(二)-3
鳥形の話で鯵ヶ沢が気になったのはサークル内での人間関係だった。六人は社交的で多くの者と仲が良いように見えたが、やや高圧的な感じで若干浮いていた面もあった。さらに下沼に対しては下に見る感じで、馬鹿にする態度を見せることもあったらしい。いちどそれを鳥形がたしなめることもあったらしいが、それ以来は特に話したりすることはなかったようだった。
鯵ヶ沢はこの話を聞くと、大学構内から急ぎ捜査本部に電話した。状況の報告もそうだが、それ以上に下沼知の自宅への家宅捜索令状取得を上申する必要があると思った。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます