何が面白いのか分からない。マジで。

エリー.ファー

何が面白いのか分からない。マジで。

 もの凄く味のある考えを教えて下さい。

 驚くほどの言葉。

 動物に正義感などありません。

 映画館に猫が住んでいます。

 差別。

 区別。

 性差別。

 襲い掛かれ、女性。

 戦ってこその人生観。

 原書。

 小説。

 派閥。

 アルファベット。

 鉤。

 確固。

 スタンクス。

 ベッドウェルチカーノ。

 この単語の羅列に意味を見出さなければならない。




「あの、ここに雪だるまがあったと思うんですけど」

「ないよ」

「え」

「壊しちゃったから」

「な、なんで」

「邪魔だったし」

「雪だるまを一生懸命に作ったんですけど」

「いやいや、邪魔だから。一生懸命とか関係ないから」

「そんな、雪だるま、可愛かったですよね」

「いや、別に」

「あなたじゃないです。お客さんに聞いてるんです。ねぇ、皆、そうでしたよね」

「いやいや、客って言われても」

「雪だるまには、たとえ命が通っていなくても、皆の思いが通っていたんです」

「まぁ、気持ちは分るけどさ」

「分かるなら、もういいじゃないですか。雪だるまを返してください」

「いや、無理だって壊しちゃったんだから」

「じゃあ、雪だるまには、どこに行ったら会えるんですか」

「だから、会えないんだって。一度、壊しちゃったら、二回目なんてないんだよ。分ってるのに、なんで聞くかな」




「占い」

「逮捕歴」

「結構毛だらけ猫灰だらけ」

「占いを信じてもしょうがないですからね」

「AI」

「占いって何ですか」

「占いって、何色ですか」

「わたし、無添加の占いだけ信じるようにしているんです」

「これ、精神的な病。いや、なんでもないです。気にしないで下さい。忘れて下さい」

「俳優」

「何某、何が死」

「お願いしません」

「頂きません」

「お早う御座いません」




「武器を使って、メールを作ってみて下さい」

「また、嘘をついてる。はい、アウト」




「哲学」

「生ビール」

「ワックス」

「すずめ」

「鳩」

「九時」

「鯨」

「防戦」

「ロングコート」

「口髭兄弟の珍道中」




「頑張れ」

「頑張る」

「頑張れている」

「頑張っている」

「頑張っていません」

「頑張っていないようにして下さい」

「頑張り屋さん」

「頑張るなって言ってるだろ」

「頑張り殺し」

「頑張る殺し」




「あんぱん」

「食パン」

「クリームパン」

「フランクフルト」

「牛乳」

「ミルクプリン」

「チョコレート」

「臍」

「綣」

「いじらしい」

「意地悪な八百屋さんで勝負しましょうよ。ね、いいでしょう」

「謁見」

「ファミレスから絞り出した肉汁で嫌いな部署をぶっ壊すことにします」

「モンゴルナイフ」

「モンゴル帝国」

「才能は思い出して使うものです」




「てれるてってっててれるてってっててれるてってててーてれてれ」

「あ、その曲、分かった。でも、アーティスト名も題名も思い出せない」

「それ、分かったって言わないよ」




「フォルダ」

「ファイル」

「奥付」

「デスクトップ」

「ノートパソコン」

「正解か不正解」

「切断」

「沖縄にボールを持っていってはいけません」

「命とモンゴルの近さよ」

「グミ」

「シュークリーム」

「胡瓜」

「レタス」

「キャベツ」

「ダブルピース」

「チャック」

「ファスナー」

「ボタン」

「ハサミムシ」

「かたつむりのつもり」

「積み上げて死にまーす」

「防戦一方じゃないか。どうなっているんだ」

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何が面白いのか分からない。マジで。 エリー.ファー @eri-far-

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