応援コメント

最初のピース②」への応援コメント


  • 編集済

    冒険者だ魔物だチートだ転生だと、ありきたりな作品が多い中、この作品は『見事』と言うしかありません。
    細かい心理描写や息をつかせぬ展開に引き込まれてここまで一気に読んでしまい、そして最後の最後でユレインのツンデレ発言で思わず笑ってしまいました。

    …長文は苦手ですし表現力が壊滅的なので、これ以上言葉を連ねるとおかしな事になりそうなのでやめておきます。

    最後に一言、今後ユレインがどんな身の振り方をするのか興味がありますので、第二章を心待ちにしています。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    そしてすみません。現状ではどうしても、こちらの作品に時間を掛ける余裕が持てずに居ます。
    プロとしての活動を目指す以上、十分な支持を得る事の出来なかった作品に年単位で時間を投じることは難しいです。

    これは本当に申し訳も無い事ですし、自分としても口惜しい事ですが。
    いずれ何かの作品でプロとして活動出来る様になった際、出版社に他の作品も拾って貰えたなら、あるいは。

    改めて、感想ありがとうございます。
    全く日の目を見る事の無かった作品に、こうして読んで貰える機会が得られたことは本当に嬉しく思います。
    作品として描くものは一貫しているつもりですので、また他のお話でもお付き合い下さい。

  • 冒頭における主人公と姉を取りまく現状の精緻な描写。
    それぞれの感情表現の美しさ。

    登場人物の言動の書き分け。

    どれをとっても素晴らしかったです。
    物語の設定も非常に細かく、魔術中心の世界というファンタジー的な面を、科学・物理法則のある現実世界に融合させており、非常にきれいな世界観に仕上がっていると思いました。
    また、流麗な文章と現象表現の精密さも相俟って非常に読みやすかったです。

    特に個人的に美しいと思ったのが、冒頭の姉と弟の描写。
    弟からすれば姉は最後まで唯我独尊的な振る舞いと捉えていたのが、姉からすればそうしなければいけなかった、弟の前では弱くてはいけないという思いから出た言動だったんだと個人的には感じました。
    それが最後、姉の今わの際の顔に繋がる。
    自身が死ぬ間際まで、弟に見せた言動、笑って死んでいくということを守っていた。
    弟はそれを見て、姉の真意の一旦を知る。
    でもそれは時すでに遅く。

    こういうやり直し物は、前回における自分自身の感情を知っていても、前回で関わった人の前回における感情は、分からないというところに醍醐味がある思っています。
    やり直しという舞台設定上、前回における登場人物の感情を主人公は推し量ることしか出来ませんし、その登場人物が前回の感情を知っているとなると、今度は舞台設定がおかしくなる。
    すなわち、主人公と同様に前回の記憶や感情を持ってやり直しているってことになるわけで、そうなると物語の構成も変えないといけなくなる。
    冒頭では、アリーシャが何かしようとしていたようでしたが、それがやり直しと関わってくるのかどうか、非常に気になるところです。

    シルバー冒険者から来ましたが、可能であればこちらも続きを拝読いたしたく。

    益々のご活躍をお祈り申し上げます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    こちら、自分の力不足で伸ばしてやることが出来なかったお話です。
    先の構想自体はあるんですが、現状では執筆時間などの問題もあり、書き進めるのが難しくなっています。ごめんなさい。

    とまあ、それだけだとなんですので、ちょっとした小話程度に。

    主人公の魔力を編むことで出来る糸、これは産業革命を象徴する変化が紡績業にあることから来ています。
    蒸気を発生させてタービンを回し、その回転を用いて繊維をくるくると回して糸を作り、その糸を織って生地を作る。
    縫い合わせれば服となり、彼を飾り、時に規定するものとなる。
    みたいな。