第14話

「礼央、昨日電話してみたのよ。この金井さん」


名刺を戻された。


「え、そうなの?で?なんて?」


「あんたが楽に仕事して、遊んでほしいらしいのよ」


「なんで?遊びとかいいのに」


「ほっとけないらしいわ?礼央、もう一回会って話す?」


「うーん…また来るかな?」


「おばちゃんが連絡して事務所呼びつけるよ?礼央の部屋も準備できるらしいし、礼央のこと相当気に入ってるわ」


「え、そうなの?…でも、ここから遠いし、仕事できなくなるし…おばちゃんに迷惑かける」


「なに言ってんの!おばちゃんは元気だから遊んでなさい。クラブとか女の子引き連れて遊びな?」


「えー、女の子はいいよ…怖いし」


「もぅ、礼央は。世の中にはかわいい〜子いっぱいなのよ?誘ってくれた社長さんも美人だったでしょう?」


「…まぁ、それは…でも、俺には無理だよ」


「無理じゃないでしょ?礼央はかっこいいんだから」


「それはないって。なにもわからないからいいと思ってるんだよ」


「そんなことないでしょ?とりあえず連絡するわよ?いいね?」


「…うん」


ほんとに欲しがってるか謎なんだけど。

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