第4話~東西戦争後編~
セミが鳴いている。子供たちは笑っている。そして俺らは血を流している。すべての出会いに感謝しろ、と誰かが言っていた気がするがきっと気のせいだろう。
「どう...だ...!俺らの力はまだまだありあまってる...ぜ...!」
「ふざける...な...お前らああ...!」
「ふざけてるのはどっちだ...!」
学生が学校でちょうど昼休みだという頃に何をしているんだろう。
「お前ら、死ぬ準備はできたか?」
「まだまだ...だぁ...!」
「もういいぜ。強がるな。」
顔面に握り拳が炸裂し、そのまま鼻を折った。周りは血の海。_____東西戦争は服部座の勝利に終わった。
「どうだ?お前ら。気持ちよかっただろ?にしし!」
「当たり前っすよ、座長。」
「ごめん、そうだったな(笑)」
ハハハと何事もなかったかのように笑い飛ばしている。ちょうど静岡駅に着いた辺りから何か不吉な予感がした。そう、そのまさか。静岡駅が爆破した。誰がやったのか分からない。
「な、なんだ!?」
駅長も驚いている。何かあったのか、と。エンジンの暴発か、または、出火か。と思うと次に止まる駅はもろとも爆破され、荒れ果てていた。新幹線は運航停止になった。
「な、何事なんだ!?乗客の数は!?」
駅長はベテランなのだろう。そのベテランでさえ原因が分からない。
「どうなってんだ、こりゃ。」
乗客や駅長が困惑していると、ある軍団が正面から歩いてくるのが見えた。腰には銃剣と日本刀を持っており、いかにも現代ではない制服、制帽。一番先頭にいるリーダー的な人は、制帽に星が五つついている。制服の胸ポケットに食料らしきひょうたんが入ってある。
「何でここに!」
「服部座を出せ。ここにいるはずだ。」
「え?すまん。誰?」
「知らないのか!?日本が世界各国と手を結んでできた秘密組織だぞ!?」
「秘密なら知らんだろ。」
「そうか。俺らを知らないか。そうかそうか。」
「「「「「「「「「...ん?」」」」」」」」」」
「ならいい。いずれ分かるようになるだろう。その日までくたばっていなければいいけどな。...ぶっ殺してやるよ服部座。」
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