第12話 グレイング・オブ・ロアー王国とゴンディー・オブ・パリサ帝国

グレイング・オブ・ロアー王国はブルーイン帝国の東に2カ国の場所に

ある。


王国東部にある、王都ローリスを中心に発展しているが西部は戦乱の

影響によりまだ復興できておらず、発展が遅れている。


また、ゴンディー・オブ・パリサ帝国と同盟(ロアーパリサ同盟)を組み、

それぞれが派遣騎士団を1年を任期として毎年派遣している。


そして、友好国との貿易などに力を入れており経済状況も良い。


地形は北に国名の由来となったロアー山脈があり、北にある国から

攻められることが少ない。そして、南には海がある。


南部は観光業や漁業、商業が発展しており、北部は商工業が発達している。


また、王都に近い直轄地には軍の駐屯地がある。



それに対してゴンディー・オブ・パリサ帝国はブルーイン帝国にも

劣らない軍事力を持ち、軍事力で領土を広げたり、同盟国である

グレイング・オブ・ロアー王国を守ったりしている。


国内の政治はグレイング・オブ・ロアー王国の援助を受けている為、

この2つの国はお互いの得意な部分で補い合っているのである。




ーーある日


「申し上げます。南部の港町であるシーレイに敵の艦隊が迫っています‼︎」


「キコング南 王国兵駐屯地にいる兵士を動員しろ!

 ただし住民の避難を最優先させろ‼︎

 コンレイ伯爵は大丈夫か!?」


「恐らくは。既に海岸で迎え撃つ用意をしている様です!」


「分かった。それで攻めてきたのはどこの国だ?」


「ブルーイン帝国の南にあるサリサ王国です。」


「敵の数は?」


「見たところだいたい7500人ぐらいです。

 その中には騎兵が50騎程いるようです。」


「ご苦労であった。援軍は出発したか?」


「はい。つい先程。」


「分かった。ではお主も頑張ってくれ。」


「はっ」



ーー1時間後


「構えー!」


海岸を走る兵士達に向かって弓が引き絞られる。


「放てー!」


一気に矢が放たれ、兵士達が倒れていく。



しかし・・・


「我らが自慢の精鋭の騎兵達よ、かかれー!」


徐々にグレイング・オブ・ロアー王国側が押されつつあった。


ついに市街地で戦闘となった。


「地の利はこちらが得ている。進めー!」


「我らも援軍に来たぞー‼︎」


ゴンディー・オブ・パリサ帝国の軍が援軍に来たようだ。


流石に形勢不利だと感じたのだろう。


「退けー‼︎」


サリサ王国の兵が退いていく。


「追わなくて良いのですか?」


「ああ。奴らの経済力をより削ぐことができるからな。

 我らも退くぞ‼︎」


こうしてシーレイは守られたのであった。

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