第29話 田中角栄政権継承

「政治とカネは、マァそのワシがやり残した事ですな・・・。」

「ギチョーッ、田中角栄はーっ、ニッポンのー、マァそのー、国土おー、護れえ、マアその、こくどおー、売るやつあー、売国奴おー。」

「そこで消えた!」麗奈を視た!

 「多分、国土の頻繁な移転登記が一定の外国人だという事を憂いて、スパイ抑制、外交、防衛、それから大量破壊兵器を搭載可能なロケットや無人航空機を開発・製造・使用又はそれの輸出入するための活動で特定有害活動、テロリズム等で当国の安全保障に支障を与える恐れのある活動、特定有害活動の四つを特定秘密に指定して特定秘密保護法が出来たんだ。大反対した野党の真意が不可解だけどな。」

「国交相になる! うん 。」遠い眼をしていた。決意していた。

「何年か前のリーマンショックから日本を救ったのは中国なんだよ!?」へえーと、知ってか知らずか、驚きのリアクションをした麗奈を視て手振り身振りで説明する三咲はスイッチがオンになっている様だったし、ここは大人しく」聴いて居よう。と、思っていた。

「中国がインフラ整備に60兆円もの大金を突っ込んで高速道路建設や上下水道整備や大改革をやったお陰で日本の景気を徐々に引っ張っていったんだ。」うーんと、腕を組み麗奈を見詰めた。

「でもな、心を許しちゃあいけない!」鼻頭を触る。

「日本の国土を買収するレジスタンスがいる!」抑揚を付け、話しの本筋に注意を促していた。


「アタシ・・・。」胸元を押さえてキョトンとしている麗奈を置いて先を急いだ。

「角さんの想いを引き継ぐよ。政治は数であり数は力、力はカネだ。でも金満政治はもう古い。角さんの想いがアタシに響いたところだけ引き継ぐ。」決意を新たに拳を胸に当てがっていた。

 

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