第31話 可愛い喧嘩

この人は本気で当選するつもりだ・・・。

と、気付いた内並木麗奈は「秘書なんてそんな大それた事を私になんて出来ないですぅう~。」頬を膨らませて抵抗していた。

「フフフ、可愛いなオマエ、是非にでもやってくれ!」イヤイヤイヤ!と、千切れんばかりに両手を激しく降りかぶりも序に振って、「ダメですセンパイ!」

「ダメじゃない!」いつの間にか起き上がった三咲に睨まれ嘆いた麗奈は、「イジメないで下さいセンパァイ?」

「だって秘書になるにはここを辞めないといけないんでしょ?」

「私にはそんな勇気ありませんもん!」困っていた。

「半グレ、暴走族、落第生、幼児虐待、イジメっ子、自己中教委、煽り運転手、ニート、ネカフェ依存者、DVオトコ、下着女装、忖度議員、政治とカネ議員、ヤジだけ議員、ネトウヨ(ネット右翼)制裁緩和派、ヤミ専従。」

「こんだけ挙げりゃあ日本民族はどれか引っ掛かるだろう、麗奈?」ニコニコ顔で頷いた内並木麗奈は、「17種有るんですね?、前半はイメージだけで判りましたケド、後半はなかなか難しくって、着いて行けませぇん庄屋センパァイ?」その声を聴き、和室で寝そべっていた畳から跳ね起きた三咲は「甘えた声出してんじゃないヨ、レイ!」言い終わらない内に投げたスマホが麗奈の脚に当たり、「何すんですかあセンパイ!」キッ!と三咲を睨んで「もうセンパイのお夜食は、買ってきませーん・・・。」拗ねた表情に唇を尖らせてナース休憩室を出て行った。

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