聖女

若者か・・・なんか小綺麗なカッコしてやがんな。


「おーい若者!おじさんとセックスしな~い?」


おじさんじゃねーよ!

心の中でツッコミながら若者に歩み寄る。


・・・なんかめちゃくちゃ怯んでる。


「ほらほら~まんこだぞま~~~んこ」


貫頭衣の裾をヒラヒラ持ち上げながら近づいてゆくと、若者の内背の高いイケメン男がおもむろにゆっくりしていってね泣き崩れた。


「神よ、穢れ無き巫女をこのような・・・・あまりにも・・・あまりにも惨い!」


あまりにもかわいそすぎて、思わず声をかけてしまう。


「兄ちゃん辛いのか?回復魔法かけてやろうか??・・・あなたにキュアキュア~♪」


人差し指を立てた両手をクルクル回してビッ!と地に付した金髪イケメンに向けるとポワポワが飛んで行く。


正拳突きはやっぱもうウデが細すぎてツラい・・・だっておま、コブシ握り込むと勃起前のクリトリスの包皮みたいなちっちゃい拳骨が飛び出てその間にエクボがぷくっとできるんだぜ・・・もう体の底から闘気つかそれ以前の気力が根こそぎで霧散しちまったよ。


ポワポワが若い兄ちゃんに沁み込んでゆくと、例によって打ち萎れた体に精気が満ちてゆくのを感じる。


「元気になったか?このまんこ使う??」


さっきみたいに裾をぴらぴらと持ち上げヘコヘコと腰を振ってみる。


「ウォオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!」


爆発的な咆哮。

ベルトサンダーに鉄筋を押し当てたような赤い火花を激しく吹き上げながら鞘ばしる白刃。


ふぁさっ、という感触と共に大剣をワシの頭上に寸止めに打ち下ろし、全身の筋肉からケムリを吹き上げるがごとく若者が痙攣していた。



「ひゃあああああ!!!!!!!!!」


じょばばば~~~~と失禁しながら吃驚するワシ。


つうか、完全に体重を乗せ打ち下ろした型のままこんな寸止め出来るとか人類なのかこいつわぁあああ!!!!!!!!


「えっ?」


若者は剣を手放し、そしてソロソロ~~と後退っていく。


は?え??


ワシは頭の上に残された剣、刃のまんなかあたりを恐る恐る掴み、持ち上げた。


「なんじゃこれ、竹光か?」


すんげー軽い。紙よりも軽い。バルサ材とか発泡スチロールのような・・・不思議な素材じゃなコレ。


指でコネコネしてみたら薄い粘土板のようにクニャクニャ~~と曲がってしまった。


「ああー!すまん・・・おもちゃだったのか。。。おわびにまんこ使うか?」



まんこの使い方はよ憶えんとまずい。




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