その7 試す三姉妹

 巨乳の自分たちを恐れていないかと三姉妹に迫られるレナードは、

恐れていないと告げ、どうすれば信じてもらえるか尋ねてみる。


 すると返って来た答えは、

自分のおっぱいを触っても平気かというものだった。


 

「あの・・・、いま、なんて言いました・・・?」


「だから、怖くないならこのおっぱいを

触っても平気でしょ? って言ったのよ。

というわけで、触ってみなさい。」



 自分が聞き間違えたかもしれないというわずかな望みも、

ユカの答えにあっさりと砕かれる。


 無論レナードは大きなおっぱいが怖いわけではないものの、

年頃なこともあって逆に女性の身体へ無遠慮に触ることへ抵抗感を覚えていた。



「え、えぇと、それは・・・、えっと・・・、

あっ、ほら、その、ユカさんは嫌じゃないんですか?」


「嫌って何が?」


「だからその、僕に触られることが・・・。」


「? 普通の胸なら誰彼構わず触らせたくないと思うでしょうけど、

こんな胸じゃねぇ・・・。 仮に触らせて喜ばれるなら嬉しいぐらいよ。

でもあんたは喜んでくれそうにないわね。 やっぱり無理なんでしょ?」


「えっと、それは・・・。」



 再び迫られ、レナードはますます狼狽えてしまう。


 相手のことを思えばそうするべきなのだろうが、

だからといってこのような形で女性の胸に触れることは

やはり難しかった。


 そうしてどうするべきか迷っていると、

今度は別の方向からこんな言葉が聞こえてくる。



「ねぇ、試すだけなんだからさ~、

別に触らせなくてもこうすればいいんじゃない~?」

 

「チカ、どうするつもり・・・?」


「こうするんだよ~。 えいっ!」



 そう言いながら三姉妹の末娘、チカが横に座ったかと思うと、

頭を谷間へ押し付けるようにレナードを抱きしめた。


 柔らかな感触を顔の横に感じ、

レナードは驚きながら頬を染める。



「ち、チカさん、な、何するんですか・・・!?」


「お~、見て見て、この子逃げないよ~♪

ほら、ちゃんと押し付けてるのに離れようとしない。」


「そ、その、む、胸が当たってます・・・。」


「ちょっとチカ、やりすぎよ。

そんなに押し付けたらさすがにかわいそうでしょう?」


「え~、でもほんとに平気っぽいよ~?

それとも我慢してるだけなのかな~?

あ、じゃあミカお姉ちゃんもそっち側からやってみてよ。」


「私も・・・? 分かった・・・。 やってみる・・・。」



 今度は次女がレナードの側へ来ると、

促されるままに反対側から大きな胸を押し付けた。


 豊満で柔らかなおっぱいに両側から挟み込まれ、

レナードの顔はほとんど隠れてしまう。



「ふ、ふたりとも、こ、これいじょうは・・・。」


「どう、姉さん・・・。 この子、怖がってる・・・?

こっちからは、よく見えない・・・。」


「う~ん・・・、嫌がってるような口ぶりではあるけど、

でも嬉しそう・・・? なんていうか・・・、そう、

顔が青くなるどころか赤くなってるのよ。」


「ほんとに~? こんなことされたら

普通は誰だって青ざめたりするよね~?

・・・もしかして、本当に嬉しいのかな~?」


「姉さんの言う通りだったの・・・?

でもまだ分からないわ・・・。

ユカ姉さん、最後の一押し・・・。」


「えっ? 私も・・・? だ、大丈夫かしら・・・。

でもそうね、ほんとに怖がってないみたいだし・・・、

や、やってみましょう・・・!」


「ゆ、ゆかさん・・・、ま・・・。」



 最後の力を振り絞って制止しようとするレナードだったが、

ユカは正面から近付くと、一呼吸置いてから自身の胸を押し付けた。


 大きなおっぱいが迫って来たかと思えば、

次の瞬間には柔らかい感触と共にレナードの視界は塞がれる。


 レナードは、完全に巨乳へ閉じ込められてしまった。



「お~。 これだけやっても全然抵抗しないよ~♪

すごいすご~い。 こんな子はじめてみた~♪

もっと押し付けてみよ~っと。 えいっ♪ えいっ♪」


「姉さんの言ってたこと・・・、本当だったんだ・・・。

すごいね・・・。 世の中にはこんな子もいるんだ・・・♪」


「本当ね・・・。 疑ってごめんなさい、レナード君。

実は、ずっと怖かったの・・・。 もしかしたら恐れられてるのかなって、

あなたに怖いのを我慢させてるのかなって・・・。」



 喜んだり楽しんだり、心情を吐露したりと

さまざまな反応を見せる姉妹たち。


 その間もレナードは巨乳に挟まれ、

揉みくちゃにされ続けていた。


 そして、限界は唐突に訪れる。



「ご、ごめんなさい・・・、もう、むり・・・。」


「? 無理って何が・・・」



 次の瞬間、興奮が最高潮に達してしまったのか

レナードは返事の代わりに勢いよく鼻血を噴き出してしまう。


 三人の谷間から噴水のように高く高く血が噴き上がり、

それが収まった瞬間レナードの体から力が抜ける。



「・・・えっ? ど、どうしたの~? 大丈夫~?

な、なんで急に鼻血が出ちゃったの~?」


「とりあえず、出してあげましょう・・・。」


「ほら、二人とも、早く離れて。」



 慌てて三姉妹が離れると、

レナードはそのままゆっくりと床に倒れ込んでしまう。


 鼻からはとめどなく鼻血があふれ出していたものの、

その顔には恍惚の笑みが浮かび上がっていた。



「も、ものすごく幸せそうな顔ね?

いったい何が良かったのかしら。」


「もしかして・・・、私たちのおっぱい・・・?」


「お姉ちゃんの言う通り、大きいおっぱいが好きなのかも~?

この子の目が覚めたらまたやってみようよ~♪」


「さ、さすがに今日はもうやめておきましょう?

こ、こんなにいっぱい鼻血が出てたんじゃ少し心配だわ。」


「・・・でも、ほんとに私たちのこと、怖がってないみたい・・・。

こんな子がいるなんて、嬉しい・・・。」


「でも触るのは平気みたいだけど、見るのはどうなんだろ~?

明日はみんなでおっぱい見せてみない~?♪」


「う~ん・・・。 ・・・うん、そうね♪

ちょっとやってみましょうか。

きっと、怖がったりせずに受け入れてくれるわよね・・・♪」



 とんでもないハプニングはあったものの、

結果としては無事に三姉妹の信頼を得ることができたレナード。


 ただし次の日からしばらくは、

少しばかり大変な毎日が待っているのかもしれない・・・。


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