使われる)を替える。即日配送であり、国内ならば(たとえ広大な領土を誇る大国であっても)ものの数時間で手紙や荷物を届けることが可能である。
その分、料金は高く、走行距離が二〇〇〇黄金背(三万キロメートル)未満なら500フェッルム、四〇〇〇黄金背(六万キロメートル)未満なら1000フェッルム、六〇〇〇黄金背(九万キロメートル)未満なら1500フェッルム、八〇〇〇黄金背(十二万キロメートル)未満なら2000フェッルム、一万黄金背(十五万キロメートル)未満なら2500フェッルム、それ以上なら3000フェッルムとなる。
「飛行船」
購入することはできない。主として他国への移動手段に使われる乗り物。たいていは王都のような大都市にしか発着場がない。行き先によって値段は変わる。ディーオン王国からギラーブ王国(片道十日ほどの距離)へ行くのに1000から6000フェッルムかかる。本数は少ない。
「換金アイテムその他」
統轄管理局や商店などで買い取ってもらうことを前提にした品物。武器や防具と同じく価格は変動する。需要と供給のバランス次第で高く売れることもあれば、安く買い取られてしまう場合もある(安売りされている時を狙って買えば節約できるということでもあるが)。
当然のことながら売却する場合、税(二割ほど)が引かれる。売却額は基本的に購入価格の半分を目安とするが、状況によって変わる。
以下、便利屋が入手しやすい換金アイテムの一覧。また、換金アイテムとして手に入れる確率は低いが、町や村で生産している穀物や畜肉などの購入価格も記載する。
基本的に食料(獣肉や野菜など、酒も含む)や毛皮、薬草などの換金アイテムは、まとまった分量での値段を示している。逆に宝玉や竜鱗、装身具、衣服、日傘などはひとつ当たりの値段を記載している。
また、達成値を上昇させる効果を持つアイテムを複数使用した場合、効果は高いほうに合わせられる。仮に黄金の料理道具を用いて、青銅の獣肉や山菜を使った料理を作った場合、修正値は+4である。
また、黄金に該当するものを複数用いた場合のみ、使用したアイテム数に応じてさらに達成値に修正値が入る。仮に黄金の料理道具と黄金の獣肉、黄金の山菜を用いて料理技能を使った場合、修正値は本来の+4にアイテム数の3を加えて+7となる。
「宝玉」
主に日常生活などで使用されるもの。宝獣を倒すことで必ず手に入る。意外と大きく、直径は三〇鉄背(四十五センチメートル)もある。統轄管理局または神殿が加工している。加工済みの宝玉を使って様々な製品が作られている。
なお、加工していない宝玉が市場に出まわることはまずないため、購入価格は事実上、参考程度である。ただし例外として、蘇生の儀式に使用される場合のみ、未加工の宝玉が使われる。
「火の宝玉」
赤色をしている。加工することで火や熱を生み出し、料理(コンロやオーブンなどに組み込まれている)や鍛冶などに活用される。街灯やランプといった明かりにも利用され、さらに風の宝玉と組み合わせることで暖房としても使われる。汽車の燃料としての用途もある。
加工なしでの購入価格は鉄が20から120、青銅が200から1200、白銀が2000から12000、黄金が20000から120000フェッルムとなっている。
通常の買取価格は鉄が10から60、青銅が100から600、白銀が1000から6000、黄金が10000から60000である。
「水の宝玉」
青色をしている。加工することで水や氷を発生させることができる。飲み水や生活用水として使われるほか、内陸部では海水を生成して養殖場を作るのにも利用している。風の宝玉と組み合わせることで冷房や冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機などにも使われる。風呂の湯も火の宝玉と組み合わせることで沸かしている。
加工なしでの購入価格は鉄が20から120、青銅が200から1200、白銀が2000から12000、黄金が20000から120000フェッルムとなっている。
通常の買取価格は鉄が10から60、青銅が100から600、白銀が1000から6000、黄金が10000から60000である。
「地の宝玉」
黄土色をしている。加工することで良質な土や石、苗を生み出すことができる。痩せた土地を豊かにし、植物を生長させることはもちろん品種改良も行なえる。石材や鉱石を直接生み出すことも可能である。当然ながら上質なものを作り出すには高い達成値が必要である。
加工なしでの購入価格は鉄が20から120、青銅が200から1200、白銀が2000から12000、黄金が20000から120000フェッルムとなっている。
通常の買取価格は鉄が10から60、青銅が100から600、白銀が1000から6000、黄金が10000から60000である。
「風の宝玉」
緑色をしている。加工することで風を発生させることができる。暖房や冷房、冷蔵庫、冷凍庫、掃除機、洗濯機、乾燥機などに利用されるほか、飛行船の燃料としても使われる。変わったところでは、超音速で移動する馬車や早馬が走行する際にも利用され、発生する衝撃波を打ち消している。
加工なしでの購入価格は鉄が20から120、青銅が200から1200、白銀が2000から12000、黄金が20000から120000フェッルムとなっている。
通常の買取価格は鉄が10から60、青銅が100から600、白銀が1000から6000、黄金が10000から60000である。
「薬草」
傷薬や霊薬などの材料になる。腕(調薬技能の達成値)がいいと、ひとつの薬草から複数の薬が作れる。防腐処理は施されていないため、当然ながら日にちが経つと腐る。腐ってしまった場合は0フェッルムである。
「鉄の薬草」
加工することで鉄に分類される薬となる。購入価格5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の薬草」
加工することで青銅に分類される薬となる。購入価格15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の薬草」
加工することで白銀に分類される薬となる。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の薬草」
加工することで黄金に分類される薬となる。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「獣肉」
動物を倒した際に入手できる。野生動物の肉を総称して呼ぶ。防腐処理は施されていないため、当然ながら日にちが経つと腐る。腐ってしまった場合は0フェッルムである。なお、青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。なお、殺さなくても手に入る。
「鉄の獣肉」
あまり肉質はよろしくない。購入価格は10フェッルムから60フェッルム。
「青銅の獣肉」
そこそこの味。購入価格は30フェッルムから180フェッルム。
「白銀の獣肉」
食通でも満足。購入価格90フェッルムから540フェッルム。
「黄金の獣肉」
野生動物としては最高品質の肉。購入価格270フェッルムから1620フェッルム。
「魔獣の肉」
魔獣を倒した際に入手できる。要するにゲテモノ料理であり、好き好んで食べるものはほとんどいない。客人に出すのは無礼なため、絶対に出してはいけないものでもある。正確には「○○(魔獣の名前)の肉」である。防腐処理は施されていないため、当然ながら日にちが経つと腐る。腐ってしまった場合は0フェッルムである。なお、青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。なお、殺さなくても手に入る。
「鉄の魔獣の肉」
あまり肉質はよろしくない。購入価格は8フェッルムから48フェッルム。
「青銅の魔獣の肉」
そこそこの味。購入価格は24フェッルムから144フェッルム。
「白銀の魔獣の肉」
食通でも満足。購入価格72フェッルムから432フェッルム。
「黄金の魔獣の肉」
魔獣の肉としてはは最高品質。購入価格216フェッルムから1296フェッルム。
「毛皮」
動物を倒した際に入手できる。野生動物の毛皮を総称して呼ぶ。動物の種類によっては骨や牙なども含む。衣服、かばん、靴など様々なものに利用される。防具の材料にもなる。青銅の毛皮は縫製技能や鍛冶技能、製造技能などに修正値+1の修正値。白銀だと+2、黄金は+4の修正値が得られる。なお、殺さなくても手に入る。
「鉄の毛皮」
あまり品質はよくない。購入価格は20フェッルムから120フェッルム。
「青銅の毛皮」
品質は普通。それなりの素材。購入価格は60フェッルムから360フェッルム。
「白銀の毛皮」
高品質の毛皮。購入価格180フェッルムから1080フェッルム。
「黄金の毛皮」
野生動物の毛皮としては最高峰の代物。高値で取引される。購入価格は540フェッルムから3240フェッルム。
「山菜」
山や森などで自生している食べられる植物の総称。日にちが経つと腐る。腐ってしまった場合は0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄の山菜」
たいていの森や山で手に入る山菜。購入価格は10フェッルムから60フェッルム。
「青銅の山菜」
それなりに珍しい山菜。購入価格は30フェッルムから180フェッルム。
「白銀の山菜」
稀少品で、味もいい山菜。購入価格90フェッルムから540フェッルム。
「黄金の山菜」
滅多に手に入らないため、高値で取引される山菜。購入価格は270フェッルムから1620フェッルム。
「キノコ」
山や森などで採れる。食べられる菌類の総称。もちろん町や村で栽培もされている。毒キノコも存在する。毒キノコを食べた場合、状態異常・毒物を受ける。ただし耐性技能に成功すれば受けない。日にちが経つと腐る。腐ってしまった場合は0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄のキノコ」
比較的簡単に手に入るキノコ。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅のキノコ」
なかなか珍しいキノコ。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀のキノコ」
稀少品。滅多に手に入らないキノコ。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金のキノコ」
幻のキノコ。購入価格は135フェッルムから810フェッルム。
「木菓子」
山や森などで自生している食べられる果物の総称。日にちが経つと腐る。腐ってしまった場合は0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄の木菓子」
簡単に手に入る果実。購入価格は10フェッルムから60フェッルム。
「青銅の木菓子」
それなりにおいしい果実。購入価格は30フェッルムから180フェッルム。
「白銀の木菓子」
