第15話 ゴンディー・オブ・パリサ帝国の受難(3)

「敵は巧妙に姿を隠しており、今のところ見つかっておりません。」


「くっ・・・」


あれから3日。

未だに侵入者が見つからない。

軍務卿の顔に焦りが見えた。



ーーその頃


「まもなく帝都ですな。」


「ああ。しかしここからが正念場だ。

 これまでよりも警備の兵が多いだろう。気を引き締めていくぞ。」


「分かりました。

 ただ、近くに騎士がいますが・・・」


「問題ない。こちらでどうにかなる。」


「はっ。ではご指示を。」


「うむ。敵は馬に乗っている。前方から突撃し、

 その隙に背後から仕留める。」


「分かりました。

 では、私が前から。」


「うむ。俺らは背後に潜んでおく。」


「はっ」


作戦がまとまったようだ。


「かかれ!」


「何者だ!」


手筈通りに前方から突っ込む。


「っ!」


騎士が後ろに誰かがいると気付いたようだ。

振り向き剣を振るうが数の暴力には勝てず倒れた。


「気付かれるとは想定外だが上手くいったな。」


「はい‼︎」


しかし・・・


「取り囲め‼︎」


「くっ!

 待ち伏せされていたか・・・」


「どうしますか!」


「仕方ない。正面突破だ!

 一気に突っ込め‼︎」


「させるか!」


騎士の持つ長剣ロングソードと彼らの持つ少し長めの短剣ダガー

ぶつかるが、重さにより騎士が有利だった。


しかし、彼らのうちの1人が持つ短剣ダガーの柄が伸びて

槍のようになった。


「ひっ‼︎」


次々と騎士達が倒されていく。


しかし一人の騎士が起き上がり、剣で貫いた。


しかし、その騎士も力尽きて倒れた。



ーー翌日


「なんだと!

 第4騎士団が奴らを成敗しただと‼︎」


「はい。しかし11人の騎士を失いました。


「そうか・・・

 とりあえず陛下に伝えておいてくれ。」


「はっ」



その後、殉職した騎士達の遺族には皇帝から金一封が渡されたそうだ。


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追記 近況ノートに閑話を投稿しました!

   あと300PVを超えました!見てくれている皆様、ありがとうございます!

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