(二)-4

 翌朝のテレビモニター越しの捜査会議に参加した後、鯵ヶ沢はメールで送られてきた下沼知の家の家宅捜査令状を署内で印刷してハンドバッグに入れた。

 そして藤崎とともに下沼知の家へ向かった。場所は地下鉄で京都駅から南へ行った先にある地下鉄が乗り入れる私鉄の伏見駅から徒歩一〇分ほどの所にあった。

 予め電話をしておいたため、下沼知が住んでいたアパートの部屋の前に、大家らしき初老の男性がすでに待っていた。

 鯵ヶ沢は持ってきた家宅捜査令状を初老の男性に見せた。男性は鍵を開けて二人を招き入れてくれた。


(続く)

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