珍しいうえにおいしい果実。購入価格90フェッルムから540フェッルム。
「黄金の木菓子」
幻の果実。滅多に手に入らない。購入価格270フェッルムから1620フェッルム。
「穀物」
米、小麦、大麦、ライ麦、ソバ、トウモロコシ、えん麦、モロコシ、あるいは雑穀などを含めたものを総称して呼ぶ。ルシラドグー大陸においても主食となる。飼料としても使われる。
青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄の穀物」
もっとも多く食べられている。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の穀物」
それなりに高い品物。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の穀物」
高級食材。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の穀物」
最高級の代物。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「畜肉」
家畜の肉を総称して呼ぶ。流通量が多いため、獣肉に比べて安い。放置すると腐るため注意が必要である。腐った食べ物に価値はなく、0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
なお、家畜の肉も獣肉と同じく戦闘によって得ている。HPが0になっても死なず、とどめを刺さなければ何度でも肉を入手できるからである。
ちなみに牛や豚はもちろん、鶏もRLを有するため、基本的に便利屋が屠殺業者として仕事を行なう。家畜の能力値そのものは決して高くはないが、RL0(能力値オール1)にやらせるのは危険であろうという判断である。
むろんRL1以上の農家もいて、そういった人物は便利屋に任せず自分で屠殺(といっても上述のとおり、本当に殺しているわけではない)もしている。
「鉄の畜肉」
もっとも多く食べられている肉。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の畜肉」
それなりに高い品物。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の畜肉」
高級食材。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の畜肉」
最高級の肉。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「魚介類」
水産物全般(海藻類を含む)を指している。内陸部の場合は養殖場によって海産物を得ている。もちろん淡水の養殖場も存在している。
基本的にクロマグロやメカジキのような大型の魚介類(おおむね体長の平均値が六〇センチメートル以上)はRLを有するため、畜肉を得る場合と同じように殺さず戦闘によって肉だけを採取する方法が一般的。
一方で中型以下の魚介類はRLを有さないため、上記のような方法はとれず、普通に海や川で捕ってくる。あるいは養殖場で繁殖させて得ている。
当然ながら腐った食べ物に価値はなく、0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄の魚介類」
もっとも多く食べられている魚介類。購入価格5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の魚介類」
それなりに高い品物。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の魚介類」
高級食材。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の魚介類」
最高級の魚介類。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「野菜」
畑で栽培している食用の植物全般を指す。山菜に比べると流通量が多く、値段が安い。放置すると腐るため注意が必要である。腐った食べ物に価値はなく、0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄の野菜」
もっとも多く出まわっている野菜。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の野菜」
それなりに高い品物。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の野菜」
高級な野菜。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の野菜」
最高品質の野菜。購入価格は135フェッルムから810フェッルム。
「果物」
栽培している果物全般を指す。流通量が多いため、木菓子に比べて値段が安い。放置すると腐るため注意が必要である。腐った食べ物に価値はなく、0フェッルムである。青銅は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値を得られる。
「鉄の果物」
もっとも多く食べられている。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の果物」
そこそこの値段。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の果物」
