第8話 『ザシス派』の逆襲と大東ブルーイン帝国の破滅(1)

『ローチラン派』改め『大東ブルーイン帝国』が成立し、ブルーイン帝国は

領土の4割を失った。


「くそっ!謀反人どもめが調子に乗りおって・・・」


ブルーイン帝国皇帝であるリコーン・ブルーインは最悪の気分だった。


初戦は最初は不利だったものの、途中で逆転し謀反人どもに

圧勝したのであった。


しかし、敵は方針を変え、まんまと帝国東部を占領されてしまったのである。


「冗談じゃない‼︎」


「返す言葉もありません・・・」


「どうにかならんのか、ザシス公。」


「私には分かりませんが・・・

 イリア殿なら分かるかもしれません。」


「分かった。下がって良いぞ。」


「はっ」




「まったく・・・

 どうすれば良いのやら・・・」


「おい、イリアを呼べ!」


「はっ!」



5分後・・・


「イリア・スタン 陛下のお呼び出しにより参りました。」


「うむ。

 それで『大東ブルーイン帝国』のことなのだがどう思う?」


「はい。『大東ブルーイン帝国』に領地を奪われた貴族や、敵に

 渋々従っている貴族を利用すれば良いのです。」


「どのようにすれば良いのじゃ?」


「はい。兵と資金を与えて戦わせるのです。

 そして、勝った暁にはもとの領地とは別に戦功に応じて褒美を与えます。」


「良い考えじゃ。すぐに実行せよ‼︎」


「はっ」




2時間後・・・


「陛下は貴殿らに兵と資金を与える。そして貴殿らは『大東ブルーイン帝国』と

 戦ってもらう。勿論もとの領地は保証する。

 また、各々の戦功に応じて別で褒美を与えることとなっておる。

 皆様方、やってはくれませんか?」


帝国軍務局の会議室にイリアは『大東ブルーイン帝国』に領地を奪われ

今では帝都にある屋敷で暮らしている10人程の貴族を集め、

計画のことを話した。


「また、この後『大東ブルーイン帝国』に渋々従っている貴族達にも

 同じ内容の書を送ろうと思っている。

 戦功によっては領地の加増も夢ではございませんぞ。」


『領地の加増』という言葉に反応した数人の貴族が反応した。


「我々の領地を奪った奴らに一矢報いることができる上に褒美も貰える。

 私は良い案だと思います。」


意外とチョロいな、心の中でそう思ったイリアであった。


「「「そうだ‼︎」」」


「「「陛下とイリア殿の案に賛成です‼︎」」」


「分かりました。陛下にお伝えします。」



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作者の事情により1週間近く投稿できておらず申し訳ございません。


これからも頑張っていくのでよろしくお願いします

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