第35話 ドラキュラ不成立
ハアッ、ハアッ、ハアッ!
「センパァイ・・・。」
「お、おーオニギリとお茶買って来ました517円です、お味噌汁も要るですか?」
小さな右掌を差し出し、少し汗ばんでいた。
走って来たのかコイツ、ハアハア言いやがって・・・。
か、可愛い! ウザイけど可愛い! 繁々と麗奈を見詰め、微笑みが毀れたと同時に麗奈の肩をガシッと抱いた。
いきなりだったから驚いた麗奈を優しく諭す様に「オマエの何を言う天然記念物的な性格がアタシのササクレ立ったハートを癒してくれるんだ?」抱いた腕を両肩に掛けて、両肩に掛けた腕を伸ばして麗奈をしばらく見詰めたが、「ダメだ! ドラキュラには為れない。」
「友情の証としてだぞ麗奈?」
麗奈のセミロングポニーテールの眉間を目掛け、優しくフレンチキスをした。
そんな三咲に泣きそうな面持ちで「好きですよセンパぁイ?」
「
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