市場にはあまり出まわらない。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の果物」
市場には滅多に出まわらない高級品。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「酒」
アルコール飲料全般。過剰に飲みすぎると状態異常・毒物を受ける。この状態異常は時間経過で解消される。
「鉄の酒」
もっとも多く流通する安酒。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の酒」
それなりの酒。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の酒」
高級酒。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の酒」
最高級の酒。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「原石」
加工することで宝石となる。青銅の原石は鉱業技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値。
「鉄の原石」
もっとも粗悪なもの。購入価格は50フェッルムから300フェッルム。
「青銅の原石」
普通の品質。購入価格は150フェッルムから900フェッルム。
「白銀の原石」
高級品。購入価格450フェッルムから2700フェッルム。
「黄金の原石」
最高級品。購入価格1350フェッルムから8100フェッルム。
「鉱石」
加工することで鉄や青銅などの有用な金属になる。青銅の鉱石は鉱業技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値。
「鉄の鉱石」
もっとも粗悪なもの。購入価格は50フェッルムから300フェッルム。
「青銅の鉱石」
普通の品質。購入価格は150フェッルムから900フェッルム。
「白銀の鉱石」
高級品。購入価格450フェッルムから2700フェッルム。
「黄金の鉱石」
最高級品。購入価格1350フェッルムから8100フェッルム。
「宝石」
加工されて価値を増した宝石。大きさのほか、ルビー、サファイア、ダイヤモンドなど種類によっても値段は上下する。
「鉄の宝石」
安物。購入価格は150フェッルムから900フェッルム。
「青銅の宝石」
普通の品質。購入価格は450フェッルムから2700フェッルム。
「白銀の宝石」
高級品。購入価格1350フェッルムから8100フェッルム。
「黄金の宝石」
最高級品。購入価格4050フェッルムから24300フェッルム。
「装身具」
特にこれといった効果のない、ごく普通の指輪や首飾りなどを指す。値段は、ものによってばらつきがある。なお、「サファイアの首飾り(青銅の宝石+青銅の装身具)」のように宝石と組み合わせたものの場合、両者の値段を合わせたものになる。青銅+青銅なら購入価格は540から3240フェッルムになる。
「鉄の装身具」
もっとも流通量が多い安物。購入価格は30フェッルムから180フェッルム。
「青銅の装身具」
そこそこの値段で、そこそこの出来。購入価格は90フェッルムから540フェッルム。
「白銀の装身具」
高級品。購入価格270フェッルムから1620フェッルム。
「黄金の装身具」
最高級品。購入価格810フェッルムから4860フェッルム。
「衣服」
特にこれといった効果のない、ごく普通の衣服。普段着から礼服まで。便利屋の場合、礼服を着る機会はあまりないが、王侯貴族などに呼ばれたときは必要になる。
「鉄の衣服」
もっとも流通量が多い安物。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の衣服」
そこそこの値段で、そこそこの出来。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の衣服」
高級品。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の衣服」
最高級品。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「靴」
普通の革靴から木靴、ゴム靴、布靴、プラスチック靴など様々。実際は部位次第で素材が違うものも多い。なお、サイズ(足長)や足幅は〇・一鉄背(一・五ミリメートル)刻みである。
「鉄の靴」
もっとも流通量が多い安物。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の靴」
そこそこの値段で、そこそこの出来。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の靴」
高級品。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の靴」
最高級品。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「日傘」
リーフリーフ御用達の日傘。
「鉄の日傘」
安物の日傘。もっとも市場に出まわっている。購入価格は5フェッルムから30フェッルム。
「青銅の日傘」
それなりにしっかりとした作り。購入価格は15フェッルムから90フェッルム。
「白銀の日傘」
高級な日傘。購入価格45フェッルムから270フェッルム。
「黄金の日傘」
