第53話 ありえない兵器(2)

彼は、東京に住んでいた。

会社から家に帰り数時間後、謎の光が出てきた。


web小説を読んでいたのもあり、荷物を急いでまとめて入った。


光の先はエルヤ帝国の王城の中庭だった。


彼の名は仁田にった 義和よしかずという。


その後、事情を話すと王に謁見し側近として取り立てられたという。


そして、軍事面でも政治面でも手腕を振るい発展させていった。


それから2ヶ月後が今だ。


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ーー翌日、エルヤ帝国


「ヨシカズ、敵の焼き討ちにも抵抗できる街の設計はできるか?」


かなりの無茶振りだ。


「抵抗はできませんが、火が燃え広がりにくい街並みなら分かります。」


「そうか。では頼む。」


「はっ」



ーーブルーイン帝国


「このままではキリがない。どうにかしないと。」


「はあ。しかし、対抗策なんぞ・・・」


「火矢を使った作戦はどうなのですか。」


「意味が無い訳ではないが時間がかかる点と費用面が問題だ。」


「はぁ・・・ そんなことを言っていてはそれこそキリがないですよ。」


「分かっておる。ここは一旦中止にすべきだと思う。」


「その間に敵も対抗策を練ってくるとは思いますが

 背に腹はかえられないといいますし、そうすべきかと。」



ーー1時間後、リーランド侯爵家


「申し上げます。陛下は一旦中止にするとのことです。」


「何のことだ。」


「今回の戦のことです。」


「そうか。下がれ。」


「そろそろですな。腕がなります。」


「今回は前のようなヘマはやらかすなよ。」


「問題ありません。」


「ほう?そうか。なら良い。準備をしておけ。一週間以内に始める。」


「「分かりました。」」


この2人はグロッセ子爵家の当主であるエルヂ・グロッセ子爵の

甥にあたる兄弟である。


兄はエルライド・グロッセ、弟はジャイライド・グロッセという。


「兄上。もうすぐですね。」


「ああ。伯父上の無念を晴らす又と無いチャンスだ。

 必ず成功させるぞ。」


「はい!」



ーーサリサ共和国


「今回の街道の整備案です。」


「問題ない。議会に回してくれ。」


「はっ」


「例の計画はどうされますか。」


「ああ。そんな甘い話がある訳ないと若造どもに知らしめてやるわ。」


「しかし、どうやって。」


「利用してやるのだ。ある程度のところまでいったら裏切って始末する。」


「そうですか。」


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2週間も更新が止まってしまいすみません。

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