最高級の日傘。購入価格135フェッルムから810フェッルム。
「稀覯本」
少部数の初版本や私家版、限定版など稀覯本のたぐい。当然ながら紙の本である。
現在は無線通信による販売が多くなっているが、紙の本自体は現役である。本屋もあって、まだまだ紙の本を愛好する人間は多い。一方で、無線通信による販売も多い。ただし、すべての本が手に入るわけではなく、様々な理由で無線通信による配信がない作品もある。
紙の本は5フェッルムから30フェッルムほどで、日本と同じく文庫本などは安く、逆にハードカバーの本などは高くなっている。無線通信で販売されているものは紙の本より二割から三割ほど安くなっている。ただし、こちらは「無線本」と呼ばれる専用端末か、無線通信機を購入する必要がある。
無線本の形状は白紙の本である。何も書かれていない白紙の本で、購入した本を読む時だけ表紙が変わり、中身が書き込まれる。ページ数も本によって変化する仕組みである。別の本を開くと、表紙も中身も書き換わる。
無線本の値段は50フェッルムから300フェッルムと高いが、容量制限はないため何冊でも購入することができる。その上、無線通信機と違って通信費はかからない。
なお、下記の値段は活版印刷の稀覯本であり、写本のたぐいだと値段は五倍から十倍にふくれ上がる。手書きの原本なら数十倍から下手をすると百倍以上の値段になる。
「鉄の稀覯本」
他国に行けば手に入る代物。購入価格は30フェッルムから180フェッルム。
「青銅の稀覯本」
特定の国の限られた書店でしか見かけることのない書籍。購入価格は90フェッルムから540フェッルム。
「白銀の稀覯本」
なかなか市場に出回らない珍しい本。購入価格270フェッルムから1620フェッルム。
「黄金の稀覯本」
市場に出回ることはまずない稀覯本。通常は個人間で取引される。購入価格810フェッルムから4860フェッルム。
「稀覯音響盤」
略して稀覯盤とも呼ばれる。稀覯本からの連想でこのような名称がついた。正式には音響再生盤といい、通常は音響盤と呼ばれる。音を記録し、再生することができる代物である。見た目はレコードを思わせる。再生機器を兼ねる。
本と同じく、現在は無線通信による販売が一般的になっているので、ルシラドグー大陸ではレトロな品である。地球で言うならレコードやCDのようなポジションだが、今でも愛好家は多い。
なお、本と同じく無線通信による販売が一般的だが、すべての音源が配信されているわけではなく、音響盤としてしか出ていない作品もある。通常の値段は10フェッルムから60フェッルム程度である。
無線通信で買う場合は専用端末か、無線通信機が必要である。専用端末は「無線音響盤」と呼ばれるもので、形状は通常の音響盤と変わらない。一曲単位ではなくアルバム単位での販売が一般的だが、稀にバラ売りもしている。値段は通常時より二割から三割程度安くなっている。
無線音響盤の値段は50フェッルムから300フェッルムと高いが、容量制限はないため何冊でも購入することができる。その上、無線通信機と違って通信費はかからない。
「鉄の稀覯音響盤」
他国に行けば手に入るもの。購入価格は60フェッルムから360フェッルム。
「青銅の稀覯音響盤」
特定の国の限られた店でないと見つからない。購入価格は180フェッルムから1080フェッルム。
「白銀の稀覯音響盤」
滅多に市場に出回らない稀少品。購入価格540フェッルムから3240フェッルム。
「黄金の稀覯音響盤」
市場に出回ることがまずない品物。たいていは個人間で取引される。購入価格1620フェッルムから9720フェッルム。
「稀覯映像盤」
略して稀覯盤とも呼ばれる。正式名称は映像再生盤で、普通は映像盤と呼ばれる。その場の光景を立体映像として記録し、再生することができる。見た目はやはりレコードを思わせる。編集も可能。独自の異空間を作り出して、記録した映像を再生できる。VRのようなもの。
音響盤と同じく、現在は無線通信による販売が一般的になっているので、ルシラドグー大陸ではレトロな品である。そして愛好家が多い点も共通している。値段は20フェッルムから120フェッルム程度である。
なお、二次元の平面映像は少数しか存在しない。もともと再生盤はルーミュがトマーティアの世界で遠い未来に開発されるレコードやテレビの話をしたのがきっかけで作られたものである。
その際、ルーミュが「その場の風景や景色、人の動きなんかを音と一緒に記録できるんだよ」と大雑把に説明したため、平面映像をすっ飛ばして立体映像として記録できるものが完成した。このため、ルシラドグー大陸では映像といえば、立体映像を指すものという認識ができている。
なお、写真に関しては立体映像として記録したものを紙に平面画像として転写するという方法を用いることで作っている。このため写真自体は存在するが、イラストのほうが人気があって主流なので一般的でない。
無線通信で購入する場合は専用端末か、無線通信機が必要である。専用端末は「無線映像盤」と呼ばれるもので、形状は通常の映像盤と変わらない。映画などは一本単位で、アニメやドラマなどの連作ものはシリーズ単位で販売している。値段は通常時の二割から三割引である。
無線映像盤の値段は50フェッルムから300フェッルムと高いが、容量制限はないため何冊でも購入することができる。その上、無線通信機と違って通信費はかからない。
「鉄の稀覯映像盤」
他国に行けば手に入る品。購入価格は120フェッルムから720フェッルム。
「青銅の稀覯映像盤」
特定の国の限られた店でしか取り扱わない。購入価格は360フェッルムから2160フェッルム。
「白銀の稀覯映像盤」
滅多に市場に出回らない。購入価格1080フェッルムから6480フェッルム。
「黄金の稀覯映像盤」
市場に出回ることはまずない。個人間で売買されるのが普通。購入価格3240フェッルムから19440フェッルム。
「稀覯遊戯盤」
稀覯盤とも呼ばれる。正式名称は遊戯再生盤で、通常は遊戯盤と呼ばれる。ルシラドグー大陸におけるコンピュータゲームである。見た目はやはりレコードを思わせる。地球と同じく様々なジャンルが存在している。映像盤と同じく異空間を作り出して、その中に入って遊ぶ形式が一般的である。
現在は無線通信による販売が一般的になっている。このため音響盤や映像盤と同様、やはりレトロな扱いを受けている。愛好家もそれなりにいる。通常時の値段は15フェッルムから90フェッルムほど。
無線通信で購入する場合は専用端末か、無線通信機が必要である。専用端末は「無線遊戯盤」と呼ばれるもので、形状は通常の遊戯盤と変わらない。値段は通常時の二割から三割引である。
無線映像盤の値段は50フェッルムから300フェッルムと高いが、容量制限はないため何冊でも購入することができる。その上、無線通信機と違って通信費はかからない。
「鉄の稀覯遊戯盤」
他国に行けば買える品。購入価格は90フェッルムから540フェッルム。
「青銅の稀覯遊戯盤」
特定の国の特定の店でなければ入手できない。購入価格は180フェッルムから1080フェッルム。
「白銀の稀覯遊戯盤」
市場に出回ることが滅多にない稀少品。購入価格540フェッルムから3240フェッルム。
「黄金の稀覯遊戯盤」
市場には出てこない。個人間の取引で入手するもの。購入価格1620フェッルムから9720フェッルム。
「料理道具」
フライパンや包丁、鍋などの料理に使う道具。青銅の料理道具は料理技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値。
「鉄の料理道具」
もっとも安い代物。購入価格は8フェッルムから48フェッルム。
「青銅の料理道具」
飯屋をやるなら青銅以上の料理道具を使うもの。購入価格は24フェッルムから144フェッルム。
「白銀の料理道具」
高級品。一人前の料理人ならば、ひとつは持っているもの。購入価格72フェッルムから432フェッルム。
「黄金の料理道具」
最高級の品。高レベルの料理人が使用するもの。購入価格216フェッルムから1296フェッルム。
「楽器」
音楽を演奏するのに必要なもの。青銅の楽器は音楽技能に修正値+1、白銀は+2、黄金は+4の修正値。
なお、世界的な奏者の場合、後述する特産品として作られたブランド品を使用する。値段は黄金の楽器よりもはるかに高い。
「鉄の楽器」
安物。初心者向け。購入価格は50フェッルムから300フェッルム。
「青銅の楽器」
趣味でやっている人が買う。購入価格は150フェッルムから900フェッルム。
「白銀の楽器」
高級品であり、その道のプロが使う。購入価格450フェッルムから2700フェッルム。
「黄金の楽器」
最高級の楽器。購入価格1350フェッルムから8100フェッルム。
「特産品」
本来はある地域や国でしか生産されていないものを指すが、ルシラドグー大陸では特定の商会や個人が製作したものも含めて言う。ブランド品のようなもの。稀少価値が高い。
食料品はもちろんのこと、衣服や装身具、鞄、靴、工芸品、文具や家具、楽器などあらゆるものを含む。特産品は通常のものよりも価格が高く、人気がある。なお、作者のサイン入りの本や音響盤、映像盤といったものも特産品に該当する。
「鉄の特産品」
購入価格は通常の二倍から六倍ほど。100フェッルムで売れるものなら、200フェッルムから600フェッルムで売却される。
「青銅の特産品」
購入価格は通常の三倍から九倍ほど。100フェッルムで売れるものなら、300フェッルムから900フェッルムで売却される。
「白銀の特産品」
購入価格は通常の四倍から十二倍ほど。100フェッルムで売れるものなら、400フェッルムから1200フェッルムで売却される。
「黄金の特産品」
購入価格は通常の五倍から十五倍ほど。100フェッルムで売れるものなら、500フェッルムから1500フェッルムで売却される。
「ムーサの芸術品」
ムーサは芸術の専門家とでもいうべき種族なので、彼女たちの書いた本や彫刻、絵画、歌や踊り、演劇、映画、ゲームなどを収録した音響盤や映像盤、遊戯盤は非常に人気がある。
基本的に特産品と同じで、サイン入りの品が「ムーサの芸術品」として取り扱われる。作品自体は無線通信によって即座に販売されるため、製作者のサイン入りという点に価値がある。
ただし、彫刻や絵画などのような品は、複製でないという一点だけで価値があるため、サインなしでも「ムーサの芸術品」として扱われる。もっとも、通常は署名入りである。稀に署名がない品もあり、そういったものは真贋が問われる。
なお、これらの売却価格は物によるため、一概にいくらとは言えない。一応、下記のような目安はあるが、あくまでも目安である。
「鉄のムーサの芸術品」
特殊技能レベルが5以下のムーサが作った品。購入価格は物によるため一概に言えない。
「青銅のムーサの芸術品」
特殊技能レベルが10以下のムーサが作った品。購入価格は鉄の芸術品の三倍以上が普通である。
「白銀のムーサの芸術品」
特殊技能レベルが15以下のムーサが作った品。購入価格は青銅の芸術品の三倍以上が普通である。
「黄金のムーサの芸術品」
特殊技能レベルが16以上のムーサが作った品。購入価格は白銀の芸術品の三倍以上が普通である。
「竜鱗」
竜を倒した際に入手できることがある。竜のうろこ。加工することで武器や防具の材料となる。高級品。
「鉄の竜鱗」
竜のうろことしては最低ランクの代物。しかし稀少品であり、また素材としての価値は非常に高い。購入価格は3000フェッルムから18000フェッルム。
「青銅の竜鱗」
竜のうろことしては普通の品質だが、素材としての価値は一級品である。購入価格は9000フェッルムから54000フェッルム。
「白銀の竜鱗」
竜のうろこのなかでも特に質のいいもの。素材としての価値は最高級。購入価格27000フェッルムから162000フェッルム。
「黄金の竜鱗」
まず手に入らない。伝説の代物。素材として使われず、どこかに飾られていることもしばしば。購入価格81000フェッルムから486000フェッルム。
「金入れ」
主に人間や一部の幻獣、魔獣、巨人、亡者などを倒したときに手に入る。所持金を持っている状態で戦闘に敗北した場合、そのうちのいくらか(最悪全額)が奪われる。便宜上、アイテム扱いしているが、基本的にはすぐさま所持金として入手する。ただし、金入れというアイテムとして所持することも可能である。
「鉄の金入れ」
もっとも少ない。鉄貨が3d6枚ほど入っている。金額にして3フェッルムから18フェッルム。
「青銅の金入れ」
青銅貨が3d6枚ほど入っている。金額にして30フェッルムから180フェッルム。
「白銀の金入れ」
白銀貨が3d6枚ほど入っている。金額にして300フェッルムから1800フェッルム。
「黄金の金入れ」
黄金貨が3d6枚ほど入っている。金額にして3000フェッルムから18000フェッルム。
「特殊アイテム」
通常の方法では入手できない非売品。手に入りづらいアイテムも含む。
「勇者の証」
装飾品。勇者にクラスチェンジするために必要。証が認めた人間でないと装備できない。ただし、勇者のCLがなくても証が認めてさえいれば装備できる。戦闘中、一回だけ乱数を18に変更できる。ルーミュの手により、ルシラドグー大陸のどこかに隠されている。ちなみに所有者が天寿を全うした場合もルーミュによって回収され、ふたたびルシラドグー大陸のどこかに隠される。
「仙人の印」
装飾品。仙人にクラスチェンジするために必要。印が認めた人間でないと装備できない。ただし、仙人のCLがなくても印が認めてさえいれば装備できる。戦闘中、一回だけ自身のHPとMPを完全回復させる。ルーミュの手により、ルシラドグー大陸のどこかに隠されている。ちなみに所有者が天寿を全うした場合もルーミュによって回収され、ふたたびルシラドグー大陸のどこかに隠される。
「神剣」
武器。ルーミュが手ずから作った武器のこと。剣聖にクラスチェンジするために必要。形状は剣とはかぎらず、弓や斧といった形をとることもある。たいていは弱い性能に擬態している。そして持ち主を真の主と認めると本来の力が解放される。
攻撃力は「黄金の――」とついている武器よりも上で、さらに使い手の能力を底上げする力を持ち(装備していると能力値にプラスの効果)、なにかしらの特殊な能力を持っている。
なお、装備自体は剣聖でなくても可能である。ただし、神剣が使い手を主と認めない限り、本来の性能は発揮されない。
また、同じ神剣であっても格の違いがあり、「黄金級」「白銀級」「青銅級」「鉄級」に分類されている――といっても明確な基準があるわけではなく、攻撃力や特殊能力および能力値補正の強力さなどを基準になんとなく分類されているだけである。
神剣はルーミュの気まぐれにより、ルシラドグー大陸のあちこちに隠されている。使い手が天寿を全うした場合もルーミュの手によって回収され、ふたたびどこかに隠される。
通常の装備品と違って神剣は壊れない。
「聖剣」
武器。ルーミュが作り出した神剣を再現しようとした武器のこと。落雷鉱と呼ばれる特殊な鉱石を加工して作る。形状は剣とはかぎらず、弓や斧の形をとることもある。
聖剣は装備したものの能力値を上昇させる効果を持っている。攻撃力は、聖剣を作った鉱員や鍛冶屋の力量によって変わる。通常武器と同じこともあれば、より強力になっている場合もある。
神剣と同じく壊れない。上級のCLがなくても装備可能。
「魔剣」
武器。ルーミュが作り出した神剣を再現しようとした武器のこと。落雷鉱と呼ばれる特殊な鉱石を加工して作る。当然、形状は剣とはかぎらず、弓、斧、槍など様々。
魔剣はなんらかの特殊能力を有している。攻撃力は、魔剣を作った鉱員や鍛冶屋の力量によって変わる。通常武器と同じこともあれば、より強力になっている場合もある。
神剣と同じく壊れない。上級のCLがなくても装備可能。
「神鎧」
防具。ルーミュが手ずから作った防具のこと。神剣と同じく、形状は様々である。こちらもたいていは弱い性能に擬態している。神鎧そのものに認められることで本来の性能を発揮する。
神鎧も通常の防具より強力な装備品である。防御力は「黄金の――」とついている防具よりも上であり、使い手の能力を底上げする力を持つ。さらになにかしらの特殊な能力を有する。
なお、装備自体は上級のCLがなくても可能である。ただし、神鎧が使い手を主と認めない限り、本来の性能は発揮されない。
神剣と同じく「黄金級」「白銀級」「青銅級」「鉄級」に分類されているが、明確な基準はない。防御力、能力値補正、特殊能力の強力さなどを参考に分けてあるだけである。
ルーミュの気まぐれにより、ルシラドグー大陸のあちこちに隠されている。使い手が天寿を全うした場合もルーミュの手により回収され、ルシラドグー大陸のどこかに隠される。
神鎧は通常の装備品と違って壊れない。
「聖鎧」
防具。ルーミュが作り出した神鎧を再現しようとした防具のこと。落雷鉱と呼ばれる特殊な鉱石を加工して作る。神鎧と同じく形状は様々である。
聖鎧は装備したものの能力値を上昇させる効果を持っている。防御力は、聖鎧を作った鉱員や鍛冶屋の力量によって変わる。通常防具と同じこともあれば、より強力になっている場合もある。
神鎧と同じく壊れない。上級のCLがなくても装備可能。
「魔鎧」
防具。ルーミュが作り出した神鎧を再現しようとした防具のこと。落雷鉱と呼ばれる特殊な鉱石を加工して作る。当然、形状は様々である。
魔鎧はなんらかの特殊能力を有している。防御力は、魔鎧を作った鉱員や鍛冶屋の力量によって変わる。通常防具と同じこともあれば、より強力になっている場合もある。
神鎧と同じく壊れない。上級のCLがなくても装備可能。
「落雷鉱」
聖剣や魔剣、聖鎧、魔鎧といったものの材料になる特殊な鉱石。その名のとおり、落雷によって作られた代物。極めて貴重かつ特殊なものであり、人工的に作り出すことは不可能(といってもルーミュやトマーティアは作れるが)。落雷鉱が生まれるためには、激しい落雷がたくさん必要である。このため山や森、草原などで激しい落雷が何度もあると、そこに落雷鉱があるのではないかと噂になる。その性質上、鉱山にはない。山や森、草原などの土中に埋まっている。聖剣や魔剣、聖鎧、魔鎧がほしいものは、まずこれを手に入れる。そのうえで落雷鉱を鉱員に渡して冶金してもらい(鉱業技能)、鍛冶屋に持ち込んで望みの品を作ってもらう(鍛冶技能)ことになる。鉱業技能や鍛冶技能の達成値が高ければ高いほど性能が跳ね上がるため、通常はできるだけ高レベルの鉱員や鍛冶屋を探す。ちなみに冶金したあとの落雷鉱を落雷鋼と呼ぶが、専門用語なので一般的ではない。
「隠者の巻物」
装飾品。隠者にクラスチェンジするために必要。巻物が認めた人間でないと装備できない。ただし、隠者のCLがなくても巻物が認めてさえいれば装備できる。戦闘中、一回だけ自身の受けるダメージを0にすることができる。ルーミュの手により、ルシラドグー大陸のどこかに隠されている。ちなみに所有者が天寿を全うした場合もルーミュによって回収され、ふたたびルシラドグー大陸のどこかに隠される。
「ティンクトラ」
不老不死をもたらす霊薬。ルシラドグー大陸の生物は基本的に不老であるため、実質的に不死をもたらす薬である。服用することで死ななくなる。HP0の状態でいくらダメージを喰らっても死亡しない。使用したものは種族によって「赤き石の人間」「赤き石の幻獣」などと呼ばれる。製造法はなく、ルーミュの気まぐれで世界のどこかに出現する。たいていは容易にたどり着けない場所にある。消耗品。
「能力解析の水晶」
統轄管理局が開発した能力解析技能を容易に行なうための水晶。過剰なまでにRLが高いもののステータスを閲覧するために開発された。能力解析技能は本人確認にも使われるため、できないと色々と不便なのである。
使い方は単純で、水晶を両手で握り、指定された合言葉「ステータスの閲覧を許可する」を言うことで目標値が0になる。これによりRLがどれだけ高かろうと達成値を無視して成功させることができる。
「偽称の霊薬」
一時的に人間に変身することができる霊薬。効果は一日。亡者や魔獣(特にバフォメット)などが人間の町に侵入する際に使用する。見た目だけでなく、ステータスも変化する。
飲んだ者はRL0の人間に変身する。変身するのが人間であれば、どの種族でもよい。変身後の能力値はオール1である。スキルはなく、変身前に修得していたスキルは使えない。また、名前、年齢(生年月日)、特殊技能についてはそのままである。性別も変わらないが、両性具有のバフォメットだけは男か女か選べる。
変身する際の外見は固定である。ただし、種族ごとなので実質六種類の見た目に変身できる。バフォメットだけは男女どちらにもなれるため、十二種類の外見を持つ。なお、いったん変身したら効果が切れるまで種族は変えられない。別の種族になる場合は薬の効果が切れるか、変身を解除してもう一度偽称の霊薬を飲まなくてはならない。
変身した状態でHPが0になっても戦闘不能にはならず、強制的に姿がもとに戻るだけで死ぬことはない。HPやMPは変身前のままであり、変身しているあいだのダメージはすべて回復する。
基本的に他人の姿になることはできない。ただし、バフォメットだけは例外で、以下の条件を満たすと他人と同じ姿、同じステータス(スキル含む)に変身できる。
まず、変身する対象が戦闘不能であり、HP0であること(死亡している場合は不可)。服薬するバフォメットのRLが変身する対象と同じかそれ以上に高いこと。服薬時に対象にふれていること。これらの条件を満たせば、バフォメットは他人に変身できる。
ただし、他人になりすました場合、通常とは異なる制約が発生する。まず、変身時のHPやMPの減少は、そのまま変身前の体に反映される。よって戦闘不能になる寸前で変身を解いても、ダメージは回復しない。
また、変身解除後は全技能に-4の修正値を受ける。この修正値は変身解除後、一日経過すると消える。
加えて、他人になりすました状態でHP0になると、一ヶ月間(ルシラドグー大陸の一ヶ月は一〇〇日)ずっと昏倒し続ける。もちろん変身も強制解除。このため、他人になりすました状態で戦闘不能になるのは大変危険である。
ちなみに人間がこの薬を飲んでも変身できない。
消耗品。
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